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tert-ブチルアミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
tert-ブチルアミン
tert-Butylamine
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識別情報
CAS登録番号 75-64-9 チェック
PubChem 6385
ChemSpider 6145 チェック
国連/北米番号 UN 2733
RTECS番号 EO3330000
特性
化学式 C4H11N
モル質量 73.14 g/mol
外観 無色の液体[1]
匂い アミン臭[1]
融点

-67℃[2]

沸点

44.5℃[1]

への溶解度 混和
溶解度 アルコールエーテルに溶解[1]
危険性
安全データシート(外部リンク) 大陽日酸
主な危険性 毒性、引火性、腐食性
NFPA 704
4
3
0
Rフレーズ R11 R25 R34 R20
Sフレーズ S16 S26 S28A S29 S45 S36 S37

S39 S45

引火点 -38℃[2]
発火点 380℃[1]
半数致死量 LD50 78 mg/kg (ラット、経口)[1]
関連する物質
関連物質 n-ブチルアミン
sec-ブチルアミン
イソブチルアミン
ブタン
2-ブタノール
tert-ブチルアルコール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

tert-ブチルアミン(ターシャリーブチルアミン、: tert-Butylamine)は、tert-ブチル基を持ち、化学式C4H11Nで表される脂肪族アミンの一種。

生成

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2,2-ジメチルエチレンイミンまたはtert-ブチルフタルイミドの水素化により製造される[3]。天然に存在することはきわめて稀である。

用途

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農薬医薬品染料加硫促進剤などの合成原料や中間体となる[4]

安全性

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日本の消防法では第4類危険物第1石油類に分類されるほか、労働安全衛生法船舶安全法などでも規制の対象となる。引火性があり、蒸気と空気の混合により爆発性の気体を生じる。催涙性および眼、皮膚、気道に対する腐食性がある。経口、吸入、経皮により吸収されると中枢神経や造血器官に障害が生じる。水生生物に対する毒性があり、環境中では分解されにくい[1]。アミン臭があり、嗅覚閾値は0.17ppmである[5]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 製品安全データシート (PDF)大陽日酸
  2. ^ a b Record of CAS RN 75-64-9 労働安全衛生研究所(IFA)英語版発行のGESTIS物質データベース, accessed on 29.12.2007.
  3. ^ Kenneth N. Campbell, Armiger H. Sommers, and Barbara K. Campbell (1955). "tert-Butylamine". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 3, p. 148
  4. ^ "TERT-BUTYLAMINE." Website of Chemicalland21.com (accessed 16 April 2007).
  5. ^ 臭気物質とその嗅覚閾値 (PDF) (株式会社カルモア)