藤岡長敏
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藤岡 長敏(ふじおか ながとし、1894年(明治27年)8月19日[1] - 1965年(昭和40年)2月21日[2])は、日本の内務・警察官僚、弁護士。官選県知事。
経歴
[編集]奈良県宇智郡北宇智村近内(現在の五條市)出身[3]。北宇智村長・藤岡長二郎の三男として生まれる[1][3]。奈良県立五條中学校(現奈良県立五條高等学校)を経て[4]、第三高等学校を卒業。 1920年、京都帝国大学法学部法律学科を卒業。内務省に入省し京都府属となる。同年10月、高等試験行政科試験に合格[1][5]。
以後、警視庁警視、広島県書記官・学務部長[6]、鹿児島県書記官・警察部長、静岡県書記官・警察部長、北海道庁部長・警察部長、東京府総務部長、警視庁警務部長などを歴任[1]。
1938年2月、香川県知事に就任。1939年7月の大干ばつに際して、県下の神社で雨ごい祈願祭を行う。また、1940年2月に実現した高松市第4次合併を推進[7]。1940年4月、内務省計画局長に転じ、さらに同防空局長となる[1]。1942年1月、静岡県知事に就任。戦時下の対応に尽力[8]。1943年7月、東京都交通局長に転任。1945年1月、兵庫県知事に就任。同年4月に知事を辞任し退官した[1]。その後、公職追放となった[5]。
1946年、弁護士を登録。1960年、警察大学校名誉教授となる[1]。
著作
[編集]- 『交通整理の話』織田信知、1934年。
- 『交通警察論』良書普及會、1947年。
- 訳書
- ウヰリヤム・エノー著『交通整理の科学』自警会図書部、1926年。
- ウヰリヤム・エノー著『交通整理の原理』清水書店、1927年。
- [抄]訳 / テイラー氏 原著『交通係官訓練手記』東京交通安全協会、1946年。
親族
[編集]栄典
[編集]- 1940年(昭和15年)8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章[9]