仏ビベンディ、オレンジ傘下の動画サイト買収へ独占的交渉

[パリ 7日 ロイター] - フランスの通信・娯楽大手ビベンディは、仏通信大手オレンジ傘下の動画サイト「デイリーモーション」の80%を2億1700万ユーロ(2億3600万ドル)で買収するため、独占的交渉に入った。ビベンディとオレンジが7日、共同声明で明らかにした。
デイリーモーションの企業価値は2億6500万ユーロとなる。
オレンジのステファン・リチャード最高経営責任者(CEO)は、議会の経済問題委員会に対し、オレンジ取締役の「大多数」がビベンディの買収案に支持を表明したことを明らかにした。
リチャードCEOによると、オレンジはデイリーモーションの残りの20%と主要懸案をめぐる拒否権を維持する。
両社の声明は「買収条件をまとめるため、独占的交渉に入った」とした。
オレンジは、買収が実現すれば、デイリーモーションが「世界最大のコンテンツ提供プラットフォームのひとつとなるための手段を獲得する」との見方を示した。また、売却益はデジタル事業拡充に充てることも明らかにした。
ビベンディのバンサン・ボロレ会長は、メディアとコンテンツに注力する世界規模のグループを構築するという目的達成に向けた第一歩になると語った。
デイリーモーションの年間売上高は1億ユーロ弱。月間ビジター数は1億2800万人。これに対し、米グーグル傘下のユーチューブの月間ビジター数は10億人。

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