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飯田淳平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
飯田 淳平
個人情報
フルネーム IIDA Jumpei
誕生日 (1981-08-14) 1981年8月14日(43歳)
出身地 日本の旗 日本
神奈川県小田原市
他職業プロフェッショナルレフェリー
国内
リーグ 役割
2007 - Jリーグ 主審
国際
リーグ 役割
2011 - FIFA登録 主審

飯田 淳平(いいだ じゅんぺい、:IIDA Jumpei、1981年8月14日 - )は、神奈川県小田原市出身のサッカー審判員プロフェッショナルレフェリー、国際審判員、VARおよびAVAR担当審判員。東京都サッカー協会所属。

来歴

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明法中学・高等学校ではサッカー部に所属し、3級審判員を取得。卒業後に東京学芸大学に進み、同大学院教育学研究科を修了。2011年3月まで母校である明法中学・高等学校で非常勤講師をしていた[1]

大学卒業前の2004年日本サッカー協会(JFA)が開設した審判員養成機関「レフェリーカレッジ」に1期生として入学(同期に佐藤隆治)。2005年12月に1級審判員に登録された。

2007年8月からはJ2リーグの主審に、2009年3月からはJ1リーグの主審に登録。2011年1月から国際主審に登録された。

2011年4月からは日本サッカー協会とプロフェッショナルレフェリー契約を結び[2]、以降プロの審判員として活動中である。

2020年8月26日J1第29節横浜F・マリノス-北海道コンサドーレ札幌戦にて、史上12人目となるJ1通算主審200試合を達成。

経歴

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話題となった判定

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  • 2009年4月15日J2第8節・東京ヴェルディサガン鳥栖戦(味の素スタジアム)で、東京Vのキックオフからのバックパスに反応して抜け出した鳥栖のFW池田圭を東京VのMF菅原智が倒したため、「決定的な得点の機会の阻止」として菅原にレッドカードを出し退場処分の判定。「開始9秒での退場」は世界最速の退場記録となった[8]
  • 2016年2月20日の、FUJI XEROX SUPER CUP2016サンフレッチェ広島ガンバ大阪戦の後半12分、広島MF柏好文の左からのクロスをG大阪DF丹羽大輝がペナルティエリア内でブロックした際、丹羽は顔面ブロックで防いだようにも見えたが、これを飯田は丹羽の左腕に当たったと判断しPKの判定を与える。このジャッジについて、丹羽は終了直後に飯田にあいさつをした際に飯田が誤審を認めたと証言したが、飯田はこの発言を否定している[9]。その後、審判委員長の上川徹は2016年2月24日に「映像で見ると顔に当たっているように見える」と、この判定が誤審であったことを認めている[10]。上川は飯田のポジショニングがややハーフウェーライン寄りでボールから離れていた点、スライディングをした丹羽が高く手を上げていたため意図的に手でクロスを防いだと誤認しやすかった点などを指摘した上で「ああいう判定を繰り返すのなら、われわれも飯田君を外すことを考えないといけない」と、連続して判定にミスが出た場合に処遇を考えるとした。
  • 2017年8月26日J1リーグ第24節・ジュビロ磐田ヴィッセル神戸戦(ヤマハスタジアム)の前半24分、磐田MFアダイウトンのゴールマウスに飛んだシュートに対して懸命に戻った神戸DF渡部博文が右手で掻き出してクリアしたが、飯田淳平主審はCKを指示。磐田側はハンドを主張して主審(飯田淳平)、副審(五十嵐泰之岩田浩義)、第4の審判員(勝又弘樹)に選手・スタッフが猛抗議したが判定は覆らなかった。試合後、渡部は「判定は自分が決めることじゃない。ジャッジに任せた」とコメント[11] し批判を浴びた。試合を中継したDAZNの映像では、渡部が明らかに右手でクリアする姿が映っており何度もリプレイされ、中継解説者の清水範久は「1人バレーボール選手が混じっている」とコメントするなど国内外で大きな話題となった。スペイン紙「ラ・バングアルディア」は「主審が目撃していない史上最も露骨なハンド」と報じた[12]。その後、2017年9月21日にJFAハウスで開催された第5回レフェリーブリーフィングで、JFA審判委員会副委員長の上川徹は「映像で見ると明らかだった。ここでは、主審の技術的な問題がある。」と誤審を説明した[13]


出場記録

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国内公式戦

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国内大会個人成績
年度 J1 J2 J3 リーグ杯 天皇杯
主審副審 主審副審 主審副審 主審副審 主審副審
2007 0 0 5 0 - 0 0 0 0
2008 0 0 19 0 - 0 0 1 0
2009 10 0 17 0 - 1 0 3 0
2010 14 0 4 0 - 2 0 3 0
2011 19 0 7 0 - 2 0 4 0
2012 18 0 7 0 - 3 0 3 0
2013 20 0 11 0 - 5 0 2 0
2014 19 0 10 0 0 0 3 0 3 0
2015 19 0 12 0 0 0 2 0 4 0
2016 17 0 8 0 2 0 4 0 2 0
2017 19 0 9 0 0 0 3 0 3 0
2018 18 0 9 0 0 0 4 0 3 0
2019 20 0 6 0 0 0 2 0 2 0
2020 20 0 8 0 0 0 1 0 0 0
2021 16 0 1 0 0 0 1 0 3 0
2022 15 0 3 0 1 0 1 0 1 0
2023 15 0 1 0 0 0 4 0 3 0
通算 259 0 137 0 3 0 38 0 40 0
国内大会個人成績
年度 VAR AVAR AAR
2016 - 3
2017 - 3
2018 - 3
2019 2 0 0
2020 2 0 -
2021 12 1 -
通算 16 1 9
JFL個人成績
年度 主審 副審
2006 21 0
2007 9 4
2008 2 0
通算 32 4
  • その他の国内公式戦
    • 関東大学サッカー選手権 (2006〜2011)
    • 高円宮杯全日本ユースサッカー選手権 (2006)
    • 全国高等学校サッカー選手権大会 (2007、2008)
    • 日本クラブユースサッカー選手権 (2007)
    • 日本フットボールリーグ(JFL)入れ替え戦 (2010)
    • 全日本大学サッカー選手権 (2010)
    • J1昇格プレーオフ (2014、2015)
    • 富士ゼロックススーパーカップ (2016)

国際試合

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AFCチャンピオンズリーグ

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国際大会個人成績
年度 ACL/ACLE ACL予選
主審副審 主審副審
2013 1 0 0 0
2014 1 0 1 0
2015 1 0 0 0
2016 1 0 0 0
2017 3 0 1 0
2018 3 0 0 0
2019 2 0 0 0
2020 0 0 0 0
2021 4 0 0 0
2022 3 0 0 0
2023-24 2 0 0 0
通算 21 0 2 0
  • その他の国際試合
    • AFC U-23選手権 (2014、2018)
    • FIFA ワールドカップアジア予選 (2015、2016)
    • AFC U-19選手権 (2016)

決勝担当

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開催年月日 大会 対戦カード 結果 会場 担当
2011年1月1日 第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会 鹿島アントラーズ 清水エスパルス
2-1
国立競技場 第4審
2011年1月5日 第59回全日本大学サッカー選手権大会 中京大学 関西大学
1-2
主審
2012年11月23日 2012 J1昇格プレーオフ 大分トリニータ ジェフユナイテッド千葉
1-0
第4審
2015年10月31日 AFCカップ2015 イスティクロル ジョホール・ダルル・タクジム
0-1
パミールスタジアム 第4審
2016年2月20日 FUJI XEROX SUPER CUP 2016 サンフレッチェ広島 ガンバ大阪
3-1
日産スタジアム 主審
2016年12月3日 明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ 決勝 第2戦 浦和レッズ 鹿島アントラーズ
1-2
埼玉スタジアム2002 追加副審
2016年12月14日 2016 AFF Championship Final 1st leg英語版 インドネシア代表 タイ代表
2-1
パカンサリスタジアム英語版 主審
2017年11月19日 中国FAカップ 上海申花 上海上港
1-0
上海虹口足球場
2020年2月8日 FUJI XEROX SUPER CUP2020 横浜F・マリノス ヴィッセル神戸
3-3
(PK2-3)
埼玉スタジアム2002 VAR
2021年12月19日 天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 浦和レッズ 大分トリニータ
2-1
国立競技場 VAR
2023年1月16日 2022 AFF三菱電機カップ 決勝2nd leg タイ代表 ベトナム代表
1-0
タンマサート スタジアム 主審
2022年10月22日 2022 JリーグYBCルヴァンカップ セレッソ大阪 サンフレッチェ広島
1-2
国立競技場 VAR
2023年2月11日 FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜F・マリノス ヴァンフォーレ甲府
2-1
国立競技場 AVAR
2023年12月9日 天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 川崎フロンターレ 柏レイソル
0-0
(PK8-7)
国立競技場 VAR
2024年2月10日 2023 AFCアジアカップ ヨルダン代表 カタール代表
1-3
ルサイル・スタジアム AVAR
2024年7月3日 2024 ASEAN U-16 Boys Championship英語版 U-17タイ代表 U-17オーストラリア代表
1-1
(PK7-8)
マナハンスタジアム AVAR

関連項目

[編集]

脚注

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  1. ^ プロフィール 飯田 淳平 (PDF) - 財団法人日本サッカー協会 平成22年度第8回理事会 協議資料 2010年10月29日。
  2. ^ 財団法人日本サッカー協会 平成22年度第8回理事会 協議事項 (PDF) 2010年10月29日。
  3. ^ J. League Data Site”. data.j-league.or.jp. 2021年9月19日閲覧。
  4. ^ J. League Data Site”. data.j-league.or.jp. 2021年9月21日閲覧。
  5. ^ J. League Data Site”. data.j-league.or.jp. 2021年9月21日閲覧。
  6. ^ J. League Data Site”. data.j-league.or.jp. 2021年9月21日閲覧。
  7. ^ J. League Data Site”. data.j-league.or.jp. 2021年9月21日閲覧。
  8. ^ “東京V・菅原が世界最速! 9秒で一発レッド”. スポーツニッポン. (2009年4月16日). オリジナルの2009年4月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090418201333/http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2009/04/16/01.html 2016年4月9日閲覧。 
  9. ^ “G大阪丹羽、主審が誤審認めたと証言も本人は否定”. 日刊スポーツ. (2016年2月20日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/1607039.html 2016年4月9日閲覧。 
  10. ^ “丹羽のハンド 審判委員長が誤審認める”. デイリースポーツ. (2016年2月24日). https://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2016/02/24/0008833700.shtml 2016年4月9日閲覧。 
  11. ^ “ポドルスキに詰め寄られた選手「顔近くてキス魔かと」”. 朝日新聞デジタル. (2017年8月26日). http://www.asahi.com/articles/ASK8V7H60K8VUTQP02L.html 2017年8月30日閲覧。 
  12. ^ “波紋を呼ぶ神戸DFのクリア 海外紙「主審が目撃していない史上最も露骨なハンド」”. Football ZONE. (2017年8月29日). http://www.football-zone.net/archives/71076 2017年8月30日閲覧。 
  13. ^ “JFAが神戸対磐田での「エリア内の決定的なハンド」を検証。上川副委員長は「映像で見ると明らかだった」”. サッカーダイジェスト. (2017年9月21日). http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=30221 2017年9月22日閲覧。