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小塩広和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小塩 広和
別名 COSIO
COSIOTONE
Jupiter-B
E.G.G. (Everything Get Groove)
生誕 (1980-06-02) 1980年6月2日(44歳)
出身地 日本の旗 日本
学歴 九州芸術工科大学大学院修了
ジャンル ゲームミュージック同人音楽
職業 作曲家編曲家サウンドディレクタープログラマー
担当楽器 DJキーボード
活動期間 2005年 -
公式サイト http://cosiotone.com/

小塩 広和(こしお ひろかず、1980年6月2日 - )はゲームミュージックを中心とした作曲家編曲家山梨県出身。駿台甲府高等学校卒業、九州芸術工科大学(現・九州大学大学院芸術工学専攻(音響)修了[1][2]

COSIOCASIOパロディであるとのこと)」名義でクレジットされることも多く、また音楽ゲームへの楽曲提供を中心に「E.G.G.」名義、同人活動を中心に「Jupiter-B」名義も使う。

略歴

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小学生の頃から、家にあったPC-98で『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の楽譜を打ち込み、ゲームミュージックに親しんできた[1]。中学生の頃に、母親が購入した「NHK特集 シルクロード」のサウンドトラック喜多郎作曲)を契機にシンセサイザーに傾倒[3]。高校ではバンド活動も行っていた[4]

大学では音響設計学科を専攻、音響心理学を学び[1]2005年タイトーに入社。営業職を経て同社のサウンドチーム「ZUNTATA」に所属し[4]コンシューマーゲームアーケードゲーム、携帯ゲームの音楽制作やサウンドディレクション等に携わる。デビュー作は携帯電話用Flashゲーム「マルケシ」。

2015年11月、タイトーを退社しフリーランスとなる。自身の作編曲やDJ活動などのほか、2018年よりコテアニ(小寺可南子アネモネ・モーニアンのユニット)のプロデュースを手がけている。

人物

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  • 大学生の頃よりDJ活動を行っている[4]。ZUNTATAのライブでは、DJのほかキーボードを担当することもあった。
  • ニンテンドーDS版『スペースインベーダーエクストリーム』ではゲームとBGMや効果音の同期システムを提案[5]し、『グルーヴコースター』ではタイミング調整を一手に引き受ける[6]など、作曲のみならずゲーム開発に深く携わることもある。またサウンド開発支援ツール等を手がけるプログラマの顔も持つ。
  • 元ZUNTATAの古川典裕(なかやまらいでん)とは、顔が似ていることからタイトー社内で兄弟と呼ばれていた[7]。実際に血縁関係がある訳ではない。
  • 『グルーヴコースター』ではCOSIO名義のほか、「E.G.G. (Everything Get Groove)」[8]名義でいわゆるボス曲の“Got”シリーズを提供している。なお、「E.G.G.」の正体は当初伏せられていたが、Ustreamにて2015年11月14日に配信された「ZUNTATA NIGHT 8」において、小塩が正体であることが明かされた。
    • E.G.G.名義での楽曲は、曲名がアナグラムとなるのが常である(例「Got more raves?」→「Groove Master?」)。

作品

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ゲーム

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タイトー在籍時

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フリーランス以降

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その他

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CD・配信

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前述ゲーム作品のサウンドトラックは除く。

本名およびCOSIO

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  • 配信『スキだなんていえない』/miko
    • 「Dreamy Bird (Cosiotone Techno Mix)」リミックス
  • CD『「ぐわんげ」アレンジアルバム+オリジナルサウンドトラック』
    • 「仏」アレンジ
  • CD『電車で電車でGO!GO!GO! れぼりゅ〜しょん』
    • 「電車で電車でGO!GO!GO! れぼりゅ〜しょん」作詞・作曲
  • CD『ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド』
    • 「Good-bye my earth (Long Arranged ver.)」、「ココロ(原曲:Shady)」アレンジ
    • 「残骸ノ中 静カニ思イヲ巡ラセル(原曲:Hello 31337)」リミックス
  • CD『レアトラックス Ver1.0』/ゲ音団
    • 「Night Vision Phase 06 -Low Snow Rainbow-」作曲
  • CD『レアトラックス 2』/ゲ音団
    • 「NightVision4-Central Line 0:00 AM-」作曲
  • CD『スーパーレアトラックス The LAND of RISING SUN』/ゲ音団
    • 「Missing 0.H」作曲
  • CD『COZMO 〜ZUNTATA 25th Anniversary〜』
    • 「COZMIC OPERATION」作曲
    • 「We Love Game タイトーステーション」作曲
      • タイトーステーションテーマソング
  • ボックスCD『GUN FRONTIERMETAL BLACKDINO REX』Sound Tracks for Digital Generation 〜GameMusic Discovery Series〜
    • 「砂漠の山嵐-2012 Distorted Desert MIX-」アレンジ
  • CD『GAME MUSIC PRAYER II』
    • 「NightVision 03 -City and Lights-」作曲
  • CD『ザ・レジェンドアーチスト お宝発見!』
    • 「Xemporary」作曲
  • CD『ダライアスバースト クロニクルセイバーズ オリジナルアレンジアルバム』
    • 「Fantasy Zone Medlay -Digi69 Mix-」「Fantasy Zone BOSS -Emotional Distortion Mix-」アレンジ
  • CD『SROT』
    • オリジナルアルバム(2016年4月発売)
  • CD『STRS』
    • オリジナルアルバム(2016年11月発売)
  • CD『SNST』
    • オリジナルアルバム(2017年2月発売)
  • CD『SNRS』
    • オリジナルアルバム(2017年4月発売)
  • CD『東方六楽抄 グルーヴコースター×東方Project アレンジ楽曲コレクション3』
    • 「東方双地舞」提供
  • CD『reZonance world 〜ZUNTATA 30th ANNIVERSARY〜』
    • DISC 1「ZUNTATA NIGHT 2017」アレンジ
  • CD『GALAXY VOYAGER ORIGINAL SOUNDTRACK』
    • 「Voices of Snow Crystal」作曲
  • CD『Believe/Galaxy Journey』(コテアニ)
    • 作曲・プロデュース
  • CD『Candy Dream』(コテアニ)
    • 作曲・プロデュース
  • CD『REBORN -Remix-』(コテアニ)
    • リミックス・プロデュース
  • CD『GALAXY VOYAGER REMIXES BEHIND the MASK』
    • 「Preparation-Sun-Moon Transform mix-」リミックス
  • CD『FMDM』
    • オリジナルアルバム(2018年12月発売)
  • CD『GAME MUSIC PRAYER 4』
    • 「Orbital Expressway」作曲
  • CD『CSTN』
    • 過去のオリジナルアルバム『GTMT』『SROT』『STRS』『SNST』『SNRS』『FMDM』から収録したベストアルバム(2019年2月発売)
    • 今後発売予定のアルバムより楽曲を先行収録
    • ゲストボーカルに沢城千春杉山里穂を起用
  • CD『ダライアス オーディオトラック -ティアット ver.-』
  • CD『DARIUS THE OMNIBUS III -邂逅-』
    • 『ダライアス コズミックリベレーション』特装版特典
    • 「B・T・DUTCH - 24th Experimental results MIX-」アレンジ
  • CD『ダライアス オーディオトラックⅡ -ティアット ver.-』
    • 『ダライアス コズミックリベレーション』特装版(Amazon.co.jp・エビテン限定特典)
    • 「I LED NU-RED-GAS 0212」アレンジ

Jupiter-B

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  • CD『フリーミュージッククラスタ Vol.1』
    • 「Jasmine tea in the lazy afternoon」作曲
  • CD『フリーミュージッククラスタ Vol.2』
    • 「South Wind with Force 3」「勝ちジングル」「負けジングル」作曲
  • CD『フリーミュージッククラスタ Vol.3』
    • 「Induction Collapse」作曲
  • CD『GTMT』
    • オリジナルアルバム(2016年4月発売)

E.G.G.

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  • CD『WE ARE THE BOSS』
  • CD『AO-∞』
    • 青龍の2ndアルバム
    • 「Girl on Data」提供(「青龍×E.G.G.」名義)
  • CD『Everything Get Groove』
    • オリジナルアルバム(2018年4月発売)
  • イベント『Got temporary haven?』
    • テーマ曲「Got temporary haven?」提供(「E.G.G. vs. adaptor」名義)[11]

出典

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  1. ^ a b c ゲームの「音屋さん」になるための心得、タイトー「ZUNTATA」インタビュー”. GIGAZINE (2011年9月2日). 2014年10月15日閲覧。
  2. ^ プロフィール”. COSIOのホームページ. 2016年7月24日閲覧。
  3. ^ ZUNTATAクリエイターズ インタビュー:小塩広和氏 第3回”. ZUNTATA OFFICIAL SITE "Z-Field" (2007年3月9日). 2014年10月15日閲覧。
  4. ^ a b c タイトーサウンドチーム「ZUNTATA」を彩った8人が語る25周年記念インタビュー”. GIGAZINE (2012年10月24日). 2014年10月15日閲覧。
  5. ^ スペースインベーダーエクストリームオーディオクラスタ "ClusterBlog" Vol.1”. ZUNTATA OFFICIAL SITE "Z-Field". 2014年10月15日閲覧。
  6. ^ 『GROOVE COASTER』石田礼輔&ZUNTATAに聞く App Storeランキング1位を獲得したいまだから言えるハナシ”. ファミ通App (2011年8月9日). 2014年10月15日閲覧。
  7. ^ ZUNTATAクリエイターズ インタビュー:小塩広和氏 第1回”. ZUNTATA OFFICIAL SITE "Z-Field" (2007年3月9日). 2014年10月15日閲覧。
  8. ^ 参加アーティスト[ E.G.G. ]”. グルーヴコースター 2 ヘヴンリーフェスティバル(アーケード版) GROOVE COASTER 2 HEAVENLY FESTIVAL - 公式サイト. 2015年11月17日閲覧。
  9. ^ フリーランス以降も楽曲提供は継続
  10. ^ Whip! Whip!”. アルファ・ユニット. 2018年6月24日閲覧。
  11. ^ Got temporary haven? / E.G.G. vs. adaptor - YouTube

外部リンク

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