金村尚真
北海道日本ハムファイターズ #24 | |
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2023年4月9日 京セラドーム大阪 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 沖縄県豊見城市 |
生年月日 | 2000年8月29日(24歳) |
身長 体重 |
176 cm 83 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2022年 ドラフト2位 |
初出場 | 2023年4月2日 |
年俸 | 1200万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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金村 尚真(かねむら しょうま、2000年8月29日 - )は、沖縄県豊見城市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。北海道日本ハムファイターズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]豊見城市立上田小学校3年生のときに『豊見城ジュニア』で野球を始め[2]、豊見城市立豊見城中学校では軟式野球部に所属[3]。2年時からエースナンバーを背負い、3年時には全日本少年軟式野球大会でチームを初優勝に導いた[4]。その後、BFA U-15 アジア選手権の日本代表に選出され[5]、同大会では準優勝を経験した[4]。
「県外でやってみたい」という気持ちがあり[4]、岡山学芸館高校に進学すると、1年春からベンチ入り[6]。エースを務めるようになった2年秋[4]は県大会で優勝を果たした[2]。3年春からは4番打者も務めるようになり[7]、3年夏は県大会で決勝まで勝ち上がったが、西純矢擁する創志学園に敗れた[8]。甲子園大会出場経験はなし。
富士大学に進学すると、1年春からリーグ戦に登板し[2]、2年秋からはエースを務めた[4]。3年春のリーグ開幕戦ではノースアジア大学相手に毎回の18奪三振で完全試合を達成[注 1]。チームの2年秋から4年春にかけての4季連続リーグ優勝に貢献し[10][注 2]、3,4年時は全日本大学野球選手権に出場した[2]。大学4年間では計7季[注 3]で36試合に登板し[2]、25勝5敗・防御率0.88。与四死球は通算でも25個という少なさ[12]で与四死球率0.99を記録した[6]。
2022年9月12日にプロ志望届を提出し[13]、10月20日に開催されたドラフト会議にて、北海道日本ハムファイターズから2位指名を受けた[4]。11月11日に契約金7000万円・年俸1100万円(いずれも金額は推定)で仮契約[14]。同26日には新入団選手発表会見が行われ、背番号は24と発表された[15]。
日本ハム時代
[編集]2023年はオープン戦で計15イニングを2失点と結果を残し[16]、開幕ローテーション入り[17]。開幕3試合目の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でプロ初登板初先発を果たし、6回2安打2四球6奪三振1失点と好投したが[16]、勝敗は付かなかった[18]。続く4月9日のオリックス・バファローズ 戦では6回1/3を投げ、9安打1四球6奪三振2失点という内容[19]でプロ初勝利を挙げた[20]。ただ、同18日の千葉ロッテマリーンズ戦で6回4失点(自責点2)でプロ初黒星を喫すると[21]、翌19日に右肩の張りで出場選手登録を抹消された[22]。6月下旬に二軍で実戦復帰予定であったが、直前で体調不良になり、実戦復帰は7月末[23]。9月22日の楽天戦で5か月ぶりの一軍登板を果たすと、最速151km/hを計測するなど[24]、6回2/3を無失点の好投で勝利投手となった[23]。30イニング到達で来季の新人王資格が消滅することへの配慮もあり[25]、この試合で一軍登板を終えた[23]。ルーキーイヤーは一軍で4試合に先発し、2勝1敗・防御率1.80という成績であった。11月21日に100万円増の年俸1200万円で契約を更改した[26]。
2024年は、前年にセットアッパーを務めた池田隆英の不在もあり、リリーフとして開幕を一軍で迎える[27][28]。主に8回のセットアッパーを任され、防御率0.63、1勝6ホールドをマークしていたが[29]、先発の枚数を増やしたい新庄剛志監督の意向により、先発再転向が決定[30][31]。5月8日の福岡ソフトバンクホークス戦でシーズン初先発に臨むも、4回2失点で敗戦投手[32]。続く5月17日のロッテ戦では、5回1失点の投球も勝敗はつかなかった[33]。その後も好投しながらも打線の援護に見放される試合が続いたが、7月2日のロッテ戦で先発登板し、6回3失点。先発転向後初勝利を挙げた[34]。
選手としての特徴・人物
[編集]持ち球は最速151km/hのストレート[24]、スライダー、カットボール、カーブ、スプリット、チェンジアップ、ツーシーム[35]。これらの多彩な球種をコントロール良く投げ込むのが持ち味[36]。
投球フォームはテイクバックが小さいのが特徴。中学時代に捕手と内野手を守っており、その経験が投球フォームにも繋がっているという[35]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2023 | 日本ハム | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | .667 | 97 | 25.0 | 18 | 0 | 5 | 0 | 0 | 23 | 2 | 0 | 7 | 5 | 1.80 | 0.92 |
通算:1年 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | .667 | 97 | 25.0 | 18 | 0 | 5 | 0 | 0 | 23 | 2 | 0 | 7 | 5 | 1.80 | 0.92 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2023 | 日本ハム | 4 | 1 | 4 | 0 | 1 | 1.000 |
通算 | 4 | 1 | 4 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2023年4月2日、対東北楽天ゴールデンイーグルス3回戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)、6回1失点[16]
- 初奪三振:同上、1回表に辰己涼介から見逃し三振[37]
- 初勝利・初先発勝利:2023年4月9日、対オリックス・バファローズ3回戦(京セラドーム大阪)、6回1/3 2失点[19]
- 初ホールド:2024年4月3日、対東北楽天イーグルス2回戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)、8回表に3番手で救援登板、1回無失点
- 打撃記録
- 初打席:2024年6月8日、対東京ヤクルトスワローズ2回戦(明治神宮野球場)、3回表にサイスニードから二ゴロ
背番号
[編集]- 24(2023年 - )
代表歴
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “日本ハム - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年11月22日閲覧。
- ^ a b c d e “【ドラフト】富士大・金村尚真「1年からプロ一択」、リーグ戦通算25勝の本格派右腕が運命の時を待つ”. スポーツ報知 (2022年10月20日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “「怖かったんです」勇気を得た軟式日本一 新人で開幕ローテ…制球養った「最高の練習」”. Full-Count (2023年8月15日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ a b c d e f “金村尚真、日ハム2位指名 「プロ入りだけを目指し頑張ってきた」 豊見城中出身、富士大でエースに成長 プロ野球ドラフト”. 琉球新報 (2022年10月21日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “金村 尚真 第8回 BFA U-15 アジア選手権”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2022年10月7日閲覧。
- ^ a b “新庄監督のお墨付き日本ハム2位、富士大・金村尚真投手「日本を代表する投手になりたい」”. 日刊スポーツ (2022年10月28日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “倉敷商が制した春季岡山大会を総括!”. 高校野球ドットコム (2018年5月16日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “創志学園2年ぶり甲子園で被災者に元気を/岡山”. nikkansports.com. 2022年10月7日閲覧。
- ^ “富士大・金村が完全試合 毎回の18K 北東北大学リーグ2人目の快挙”. 日刊スポーツ. (2021年4月17日) 2022年10月20日閲覧。
- ^ “富士大がリーグ4連覇 プロ注目・金村尚真が15Kの快投 広島スカウト「栗林に似ている」”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年10月7日閲覧。
- ^ “プロ注目富士大・金村尚真、8回2失点も青森大に敗れ5季連続V逃す「やりきった感じ」”. nikkansports.com. 2022年10月7日閲覧。
- ^ a b “金村尚真 リーグを圧倒し続けた北東北の“精密機械” 己を貫き唯一無二の存在へ【羽ばたけ!琉☆球児】(沖縄発 野球応援企画)”. OKITIVE (2022年10月7日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “富士大・金村、東北福祉大・杉澤がプロ志望届提出 高校生は帝京長岡・茨木に注目”. Full-Count (2022年9月12日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “【日本ハム】ドラ2金村尚真が仮契約「はんこ押して実感湧いた」契約金7000万円”. 日刊スポーツ (2022年11月11日). 2023年3月20日閲覧。
- ^ “日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太は背番号12に決定 2位・金村は「24」”. Sponichi Annex (2022年11月26日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ a b c “北海道日本ハムドラ2・金村尚真がプロ初登板で6回2安打1失点の好投!”. パ・リーグ.com (2023年4月2日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “日本ハムD2位・金村尚真が6回1安打1失点で開幕ローテ当確 新庄監督「もうバファリンですね。安心してみられる」”. サンスポ (2023年3月24日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “【日本ハム】金村尚真プロ初登板初先発6回1失点 勝敗つかずも好投に「金村くん」トレンド入り”. 日刊スポーツ. (2023年4月2日) 2023年4月2日閲覧。
- ^ a b “2023年4月9日 【公式戦】 試合結果 (オリックスvs北海道日本ハム)”. 日本野球機構. 2023年11月9日閲覧。
- ^ “日本ハム ドラ2金村がプロ初勝利 「納得していない」「慢心せずに次へ」”. デイリースポーツ (2023年4月8日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “日本ハム ドラ2金村はプロ初黒星 8奪三振と奮闘も「ピンチで抑えることができず悔しい」”. Sponichi Annex (2023年4月18日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “【日本ハム】金村尚真が右肩の張りで登録抹消「10日では戻ってこないと思う」建山コーチが説明”. 中日スポーツ (2023年4月19日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ a b c “【日本ハム】金村尚真「今年は厄年なのかな」焦らず腐らず2勝 新人王資格残し来季こそフル回転”. 日刊スポーツ (2023年9月22日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ a b “【日本ハム】ドラ2金村尚真が5か月ぶり復帰マウンドで快投 7回途中3安打無失点”. スポーツ報知 (2023年9月22日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “金村がオリ戦で5回0封 資格残した新人王への思い フェニックスL”. 道新スポーツ (2023年10月10日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ 永野高輔. “【日本ハム】金村尚真、100万円増の1200万円で更改「ケガしない体をつくっていかないと」 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年8月28日閲覧。
- ^ 木下大輔. “【日本ハム】金村尚真が3戦連続0封 開幕1軍入り前進 建山、武田両コーチから助言 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年8月28日閲覧。
- ^ “2024年シーズン開幕登録選手発表”. 北海道日本ハムファイターズ. 2024年8月28日閲覧。
- ^ 永野高輔. “【日本ハム】金村尚真、8日ソフトバンク戦で今季初先発へ「1人1人大切にやっていきたい」 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年8月28日閲覧。
- ^ SPORTS, DOSHIN. “セットアッパー金村尚真 先発への配置転換プランに前向き 5月下旬の6連戦視野に”. DOSHIN SPORTS. 2024年8月28日閲覧。
- ^ “【日本ハム】新庄監督は何をたくらむ? 唐突な金村尚真〝先発転向〟計画に「期待」と「不安」”. 東スポWEB (2024年4月25日). 2024年8月28日閲覧。
- ^ SPORTS, DOSHIN. “金村尚真 今季初先発は4回2失点 試合後はピッチングを冷静に分析”. DOSHIN SPORTS. 2024年8月28日閲覧。
- ^ 一般社団法人日本野球機構. “2024年5月17日 【公式戦】 試合結果 (千葉ロッテvs北海道日本ハム)”. npb.jp. 2024年8月28日閲覧。
- ^ SPORTS, DOSHIN. “【一問一答】先発金村が8度目の正直で勝ち投手 次は助けてくれた野手に恩返し”. DOSHIN SPORTS. 2024年8月28日閲覧。
- ^ a b “【スポニチスカウト部(14)】富士大・金村尚真 ライバル日体大・矢沢からアドバイスでスライダー完成”. Sponichi Annex (2022年5月24日). 2023年2月8日閲覧。
- ^ “日本ハムD2位・金村、とんでもない制球力でプロでも完全試合やっちゃう説 『水曜日のダウンタウン』の大ファン「元気もらえる」”. サンケイスポーツ (2022年10月28日). 2023年2月8日閲覧。
- ^ “【1回表】プロ初登板初先発!! ファイターズ・金村尚真がプロ初奪三振も含め3者凡退に抑える好スタートを切る!! 2023年4月2日 北海道日本ハムファイターズ 対 東北楽天ゴールデンイーグルス”. パ・リーグTV (2023年4月2日). 2023年4月2日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 金村尚真 - NPB.jp 日本野球機構
- 24 金村 尚真 選手名鑑 - 北海道日本ハムファイターズオフィシャルサイト
- 金村尚真 (@SHOMA48223671) - X(旧Twitter)
- 金村尚真 (@kanemurand__1118) - Instagram