コンテンツにスキップ

赤星優志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
赤星 優志
読売ジャイアンツ #31
2022年8月12日 東京ドーム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都世田谷区
生年月日 (1999-07-02) 1999年7月2日(25歳)
身長
体重
175 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2021年 ドラフト3位
初出場 2022年3月27日
年俸 3300万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
獲得メダル
日本の旗 日本
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2023

赤星 優志(あかほし ゆうじ、1999年7月2日 - )は、東京都世田谷区出身[2]プロ野球選手投手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

世田谷区立池尻小学校1年生の時に野球を始め、6年生の時に投手になる[3]世田谷区立三宿中学校時代は上馬クラブに所属[3]

日本大学鶴ヶ丘高等学校では2年夏は西東京大会ベスト16。2年秋からエースとなる。3年春には球速が145km/hまでアップし[4]、好投手として注目されたが、3年夏の西東京大会は4回戦で敗退した。その後、プロ志望届を提出した上で3球団の入団テストを受験し、うち1球団は合格するも、ドラフトでは指名されなかった[3][4]。高校時代の1学年下に勝又温史がいた。

進学した日本大学では1年からベンチ入りを果たし、冬には球速が150km/hに到達。2年春の二部リーグ戦から先発投手となり、3年秋には3勝を挙げた[3]。4年春は、9試合に登板して3勝1敗、防御率0.78の好成績でチームの二部優勝に貢献し、最高殊勲選手、最優秀投手、最優秀防御率の三冠に輝いた[2][5]。また立正大学との入れ替え戦でも連投で1失点完投を含む2勝を挙げ[6]2017年秋以来8季ぶりとなる一部昇格の原動力になった[7]。4年秋は、初戦の國學院大學戦で一部リーグ戦初登板を4安打完封で勝利した[8]

2021年10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、読売ジャイアンツから3位指名を受け[9]、11月24日に契約金6000万円、年俸1000万円で契約した(金額は推定)[10]。背番号は31[11]

巨人時代

[編集]

2022年、オープン戦4試合で17回を2失点、防御率1.06と結果を残し、開幕を一軍で迎えた[12][13]。開幕3戦目となった3月27日の中日ドラゴンズ戦でプロ初先発を果たし、6回5安打1失点と好投したが勝敗はつかなかった[14]。4月3日の阪神タイガース戦では7回4安打2失点でプロ初勝利を挙げ、セ・リーグの新人投手の中で初勝利となった[15]。シーズン途中からは中継ぎも経験し、最終的には31試合に登板し5勝5敗5ホールド、防御率4.04を記録した[16]

2023年はオープン戦3試合で14回を2失点、防御率で1.29と猛アピールし、2年連続で開幕ローテーション入りを果たした[17]。しかし5月までに0勝4敗、防御率6.14と不安定な投球が続いた[18]ため二軍へ降格。ファームでの調整を経て8月24日に一軍へ再昇格すると、この日のヤクルトスワローズ戦では7回無失点で今季初勝利[19]。後半戦だけで5勝1敗[20]防御率1.36を記録するなど[18]12試合に先発し、シーズンを通しては5勝5敗防御率3.39を記録した。オフには2023 アジア プロ野球チャンピオンシップ 日本代表に選出された[21]。背番号は17。開幕戦となったチャイニーズタイペイ戦では先発投手を務め、4回2/3を無失点でチームを勝利へ導いた[22]

2024年は、オープン戦では先発で結果を残せなかったため開幕一軍を中継ぎで迎えたが、ヨアンダー・メンデスの不調もあり4月17日の阪神戦でシーズン初先発[23]。5,7月は主に先発、6月は主に中継ぎとして登板するなど先発中継ぎの両方で起用されたが、先発した8月2日のヤクルト戦後の時点で16試合中8先発で0勝7敗と1勝も挙げることが出来ず、シーズンを通して3度の二軍降格があった[24][25][26]。8月23日に中継ぎ要員で一軍に昇格すると、9月16日の中日戦では1か月半ぶりに先発し6回1失点の好投で今季初勝利を挙げた[27]。最終的には21試合登板の9先発で1勝7敗 防御率3.12を記録した。

選手としての特徴

[編集]

最速152km/hのストレートに加え、同じような腕の振りからカットボールツーシームを投げ[28]スライダーカーブフォークボールなどの変化球も駆使する技巧派の投手[4]。コントロールが武器であるとも自負している[29]

人物

[編集]

6人きょうだい(兄2人、姉3人)の末っ子[30]

目標とする選手に大谷翔平と好きな野球漫画「BUNGO -ブンゴ-」の主人公である石浜文吾を挙げている[31]

お笑いが好きで、千鳥かまいたちがお気に入り[32]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2022 巨人 31 13 0 0 0 5 5 0 5 .500 347 78.0 81 8 32 1 4 52 0 0 50 35 4.04 1.45
2023 12 12 0 0 0 5 5 0 0 .500 281 69.0 70 5 13 1 4 64 0 0 27 26 3.39 1.20
2024 21 9 0 0 0 1 7 0 1 .125 291 75.0 66 8 10 0 2 43 1 0 28 26 3.12 1.01
通算:3年 64 34 0 0 0 11 17 0 6 .393 919 222.0 217 21 55 2 10 159 1 0 105 87 3.53 1.23
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


投手












2022 巨人 31 6 12 1 1 .947
2023 12 1 10 0 2 1.000
2024 21 6 13 0 0 1.000
通算 64 13 35 1 3 .980
  • 2024年度シーズン終了時

記録

[編集]
投手記録
打撃記録

背番号

[編集]

登場曲

[編集]

代表歴

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 巨人 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月22日閲覧
  2. ^ a b 【ドラフト】日大・赤星優志“地元”巨人3位で笑顔「先発で勝負したい」」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2021年10月23日閲覧
  3. ^ a b c d ミスターコントロール・赤星優志(日本大)を確立させた3年間【前編】」『高校野球ドットコム』2021年9月23日。2021年10月23日閲覧
  4. ^ a b c 2021プロ野球ドラフト会議 読売ジャイアンツ3位指名 赤星優志投手」『日本大学 スポーツ日大』。2021年10月23日閲覧
  5. ^ 3位指名の日大・赤星優志は〝巨人の赤星〟として活躍誓う/ドラフト」『サンケイスポーツ』2021年10月11日。2021年10月23日閲覧
  6. ^ 赤星優志」『週刊ベースボールONLINE』。2021年10月23日閲覧
  7. ^ 日大1部復帰、延長13回立正大に競り勝つ 赤星連投で17年秋以来」『日刊スポーツ』2021年6月22日。2021年10月23日閲覧
  8. ^ ドラフト候補の日大・赤星が1部リーグ戦初登板初完封 12球団スカウトにアピール」『デイリースポーツ』2021年9月13日。2021年10月23日閲覧
  9. ^ 【ドラフト】日大・赤星優志は巨人3位、多彩な変化球と引き出し持つ右腕」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2021年10月23日閲覧
  10. ^ 【巨人】ドラ3・赤星優志が仮契約 「家を買ってあげたい」 親へでっかい夢」『スポーツ報知』2021年11月24日。2021年12月9日閲覧
  11. ^ 巨人が新入団17選手お披露目 ドラ1大勢は「15」、ドラ2山田は「28」…背番号も発表」『Full-Count』2021年12月8日。2021年12月9日閲覧
  12. ^ 【巨人】3位赤星優志が27日初先発“鉄仮面ルーキー”も「緊張感が高まっています」」『日刊スポーツ』2022年3月26日。2022年4月17日閲覧
  13. ^ 巨人は大勢&赤星、誠也抜けた広島は最多4人抜擢 ルーキー開幕1軍は21選手」『Full-Count』2022年3月24日。2022年4月17日閲覧
  14. ^ 【巨人】ドラ3・赤星優志、プロ初登板初先発1勝逃すも6回1失点「自分の投球ができた」恩師も内緒で観戦」『スポーツ報知』2022年3月28日。2022年4月17日閲覧
  15. ^ 【巨人】3位赤星優志がプロ初勝利「本当にうれしい」セ新人一番乗り 原辰徳監督「見事だった」」『日刊スポーツ』2022年4月3日。2022年4月17日閲覧
  16. ^ 台灣亞冠賽首戰抗日 「金孫」古林睿煬對巨人探花赤星優志」『Yahoo News』(中国語)、2023年11月15日。2023年11月15日閲覧
  17. ^ 【巨人】赤星優志、5回1失点でオープン戦14回2失点 開幕3戦目へ「万全です」」『スポーツ報知』2023年3月27日。2023年3月27日閲覧
  18. ^ a b 防御率が前半戦6.14→後半戦1.36「どこで閃いたか」 侍J入りの巨人右腕、劇的変化の理由」『Full-Count』2023年11月2日。2024年6月6日閲覧
  19. ^ 【巨人】赤星優志7回0封で今季初勝利「真っすぐに自信を持っていけたのがよかった」”. スポーツ報知 (2023年8月24日). 2024年10月11日閲覧。
  20. ^ 【巨人】赤星優志「1年間通じて結果残せていない」来季はローテ守り抜く「優勝に貢献できるように」」『スポーツ報知』2023年10月23日。2023年10月23日閲覧
  21. ^ アジアCS初戦先発は巨人・赤星優志「初の国際大会で緊張しているし、身が引き締まる思い」【侍ジャパン】」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2023年11月15日。2023年11月15日閲覧
  22. ^ 【侍ジャパン】先発の赤星優志「自分も点を取られないように」5回途中無失点」『スポーツ報知』2023年11月16日。2023年11月16日閲覧
  23. ^ 巨人の24歳右腕・赤星優志、阪神相手に今季初先発初勝利狙う「一つ一つアウトを取れるように」”. スポーツ報知 (2024年4月17日). 2024年10月11日閲覧。
  24. ^ 【巨人】開幕から5連敗の赤星優志が登録抹消へ…杉内俊哉コーチ「勝負どころでちょっと甘く入る」”. スポーツ報知 (2024年5月25日). 2024年10月11日閲覧。
  25. ^ 【巨人】ドラ1西舘勇陽がプロ初降格…赤星優志、又木鉄平も登録抹消”. スポーツ報知 (2024年6月30日). 2024年10月11日閲覧。
  26. ^ 【巨人】「0勝7敗ですからさすがにきついかなと思う」赤星優志が抹消へ…杉内コーチ「次はないでしょうね」”. スポーツ報知 (2024年8月2日). 2024年10月11日閲覧。
  27. ^ 【巨人】2ケタ安打で中日に連勝 岡本和真&吉川尚輝が2試合連続アベック弾 赤星優志は7連敗から今季初勝利”. スポーツ報知 (2024年9月16日). 2024年10月11日閲覧。
  28. ^ 【巨人】ドラ3日大・赤星優志、高校で指名漏れ4年後に夢叶えた」『スポーツ報知』2021年10月12日。2021年10月23日閲覧
  29. ^ 巨人の新人・赤星、競争に名乗り唯一1軍昇格、監督前に投げ込み」『デイリースポーツ online』2022年2月9日。2022年2月9日閲覧
  30. ^ 【巨人】プロ初勝利のドラ3右腕は6人きょうだい末っ子…お姉ちゃんが明かす赤星優志の素顔」『スポーツ報知』2022年4月4日。2023年9月20日閲覧
  31. ^ 【ドラフト】日大・赤星優志は巨人3位、多彩な変化球と引き出し持つ右腕」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2023年10月1日閲覧
  32. ^ 【とっておきメモ】常に冷静な巨人赤星優志、意外にお笑い好き お気に入りは千鳥とかまいたち」『日刊スポーツ』2022年2月28日。2023年10月1日閲覧
  33. ^ 巨人のD3位・赤星優志がプロ初勝利 7回4安打2失点でお立ち台「子供の頃から憧れていた」」『サンスポ』2022年4月3日。2022年4月3日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]