NECと同社グループのNECネッツエスアイおよび東洋ネットワークシステムズ(TNSi)の3社は6月5日、中規模および大規模ネットワーク向けの電力線通信(PLC:Power Line Communication)モデム製品系列「TOYONETz高機能PLCモデムALシリーズ」を発表した。8月下旬に出荷を開始する予定。価格はオープンとする。
同PLCモデム製品系列は、TNSiが開発および製品化を担当した。親機/時分割中継機(HE/TDリピータ)「PL2-REP-T20C」、周波数分割中継機(FDリピータ)「PL2-REP-F10C」、子機(CPE)「PL3-CPE-XE01A1FA」「PL3-CPE-XE10A1FA」の4製品で構成する。通信速度は最大200Mbpsとなる。
この親機とリピータを組み合わせると、構内の電力線に接続している数台から数100台の子機とネットワークを構築できる。1つのPLCネットワークに、PLC用親機/リピータ/子機およびLAN端末を合わせてMACアドレス1024個の登録が可能。
そのほかに、PLC子機間通信の遮断、ネットワーク分割/フィルタリング、QoS(優先制御、帯域制御)、MACアドレス認証、SNMP対応ネットワーク管理、DHCP/サーバによる自動設定などの機能を備える。
NECおよびNECネッツエスアイは、同モデムをベースとするPLCネットワークの導入コンサルティング、ネットワーク設計、機器提供、システム構築、運用保守といったサービスを提供する。
NECグループでは、今後3年間のPLC事業における中大企業向け売上高を100億円と見込む。