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神田三崎町

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日本 > 東京都 > 千代田区 > 神田三崎町
神田三崎町
JR水道橋駅西口(2016年6月2日)
JR水道橋駅西口(2016年6月2日)
神田三崎町の位置(東京23区内)
神田三崎町
神田三崎町
神田三崎町の位置
北緯35度42分2.51秒 東経139度45分14.17秒 / 北緯35.7006972度 東経139.7539361度 / 35.7006972; 139.7539361
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 千代田区
地域 神田地域
面積
 • 合計 0.1702 km2
人口
2024年令和6年)7月1日現在)[2]
 • 合計 965人
 • 密度 5,700人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
101-0061[3]
市外局番 03[4]
ナンバープレート 品川

神田三崎町(かんだみさきちょう)は、東京都千代田区町名住居表示実施済み。現行行政地名は神田三崎町一丁目から神田三崎町三丁目。郵便番号は101-0061[3]

地理

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東京都千代田区の北部に位置する。一丁目から三丁目が東から西に配される。北部は神田川に接し、これを境に文京区後楽本郷にそれぞれに接する。東部は千代田区神田猿楽町に接する。南部は千代田区西神田に接する。西部は日本橋川に接し、これを境に千代田区飯田橋に接する。交通面では水道橋駅の駅前であり、商業地としてオフィスビルや商店が多いほか、大学などの教育施設も多く見られる区域である。

1967年昭和42年)4月1日住居表示実施に伴い「三崎町」の町名が付けられたが[5]、猿楽町とともに「神田」を冠称した「神田三崎町」への町名変更を求める住民運動が起き、2014年平成26年)10月15日千代田区議会で町名変更の議案が可決され、2018年(平成30年)1月1日より「神田三崎町」の名称が復活した[6]。しかし、「神田三崎町」の名は、1947年(昭和22年)3月15日に旧神田区と旧麹町区が合併して千代田区が誕生してから住居表示を実施するまでの約20年使われたに過ぎない名称であり、伝統的な名称ではないとして反対する意見もある[7][出典無効]

歴史

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1938年頃の三崎町停留所

江戸開府以前は当該町域は三崎村と呼ばれた。三崎村の名称は、日比谷入江に突き出した「ミサキ()」だったことに由来する[8]江戸時代徳川家康をはじめとする歴代の将軍城下町として開発し、大名旗本武家屋敷が立ち並ぶ町となり、江戸時代を通じて小川町と呼ばれていた。1860年安政7年)2月、越後長岡藩牧野備前守上屋敷とその周辺が上知されて幕府講武所が設けられた[9]1866年慶応2年)11月に講武所は廃止され、陸軍所が吸収。明治維新後は陸軍練兵場として使用された。1872年明治5年)に東京府下の町が新町名に改称した際に、当該町域も「三崎町」と改称した[10]

その後、1890年(明治23年)3月に陸軍練兵場跡地2万2717(約7.6ヘクタール)は丸の内とともに三菱社に128万円(当時)で払い下げられ、跡地の開発が始められた。丸の内がオフィス街に開発されたのと違い、三崎町は市街地として開発された[11]。当時の三崎町は一丁目~三丁目があり、三崎町一丁目は現在の神田三崎町一丁目にほぼ相当し、三崎町二丁目は現在の三崎神社通り以東の区域、三崎町三丁目は現在の三崎神社通り以西の区域で、三崎町三丁目は1番地のみ存在した[12]

1923年大正12年)9月1日に発生した関東大震災では当町域の被害は著しく、当町域の震度震度7と推定されている[13]震災復興再開発事業による区画整理に伴い、1934年(昭和9年)に三崎町一丁目と三崎町二丁目を統合して三崎町一丁目に[8]、三崎町三丁目が三崎町二丁目となった。

1947年(昭和22年)3月15日に神田区と麹町区が合併して千代田区が発足する[14]際、神田区内の町名にはすべて「神田」を冠称する町名変更が行われ、当該町域も「神田三崎町」となった。1967年(昭和42年)4月1日の住居表示実施に伴い、旧来の町名である「三崎町」に戻されたが、2018年(平成30年)1月1日に再度「神田三崎町」に町名変更されている。

住居表示を実施するにあたり、1966年(昭和41年)9月22日の第12回住居表示審議会において、住居表示実施前の神田三崎町を含む地域を「西神田一丁目~五丁目」とする決議が行われたが、千代田区議会における議決直前に、三崎町町名存続を求める陳情書が提出された。同年10月4日の第三回区議会定例会で、陳情の不採択及び「町の区域及び名称の変更について(西神田一丁目~五丁目)」の議決が行われたが、三崎町町名存続運動を受けた千代田区長からの再提案を受けて、同年11月21日の第14回住居表示審議会で再度審議され、「西神田一丁目~三丁目、三崎町一丁目~三丁目」とする決議が行われた。翌11月22日の第4回区議会定例会で「町の区域及び名称の変更について(西神田一丁目~三丁目、三崎町一丁目~三丁目)」の変更・再議決が行われ、1967年(昭和42年)4月1日に三崎町地域は三崎町一丁目~三丁目となった[15]

沿革

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町名の変遷

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住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(各町名ともその一部)[16]
三崎町一丁目 1967年4月1日 神田三崎町一丁目[注釈 1]神田駿河台二丁目[注釈 2]
三崎町二丁目 神田三崎町一丁目[注釈 3]、神田三崎町二丁目[注釈 4]
三崎町三丁目 神田三崎町二丁目[注釈 5]
町名変更後 変更年月日 町名変更前(丁目・番・号の変更なし)[16]
神田三崎町一丁目 2018年1月1日 三崎町一丁目
神田三崎町二丁目 三崎町一丁目
神田三崎町三丁目 三崎町二丁目

世帯数と人口

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2024年令和6年)7月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
神田三崎町一丁目 13世帯 22人
神田三崎町二丁目 257世帯 486人
神田三崎町三丁目 313世帯 457人
583世帯 965人

小・中学校の学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[17]。なお、千代田区の中学校では学校選択制を導入しており、区内全域から選択することが可能[18]

丁目 番地 小学校 中学校
神田三崎町一丁目 全域 千代田区立お茶の水小学校 千代田区立麹町中学校
千代田区立神田一橋中学校
神田三崎町二丁目 全域
神田三崎町三丁目 全域

施設

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企業名のみの表記は本社を表す。

日大経済学部本館
手前:日本大学経済学部7号館、奥:東京歯科大学水道橋校舎新館
神田三崎町一丁目
東部。白山通りと錦華通りの間に挟まれた区域。各種オフィス・学校が多数立地している。
神田三崎町二丁目
中部。白山通りと水道橋西通りの間にはさまれた区域。地域内を三崎神社通りが通っている。各種ビル・商店や学校が見られる。
神田三崎町三丁目
西部。水道橋西通りと日本橋川の間に挟まれた区域。

交通

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鉄道
道路
首都高速道路・出入口

脚注

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注釈

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  1. ^ 神田三崎町一丁目偶数番地および無番地の一部
  2. ^ 中央本線線路敷の一部
  3. ^ 神田三崎町一丁目奇数番地および無番地の一部
  4. ^ 神田三崎町二丁目偶数番地
  5. ^ 神田三崎町二丁目奇数番地

出典

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  1. ^ 2018 千代田の土地利用 5 調査結果の基礎集計、千代田区
  2. ^ a b 町丁別世帯数および人口(住民基本台帳)”. 千代田区 (2024年8月1日). 2024年8月16日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2024年8月16日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月2日閲覧。
  5. ^ a b 1967年4月11日自治省告示第81号「住居表示が実施された件」
  6. ^ a b 三崎町・猿楽町の町名変更、千代田区ホームページ、2018年1月4日
  7. ^ 2013年12月2日放送『TOKYO MX NEWS』(夕方版、TOKYO MX
  8. ^ a b 町名由来板:三崎町一丁目(みさきちょういっちょうめ)、千代田区ホームページ、2018年1月1日
  9. ^ 東京市史外篇 第三』 - 国立国会図書館デジタルコレクション、東京市役所、1930年3月25日、74-80頁
  10. ^ 町名由来板:神田三崎町(かんだみさきちょう)、千代田区ホームページ、2018年1月1日
  11. ^ 旗手勲日本資本主義の生成と不動産業」『Working paper, 国連大学人間と社会の開発プログラム研究報告』、国際連合大学、1981年、16-18頁、NAID 120006944060 
  12. ^ 明治四十年一月調査東京市神田區全圖、大倉書店、1907年3月25日発行(国際日本文化研究センター所蔵地図データベース)
  13. ^ 武村雅之1923年関東地震による東京都中心部(旧15区内)の詳細震度分布と表層地盤構造」『日本地震工学会論文集』第3巻第1号、日本地震工学会、2003年2月、5,16。 
  14. ^ 『江戸・東京の歴史をたずねて 千代田まち事典』千代田区区民生活部、2005年7月1日、175頁。ISBN 978-4902272017 
  15. ^ 「三崎町及び猿楽町の神田冠称」に関する意見の整理、千代田区コミュニティ振興課、2014年5月、39-41頁
  16. ^ a b 新旧町名対照表(住居表示実施地域)、千代田区ホームページ、2018年1月19日
  17. ^ 区立小学校の通学区域”. 千代田区 (2022年8月1日). 2023年6月1日閲覧。
  18. ^ 区立中学校の通学区域と学校選択”. 千代田区 (2023年4月10日). 2023年6月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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