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SPEAR 3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SPEAR3
SPEAR 3 ミサイル
種類 空対地ミサイル
電子戦システム
対艦ミサイル
原開発国 イギリスの旗 イギリス
開発史
開発者 MBDA
レオナルド S.p.A
製造業者 MBDA (UK)、RAFヘンロウ
諸元
重量 < 220 lb (100 kg)
全長 = 71 in (1,800 mm)
直径 = 7.1 in (180 mm)

最大射程 130 km

エンジン ターボジェット[1]
行動距離 80 mi (130 km)[2][3][4] or 140km [5]
操舵方式 動翼
発射
プラットフォーム
ユーロファイター タイフーン (計画)
F-35B (計画)
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SPEAR 3Select Precision Effects At Range Capability 3)は、将来のイギリス空対地ミサイルである[6][7]。また、対艦ミサイルとなる可能性がある。

背景

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MBDAは、スタンドオフ攻撃兵器 SPEAR 3の評価段階の契約を交わした[8]。射程は100km以上とされるが、現在のSPEARの値は130km(80+nm)以上とされている[9][N 1]。この兵器は、より短射程での交戦に使用される精密攻撃ミサイル「ブリムストーン」の技術を実質的に再利用する。2m(6.6フィート)のこの兵器は、ターボジェットと翼キットを使用して高亜音速で飛行し[10]INS/GPS誘導とデータリンクを備えたマルチモードシーカーを搭載する予定である[10]

SPEAR 3ミサイル - 翼をもつ

評価段階は、2014年にユーロファイター タイフーンでの飛行試験で終了した[11]。ミサイルは、AGM-154 JSOW-ERと同じハミルトン製 TJ-150ターボジェットの使用が設定されている[9][N 2]。MBDAは、ユーロファイターのハードポイント1つに3つのミサイルランチャーを搭載したイラストを公開しており[10]、4つはF-35Bの内部の各ウェポンベイにあるミーティア空対空ミサイルに適合する[10]

2016年5月、イギリス国防省はMBDAに4億1,100万ポンドの契約を結び、空対地ミサイル SPEAR 3の開発に着手した[12]

SPEAR 3は、F-35 ブロック4ソフトウェアパッケージに統合され、ユーロファイターにも搭載予定である[13]

試験

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2016年3月、ウェールズにあるキネティック (防衛関連企業)英語版のAberporth空域でBAE システムズが運用するユーロファイター試験機からSPEAR試験用ミサイルが発射された。ミサイルは、航空機からの分離を経て動力飛行に移行した後、一連の機動飛行を完了し、目的の着弾点への終末降下をして終了した。ミサイルは計画された軌道に正確に沿っており、シミュレーション予測の範囲内に収まっていた。全ての試験目的は達成された[14]

SPEAR EW

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MBDAは、RAF向けの敵防空網制圧英語版の攻撃版であるSPEAR電子戦版(SPEAR EW)も提案している[15]。また、SPEARミサイル用のネットワーク化されたスワーム能力も開発中である[16]

参照

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注釈

  1. ^ 「イギリス国防省とMBDAは、SPEARのために62海里以上を達成できると信じている。」 - Navy Recognition 2014年7月
  2. ^ 「SPEAR 3には、ユナイテッド・テクノロジーズ製TJ-150ターボジェット用の小型サイドインテークが2つ搭載されている。」 - Navy Recognition 2014年7月

出典

  1. ^ High Performance Propulsion for Tactical Missiles and UAV’s”. Whitney AeroPower (2016年5月19日). 2016年5月19日閲覧。
  2. ^ UK MoD funds further development of Spear 3 missile”. Flight Global (2016年5月18日). 2016年8月11日閲覧。
  3. ^ MBDA SPEAR 3 missile would bring true anti-ship capabilities to RAF and FAA F-35s”. Naval Recognition (2014年7月22日). 2016年7月23日閲覧。
  4. ^ No UK Spear Cap 3 Decision on F-35 until 2018”. Defense News (2015年5月28日). 2016年7月27日閲覧。
  5. ^ SPEAR3 — FLEXIBILITY AND AN ALMIGHTY PUNCH”. Eurofighter Typhoon (2019年2月20日). 2019年2月20日閲覧。
  6. ^ £411m invested in F-35s new anti-ship/tank/building mini-cruise missile”. Navy News (2016年5月19日). 2020年8月13日閲覧。
  7. ^ Aimpoint selection: the UK's SPEAR Cap 3 air-to-surface weapon”. IHS Janes (2016年5月19日). 2020年8月13日閲覧。
  8. ^ UK Study Contract Awarded to integrate Brimstone 2 onto Typhoon”. BAEシステムズ (2010年3月29日). 2020年8月13日閲覧。
  9. ^ a b Administrator. “MBDA SPEAR 3 missile would bring true anti-ship capabilities to RAF and FAA F-35s”. 2020年8月13日閲覧。
  10. ^ a b c d Hoyle, Craig (2012年6月27日). “PICTURES: MBDA sharpens Spear missile design for F-35 integration”. 2020年8月13日閲覧。
  11. ^ House of Commons Written Answers Hansard”. UK Parliament (2013年5月21日). 2020年8月13日閲覧。
  12. ^ £411 million investment in new missile for UK's new jets sustains 700 UK jobs”. UK Ministry of Defence (2016年3月18日). 2020年8月13日閲覧。
  13. ^ Storm Shadow dropped from UK's F-35B follow-on integration plan”. IHS Janes (2016年5月20日). 2016年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月13日閲覧。
  14. ^ MBDA SHOWCASES THE SPEAR PRECISION STRIKE MISSILE FOR THE F-35”. MBDA (2016年6月12日). 2020年8月13日閲覧。
  15. ^ “MBDA working on new SPEAR-EW electronic warfare weapon”. MBDA. (11 September 2019). https://www.mbda-systems.com/press-releases/17630/ 2020年8月13日閲覧。 
  16. ^ SPEAR Mini-Cruise Missile Getting An Electronic Warfare Variant To Swarm With Is A Huge Deal - The Drive”. The Drive. 2020年8月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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