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赤座孝明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

赤座 孝明(あかざ たかあき、1965年12月4日 - )は、日本の元警察官。現時点で会社役員、政治活動家引きこもり支援をうたう「赤座警部の全国自立就職センター」をかつて運営し、現在は東京都調布市国領で「こころのがっこう」などを運営している株式会社エリクシルアーツの代表である[1]

「赤座警部の全国自立就職センター」事件

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2019年12月26日、”赤座孝明が代表を務める「赤座警部の全国自立就職センター」を名乗る業者によって2015年9月に自宅から強制的に連れ出され、行動の自由を制限されたり、実態のない支援で多額の契約料を支払わされた”として、30代女性とその母親が東京都内の業者に対して契約不履行慰謝料など計1727万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地方裁判所は運営元の株式会社エリクシルアーツと代表者らに対して約505万円の支払いを命じる判決を言い渡した。この事件を機に、複数の報道機関は赤座らの業者を「引き出し屋」と報じている[2]

被害者の女性は、”約3カ月の入所中に職員から殴られ、蹴られたりの暴行を受けたほか、現金や携帯電話も奪われて自由を失い、最終的にはPTSDを発症した”と主張した。しかし、密室の出来事だったため証拠に乏しく、女性本人に対する慰謝料は低額に抑えられた[3]

被害者の女性による訴訟の代理人を務めている弁護士望月宣武は、「今回の事案は、元警察官が業者の運営に携わっており、表向きは警察や行政と連携しているしっかりした支援団体であることをPRしています。しかし、黒幕は業者を設立した2人で、もともと引き出し業者に勤めており、独立して新たな引き出し業者を設立したという経緯だと聞いています。」「この業者についてはわかりませんが、一般論として、私は、貧困ビジネスと同様に反社会的勢力のネットワークを感じています。表面上はクリーンな人間を代表にして、実権は反社会的勢力が握るという例もあるようです。」とコメントしている[4]

2017年5月22日放送のNHKの番組「クローズアップ現代」の「トラブル続出 ひきこもり"自立支援"ビジネス」で「赤座警部の全国自立就職センター」が取り上げられている。これによると、警察に逃げ込んだ被害者の女性を連れ戻しにきた赤座らの業者の職員は被害女性を指して「精神障害があり、うそをつく」と警察に話して、警察も赤座ら業者側を信じ、被害者の女性を保護しなかった。また、元職員は「入所者の腕をひねり上げて、拘束する方法を教えられた」とも証言している。NHKの取材について赤座は「暴力は事実無根。それ以外のコメントはしない」、「そういう情報があったのなら中傷、はらいせの言動だ」とコメントしている[5]

精神科医斎藤環は、これまで問題を起こして報道された団体として、「赤座警部の全国自立就職センター」を名指ししている[6]

事件後の2023年4月、赤座は居住する東京都調布市で行われた2023年調布市議会議員選挙に「女性が笑顔になる党」の公認候補として出馬したが、候補者44人中43位で落選した[7][8]

あかざたかあき
赤座孝明
本名 赤座孝明
生年月日 (1965-12-04) 1965年12月4日(59歳)
出生地 日本の旗 日本 岐阜県
身長 186
血液型 B型
職業 会社役員[2]
ジャンル 政治団体代表、警察官昇任試験サポート事業、SPスーツ企画販売事業等
備考
平成29(ワ)13447 損害賠償請求事件で敗訴。
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警察官時代の来歴

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岐阜県中津川市生まれ。

1989年岐阜県警察官拝命、岐阜南警察署、本部機動隊

巡査部長に昇任後、管区機動隊、警備・公安部門、その後警部補昇任、管区機動隊小隊長。

2004年警部昇任、高山警察署地域課長、管区機動隊中隊長、大垣警察署機動警ら課長歴任。

2009年3月、岐阜県警察退職。

脚注

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関連項目

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