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重量車燃費基準

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日産ディーゼル・RA (PKG-RA274PAN)。拡大すると、リアウィンドウ左下に燃費基準達成車であることを示すステッカー「平成27年度燃費基準達成車」が貼られていることがわかる。排ガス規制記号からも燃費基準を達成していることが判る。

重量車燃費基準(じゅうりょうしゃねんぴきじゅん)とは、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(通称:改正省エネ法)の改正により、2006年平成18年)4月1日から施行された重量車(車両総重量(GVW)2.5t超の自動車[1])に対する燃費基準である。

2015年平成27年)度を基準達成の目標年度とし、トラックバスメーカーは車両総重量ごとに定められた重量車燃費値の基準達成と、2006年4月以降に販売する新型車について、商品カタログへ燃費値を表示しなければならない。

燃費基準値

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一例として、軽油燃料とする車両総重量(GVW)3.5t超の貨物自動車トラクタ除く)の場合を挙げる。(他の車種は外部リンク先を参照)

本節において「A - B」という表現は、「Aを超えB以下」を意味する[2]
燃費の単位は km/l
  • GVW 3.5 - 7.5 t
    • 最大積載量1.5 t以下 : 10.83
    • 最大積載量1.5 - 2 t : 10.35
    • 最大積載量2 - 3 t : 9.51
    • 最大積載量3t超 : 8.12
  • GVW 7.5 - 8 t : 7.24
  • GVW 8 - 10 t : 6.52
  • GVW 10 - 12 t : 6.00
  • GVW 12 - 14 t : 5.69
  • GVW 14 - 16 t : 4.97
  • GVW 16 - 20 t : 4.15
  • GVW 20 t超 : 4.04

規制記号

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平成17年新長期排出ガス規制以後から新規に用いられている規制記号[3]において、3桁の識別記号の2桁目が「J(ハイブリッド有)」または「K(ハイブリッド無)」であることで判断できる(例:日産ディーゼル・スペースランナーRAの形式:PKG-RA274* AN)。また、基準達成車には「燃費基準達成ステッカー」[4]楕円形の緑のステッカー)が貼付されている。

基準達成車一覧

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カッコ内は基準達成車の発売開始日
  • いすゞ自動車
    • 大型観光バス ガーラ(ハイデッカーナインを除く)(2006年7月5日)
      • 日野セレガとの統合モデル
    • 小型トラック エルフ(ハイキャブ/ワイドキャブ:2006年12月13日、標準キャブ:2007年2月5日)
    • 大型路線バス エルガ(AT車や一部L尺は不適合)(2007年2月22日)
      • 日野ブルーリボン(ブルーリボンII)との統合モデル
    • 大型トラック ギガ(一部のみ)(2007年3月)
    • 中型トラック フォワード(一部のみ)(2007年5月)
    • 中型路線バス エルガミオ(MT車のうちアイドリングストップ&スタートシステム標準装備車のみ)(2012年7月2日)
      • 日野レインボーIIとの統合モデル
  • 日野自動車
    • 大型観光バス セレガ(ハイデッカショートを除く)(2006年6月12日)
      • いすゞガーラとの統合モデル
    • 大型トラック プロフィア(一部のみ)(2006年7月3日)
    • 小型トラック デュトロハイブリッド(2006年10月4日)トヨタダイナ200/300・トヨエースG25/G35との共同開発車
    • 大型路線バス ブルーリボンブルーリボンII・AT車や一部L尺は不適合)(2007年2月22日)
      • いすゞエルガとの統合モデル
    • 大型路線バス ブルーリボンシティハイブリッド (2007年7月18日)
    • 中型路線バス レインボーII(MT車のうちアイドリングストップ&スタートシステム標準装備車のみ)(2012年6月19日)
      • いすゞエルガミオとの統合モデル

脚注

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  1. ^ 「重量車燃費基準検討会」の設置について
  2. ^ 総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会重量車判断基準小委員会・重量車燃費基準検討会最終取りまとめ
  3. ^ 自動車排出ガス規制の識別記号(平成17年規制以降)
  4. ^ 『2011年版 くらしの豆知識』 独立行政法人国民生活センター、2010年、248頁

関連項目

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外部リンク

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