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追分駅 (北海道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
追分駅
駅舎(2018年9月)
おいわけ
Oiwake
地図
所在地 北海道勇払郡安平町追分中央1番地
北緯42度52分23.74秒 東経141度48分38.57秒 / 北緯42.8732611度 東経141.8107139度 / 42.8732611; 141.8107139座標: 北緯42度52分23.74秒 東経141度48分38.57秒 / 北緯42.8732611度 東経141.8107139度 / 42.8732611; 141.8107139
駅番号 K15
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
電報略号 オイ[1]←ヲイ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
492人/日
-2018年-
開業年月日 1892年明治25年)8月1日[2]
乗入路線 2 路線
所属路線 室蘭本線
キロ程 170.8 km(長万部起点)
安平 (6.8 km)
(8.0 km) 三川
所属路線 石勝線
キロ程 17.6 km(南千歳起点)
H14 南千歳[* 1] (17.6 km)
(9.4 km) [* 2]川端 K17
備考
  1. ^ この間に駒里信号場(南千歳起点5.4 km)、西早来信号場(同起点11.7 km)が存在。
  2. ^ この間に東追分信号場有り(当駅から4.0 km先)。
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追分駅(おいわけえき)は、北海道勇払郡安平町追分中央にある北海道旅客鉄道(JR北海道)のである。駅番号K15

所属線室蘭本線石勝線を加えた2路線が乗り入れ[2]特急とかち」の全列車と「おおぞら」の一部[注 1]が停車する。事務管理コードは▲130330[3][4]

歴史

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1975年9月の追分駅と周囲1.5km範囲。上が左から貨物仕分用引き上げ線、室蘭本線岩見沢方面、及び夕張線(当時)夕張方面。ホームは間に2本の待避用中線を挟む単式と島式の複合2面3線で、切り欠きの4番ホームはまだ無い。この内単式ホーム1番線は夕張線が発着していた。駅裏北側にある機関区の大きな扇型車庫は、この写真の約7ヶ月後に焼失した。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

もともと北海道炭礦鉄道室蘭線(→室蘭本線)から夕張への支線(→石勝線)の分岐駅は、馬追(由仁)を分岐駅とする予定であったが、工事の都合上、当地での分岐に変更された経緯がある[5]。当駅が置かれたことで、現在の追分市街が形成されるに至った[5]

駅名の由来

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 「追分町#歴史」も参照

もともと当駅付近は「植苗村アビラ」と称していたが[5]、当地で夕張への支線(→石勝線)が分岐することから、分かれ道を意味する和語より「追分」と命名された[15]

その後、1895年(明治28年)に地名も「追分」に改称され[16]、1952年(昭和26年)には安平村(→早来町)から追分村(→追分町)として分離独立するまでに至った。その後、2006年〔平成18年〕に再度合併し安平町が発足している。

駅構造

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駅舎に面した単式ホーム1面1線(1番のりば)、島式ホーム1面2線(2・3番のりば)および2番のりばの岩見沢・新得方を切り欠いた切り欠き式ホーム1線(4番のりば)、計2面4線を有する地上駅。各ホーム間は跨線橋で連絡している。駅の南側で石勝線室蘭本線を跨ぐ形で立体交差している。1・2番のりばの間に中線があり、石勝線の通過線となっている。

社員配置駅みどりの窓口が設置されている。自動改札機は設置されていない。[17]以前はキヨスクもあった。駅舎の半分は追分保線所(旧・追分工務所)となっている。

管理駅として、室蘭本線遠浅駅 - 栗丘駅の各駅と、石勝線川端駅を管理下に置いている。

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 石勝線 上り 千歳札幌方面
下り 新夕張帯広釧路方面
2 室蘭本線 上り 苫小牧糸井方面
下り 岩見沢方面 当駅始発
石勝線 下り 新夕張方面
3 室蘭本線 下り 岩見沢方面
石勝線 下り 新夕張方面
4 現在は使用されていない。

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1896年(明治29年) 6,140 (16.8) [18]
1897年(明治30年) 10,163 (27.8)
1898年(明治31年) 9,453 (25.9)
1899年(明治32年) 13,806 (37.7)
1902年(明治35年) 16,273 (44.6)
1903年(明治36年) 18,247 (49.9)
1934年(昭和09年) 74,486 (204.1)
1992年(平成04年) (194.0) [19] 1日乗降人員:388
2016年(平成28年) 245.8 [JR北 2]
2017年(平成29年) 242.2 [JR北 3]
2018年(平成30年) 235.8 [JR北 4]
2019年(令和元年) 225.8 [JR北 5]
2020年(令和02年) 212.8 [JR北 6]
2021年(令和03年) 207.8 [JR北 7]
2022年(令和04年) 198.2 [JR北 8]
2023年(令和05年) 184.6 [JR北 9]

駅周辺

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隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
安平駅 - 追分駅 (K15) - 三川駅
石勝線
普通
南千歳駅 (H14) - (駒里信号場) - (西早来信号場) - 追分駅 (K15) - (東追分信号場) - 川端駅 (K17)

脚注

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注釈

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  1. ^ 下りは5号以外全列車、上りは2・8・10号。

出典

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  1. ^ “道央の新しい動脈 石勝線 プロフィールと撮影ガイド”. 鉄道ジャーナル 16 (1(通巻179)): 22-27. (1982-01-01). 
  2. ^ a b c d e f 石野 1998, p. 855.
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、225頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  5. ^ a b c d e f 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、74-77頁。doi:10.11501/9571742https://doi.org/10.11501/95717422022年10月9日閲覧 
  6. ^ a b c 『北海道鉄道百年史 下巻』1981年3月 日本国有鉄道北海道総局 編集・発行。第5編資料/1年表。
  7. ^ a b c d 石野 1998, p. 837.
  8. ^ a b 『追分町史』 1986年8月発行。
  9. ^ a b 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、183頁。doi:10.11501/9571742https://doi.org/10.11501/95717422022年10月9日閲覧 
  10. ^ a b c d e f g h i j 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、1019‐1023頁。doi:10.11501/9571742https://doi.org/10.11501/95717422022年10月9日閲覧 
  11. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、110頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  12. ^ a b c d 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、1028‐1036頁。doi:10.11501/9571742https://doi.org/10.11501/95717422022年10月9日閲覧 
  13. ^ 早来町史編集委員会 編『早来町史 続刊 〔本編〕』早来町、1998年、1601-1603頁。doi:10.11501/9490966https://doi.org/10.11501/94909662022年10月3日閲覧 
  14. ^ 藤島, 茂「JR北海道における130km/h高速化」『鉄道と電気技術』第8巻第4号、日本鉄道電気技術協会、1997年3月、68-71頁、doi:10.11501/3314045ISSN 0915-9231 
  15. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、75頁。ASIN B000J9RBUY 
  16. ^ 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、66頁。doi:10.11501/9571742https://doi.org/10.11501/95717422022年10月9日閲覧 
  17. ^ 駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ |JR北海道- Hokkaido Railway Company”. www.jrhokkaido.co.jp. 2024年6月11日閲覧。
  18. ^ 早来町史編集委員会 編『早来町史 本編』早来町、1973年、1290-1291頁。doi:10.11501/9490618https://doi.org/10.11501/94906182022年10月3日閲覧 
  19. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、90頁。ISBN 4-09-395401-1 

JR北海道

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  1. ^ 業務運営の効率化~システムチェンジ” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2024年10月14日閲覧。
  2. ^ 駅別乗車人員(2016)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 8 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
  3. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
  4. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  5. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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