第一製薬
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒103-8234 東京都中央区日本橋3-14-10 |
設立 | 1915年10月1日 |
業種 | 医薬品 |
事業内容 | 医療用医薬品、一般用医薬品、医療用・食添用・飼料用原末などの仕入れ、販売 |
代表者 | 森田清 |
資本金 | 452億46百万円 |
発行済株式総数 | 268,453,235株 |
従業員数 | 3,804名 |
主要株主 | 第一三共 100% |
外部リンク | アーカイブ |
特記事項:2006年3月現在のデータ。 |
第一製薬株式会社(だいいちせいやく、英: DAIICHI PHARMACEUTICAL CO., LTD.)は、かつて存在した日本の医薬品メーカー。1915年10月1日創業。スローガンは創業70周年記念時に制定された「いのち、ふくらまそう。」。本社所在地は東京都中央区日本橋3-14-10であった。
歴史
[編集]第一製薬の前身「アーセミン商会」は、慶松勝左衛門によって1915年に設立された。前年に始まった第一次世界大戦のため、海外からの医薬品の輸入が途絶えた。とりわけ深刻だったのは、梅毒の特効薬とされていた「サルバルサン」(Salvarsan, ドイツ・ヘキスト社商標・一般名)だった。サルバルサンはドイツの細菌学者パウル・エールリヒが、留学していた泰佐八郎の協力を得て開発した薬剤である。
2005年9月28日、三共と持株会社方式で経営統合。2005年4月1日に業界2位となったアステラス製薬(山之内製薬と藤沢薬品工業が合併)を抜き、武田薬品工業に次ぐ業界2位となった。共同持株会社として「第一三共株式会社」を設立。(統合3日後の10月1日に創業90周年を迎えていた)2007年4月に三共ともども第一三共に吸収合併され完全統合した。
また、OTC部門は共に分離され、第一三共ヘルスケアを設立。さらに、2006年4月には藤沢薬品工業と山之内製薬のOTC部門切り離しによって誕生したゼファーマを第一三共の傘下となったことで、OTCで大正製薬に次ぐ業界2位に躍り出た。なお、2007年4月に第一三共ヘルスケアがゼファーマを吸収合併した。
代表的な商品
[編集]- 医療用
- タリビッド(一般名:オフロキサシンOFLX)
- ウイントマイロン(一般名:ナリジクス酸NA)をリード化合物として合成された抗菌剤。研究開始6年後に合成されたDJ‐1611は腸管吸収が悪く、開発を断念。1979年に見出されたDJ‐6783は尿中に排泄され、断念。1980年にオフロキサシンにたどり着いた。この間合成された新規化合物は1,100に及ぶ。OFLXによって、ニューキノロン系抗菌剤が化学療法(経口)の主流を占めるようになった。
- タリビッドはラセミ体であり、そのL体のみを製剤化したもの。LVFXはOFLXの10倍(他のニューキノロン剤の100倍)という「にわかには信じ難い」(開発者・早川勇夫談)効力を持つ。LVFXの特許出願は1985年だが、6つのグループがしのぎを削っており、早川によれば「特に2番手との差はわずか2日違い」であった。早川はこの発明により紫綬褒章を受章した。
- パナルジン®(抗血小板剤、一般名:塩酸チクロピジン)
- オムニパーク®(非イオン性造影剤、一般名:イオヘキソール)
- モービック®(COX-2阻害薬、一般名:メロキシカム)
- サンリズム®(不整脈治療薬、一般名:ピルジカイニド)
- アーチスト®(α・βブロッカー血圧降下剤、一般名:カルベジロール)
- ミルタックス®(消炎鎮痛外用薬、一般名:ケトプロフェン)
- コバシル®(持続性組織ACE阻害薬、一般名:ペリンドプリルエルブミン)→協和発酵へ販売移管
- シンレスタール®(脂質異常症治療薬、一般名:プロブコール)
- ユリーフ®(選択的α1A受容体阻害薬、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬、一般名:シロドシン)
- ノイエル®(一般名:塩酸セトラキサート)
- パントシン®(一般名:パンテチン)
- 世界初の抗プラスミン剤、「イプシロン」(一般名:イプシロン‐アミノカプロン酸)のトランス体で、「イプシロン」の6~10倍の効力を持つ。1969年「トランサミン」は第21回「毎日工業技術賞」を、1970年には「横行地記念賞」を受賞した。現物質発明者の岡本彰祐神戸大学名誉教授(1916 - 2004)は抗プラスミン剤の開発により、フランスの学者からノーベル賞に推薦された。
- エボザック®(一般名:塩酸セビメリン)
- トポテシン®(抗腫瘍薬、一般名:塩酸イリノテカン)
- フエロン®(C型肝炎・肝硬変治療薬、インターフェロンβ: IFN-β)
- ジルテック®(第2世代抗ヒスタミン薬、塩酸セチリジン)
- 一般用
- カロヤンシリーズ 頭髪剤
- パテックス 外用消炎鎮痛薬
- システィナC ビタミン栄養剤
- センロック 胃腸薬
- 新黒丸 下痢止め
- メディエード 総合感冒薬
- ペラック 風邪薬
- シャント 強心薬
- ベトネベート 皮膚薬 かゆみ止め
- イクジマリン 水虫薬
など
テレビ提供番組
[編集]歴代を含める
- わが輩ははなばな氏(KRT系列、一社提供)
- フランキーの無闇弥太郎(KRT系列、一社提供)
- ざっくばらん物語(KRT系列、一社提供)
- 虹の国から(KRT→TBS系列、一社提供)
- パントポップショー(TBS系列、一社提供)
- 染五郎とともに(TBS系列、一社提供)
- ダンロップフェニックストーナメント(毎日放送・宮崎放送共同制作、TBS系、1989年 - 1997年)
- いのちの響(TBS・毎日放送(2006年3月まで)・中部日本放送、番組は第一三共提供で2007年9月30日まで放送された)
- ニュースステーション(テレビ朝日系列)
- モーニングショー(テレビ朝日系列)
- 報道ステーション(テレビ朝日系列)
- スポーツフロンティア(テレビ朝日系列)
- 水曜ロードショー→金曜ロードショー(日本テレビ系列)
- 追跡(日本テレビ系列、水曜日分)
- どちら様も!!笑ってヨロシク → 1億人の大質問!?笑ってコラえて!(日本テレビ系列)
- 健康増進時代→Oh!診→からだ元気科(日本テレビ系列)
ほか多数
創業記念広告
[編集]1986年から2005年までの創業記念日の10月1日には創業記念広告シリーズを新聞などに掲載していた。
2000年から2005年の創業記念メッセージは下記のとおりである。
- 2000年(創業85周年)「抗菌剤は副作用との戦いでもあります」
- 2001年(創業86周年)「菌が悲鳴をあげました」
- 2002年(創業87周年)「HELP」〜菌がシッポを巻きました〜
- 2003年(創業88周年)「菌よ、さらば」
- 2004年(創業89周年)「細菌VS抗菌剤」
- 2005年(創業90周年)「いのちに"if"がある限り」
その他
[編集]1995年7月くらいからCMの最後のサウンドロゴには中央に赤ちゃんが登場するようになり、女性の声で「いのち、ふくらまそう。第一製薬です。」のナレーションが入っていた。