一部の助産師たちの暴走とはいえ

うさぎ林檎さんが感想書いてくださっている『ホメオパシー的妊娠と出産』を私も必死に読み進めていますが、内容は酷すぎます。
医療の否定はすぐにあるし、たくさんあるので、「病院てどう?」と否定派の入り口にたった人が読み始めたらあっという間に医療を否定する側に立ち、実践してしまうでしょう。
この本を薦めたのが助産師となれば、愚かな母と笑って済ませないで欲しい。

本には故人になったとはいえ、助産師(逝去なさったようだが、真実の把握が出来ないでいます)が沢山の問題発言をしています。
先日の当ブログでも書いた仙骨ショックの当事者でもある。
好転反応、ヤマズムと、医療批判に流れていく方達の好きそうな世界があって、でもそこに助産師が大きく関わっている事実が恐ろしくてなりません。
民間療法というより、カルト教団というのが正しいのではないか?とおもいました。

また、この故助産師はNHKでも番組で『カリスマ助産師』として取り上げたことのある東京の有名助産師も関わりがあり、このカリスマ助産師はこれまた当ブログでVK2の問題を最初にご紹介した際に、やはり親にきちんとした説明をせずにシロップではなく、レメディを与えていたという事実があります(この話の親は子供が無事だったこともあって、疑問系でもなんでもなく、ただの世間話のようにブログに書いていらしただけでしたが)。
このカリスマ助産師については、以前に岡山県の地元新聞紙でわざわざ助産院の宣伝のためのエッセイの連載をしていたので、私はその新聞社に『自分が受けられない地域の方に、助産院や自宅出産を闇雲に薦めるのは問題があるのでは?』と問い合わせましたが、回答一切なし、更に助産師会の当時の事務局長にもこの問題を聞いたら、
「この助産師は私たちもとっても信頼しているから問題は感じられない」
と言っていました。
助産師会の回答には一度も納得できたことはないのですが…

あの当時はどうだったかわからないけど、後にレメディをインフォームド・コンセントなしに与えているのです。
そのような行為を助産師会は把握していなかったのだとおもいます、当時の事務局長は一応、ガイドラインを遵守するようにという指導には必死だったと感じましたので。
でも、助産師会がホメオパシーを薦めるようになった(過去形にするべきか悩みます)背景には、少なくとも故人となった助産師と、カリスマ助産師といわれるこの助産師の二人の影響はあるように感じられます。


自宅出産については、とある地域の保健所も『管轄外』と言ってしまっています。
厚労省に問い合わせしたけど、1年経っても未だに回答なし。
一体、誰が問題の多い助産師たちの暴走を真剣に食い止めようとしてくれるというのか。
私はカリスマ助産師と言われ、有名人のお産にもよく名前の出てくる助産師までもがホメオパシーに手を染めているということも何もかも、暴走としか表現出来ない。

開業助産師のうち、どのくらいの数がホメオパシーをお産の場に、後の育児に持ち込んでいるのかの把握をして欲しいのだけど、まず事実をきちんと話す助産師がどのくらいいるのかさえ疑問になる。