イタリア中道右派の自由国民党、モンティ首相に選挙出馬を求める

イタリア中道右派の自由国民党、モンティ首相に選挙出馬を求める
12月16日、イタリアの中道右派、自由国民党(PDL)の指導者は、モンティ首相(写真)に次期首相候補として出馬するよう強く促した。カンヌで8日撮影(2012年 ロイター/Eric Gaillard)
[ローマ 16日 ロイター] イタリアの中道右派、自由国民党(PDL)の指導者は16日、モンティ首相に次期首相候補として出馬するよう強く促した。
ベルルスコーニ氏率いるPDLの幹事長アンジェリノ・アルファノ氏は「一度限りの状況かもしれない」とし、「われわれは左派の勝利を回避するため団結する穏健主義者だ」と述べた。
同氏の発言は、改革を継続させるためにはモンティ首相が最適者との考えを支持者に呼びかけることでユーロ圏債務危機を打開するとともに、中道左派の民主党(PD)の勝利を回避する狙いがあるとみられる。
世論調査によると、PDの支持率は31%で、PDLの支持率16.5%を上回っている。
一方、PDLのベルルスコーニ氏は16日、モンティ首相が中道右派の候補として立候補する場合は大統領選に出馬せず身を引くとの考えを再度示した。
同氏はテレビ番組のインタビューで「モンティ氏の返答を待っている」と語った。
16日に公表されたリエーレ・デラ・セラ紙の世論調査によると、モンティ氏は、PDLを支持する有権者よりもPD有権者の支持を多く勝ち取っている。
この世論調査によると、モンティ首相の立候補について、PD有権者の44%はプラスと評価。50%はマイナスと答えている。一方、PDL有権者では、モンティ首相の立候補についてプラスとの回答は19%、マイナスとの回答は78%となっている。

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