重量車燃費基準
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この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。 |
重量車燃費基準(じゅうりょうしゃねんぴきじゅん)とは、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(通称:改正省エネ法)の改正により、2006年(平成18年)4月1日から施行された重量車(車両総重量(GVW)2.5t超の自動車[1])に対する燃費基準である。
2015年(平成27年)度を基準達成の目標年度とし、トラック・バスメーカーは車両総重量ごとに定められた重量車燃費値の基準達成と、2006年4月以降に販売する新型車について、商品カタログへ燃費値を表示しなければならない。
燃費基準値
[編集]一例として、軽油を燃料とする車両総重量(GVW)3.5t超の貨物自動車(トラクタ除く)の場合を挙げる。(他の車種は外部リンク先を参照)
- GVW 3.5 - 7.5 t
- 最大積載量1.5 t以下 : 10.83
- 最大積載量1.5 - 2 t : 10.35
- 最大積載量2 - 3 t : 9.51
- 最大積載量3t超 : 8.12
- GVW 7.5 - 8 t : 7.24
- GVW 8 - 10 t : 6.52
- GVW 10 - 12 t : 6.00
- GVW 12 - 14 t : 5.69
- GVW 14 - 16 t : 4.97
- GVW 16 - 20 t : 4.15
- GVW 20 t超 : 4.04
規制記号
[編集]平成17年新長期排出ガス規制以後から新規に用いられている規制記号[3]において、3桁の識別記号の2桁目が「J(ハイブリッド有)」または「K(ハイブリッド無)」であることで判断できる(例:日産ディーゼル・スペースランナーRAの形式:PKG-RA274* AN)。また、基準達成車には「燃費基準達成ステッカー」[4](楕円形の緑のステッカー)が貼付されている。
基準達成車一覧
[編集]- カッコ内は基準達成車の発売開始日
- トヨタ自動車
- 小型トラック ダイナ200/300/トヨエースG25/G35ハイブリッド(2006年10月4日)
- 日野デュトロとの共同開発車
- 小型トラック ダイナ200/300/トヨエースG25/G35ハイブリッド(2006年10月4日)
- UDトラックス(旧:日産ディーゼル)
- 大型路線バス RA(MT車のみ)(2006年6月2日)
- 大型観光バス スペースウィング/スペースアロー(一部のみ)(2006年6月2日)
- 大型トラック クオン(一部のみ)(2006年6月12日)
- 小型トラック コンドル(BNR系:2007年1月24日)
- いすゞエルフのOEM
- 大型観光バス スペースウイング A/スペースアロー A(2007年6月19日)
- 三菱ふそうエアロエース/エアロクィーンのOEM供給車
- 日野自動車
- 大型観光バス セレガ(ハイデッカショートを除く)(2006年6月12日)
- いすゞガーラとの統合モデル
- 大型トラック プロフィア(一部のみ)(2006年7月3日)
- 小型トラック デュトロハイブリッド(2006年10月4日)トヨタダイナ200/300・トヨエースG25/G35との共同開発車
- 大型路線バス ブルーリボン(ブルーリボンII・AT車や一部L尺は不適合)(2007年2月22日)
- いすゞエルガとの統合モデル
- 大型路線バス ブルーリボンシティハイブリッド (2007年7月18日)
- 中型路線バス レインボーII(MT車のうちアイドリングストップ&スタートシステム標準装備車のみ)(2012年6月19日)
- いすゞエルガミオとの統合モデル
- 大型観光バス セレガ(ハイデッカショートを除く)(2006年6月12日)
- 三菱ふそうトラック・バス
- 小型トラック キャンター(一部のみ)(2007年2月)
- 大型トラック スーパーグレート(セミトラクタ一部のみ)(2007年4月)
- 大型路線バス 大型路線バス・エアロスター-S(MT車のみ)(2007年5月21日)
- 日産ディーゼルスペースランナーRAとの相互OEM供給車。
- 大型観光バス エアロエース/エアロクィーン(2007年6月15日)
- 中型路線バス エアロミディMK(2011年12月7日)
脚注
[編集]- ^ 「重量車燃費基準検討会」の設置について
- ^ 総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会重量車判断基準小委員会・重量車燃費基準検討会最終取りまとめ
- ^ 自動車排出ガス規制の識別記号(平成17年規制以降)
- ^ 『2011年版 くらしの豆知識』 独立行政法人国民生活センター、2010年、248頁