みんなのケータイ
スマホの新しいカタチを実現、ペーパーライク・折りたたみ・ローラブルなディスプレイをCES 2025で見た
2025年1月22日 00:00
ラスベガスで開催されたCES 2025ではスマートフォンを探しまくった筆者ですが、ディスプレイの展示にも興味が湧きました。自動車関連企業の多くが出展するラスベガスコンベンションセンターの西ホールに出展していたBOEです。
BOEは中国大手のディスプレイメーカーで、スマートフォンなどモバイル向けディスプレイも開発しています。世界をあっと驚かせたファーウェイの3つ折りスマートフォン「Mate XT Ultimate Design」のディスプレイもBOEが共同開発したものです。
そのBOEブースには車載向けやモバイル向けの様々なディスプレイが展示されていました。身近なところではスマートフォン用のUDC(アンダーディスプレイカメラ)ディスプレイ。ZTEが採用しており、日本でも発売予定の「nubia Z70 Ultra」「REDMAGIC 10 Pro」が採用するUDC対応ディスプレイは144Hzの高リフレッシュレートとと2000nitsの高輝度、そして超狭ベゼルを実現しています。フロントカメラの存在が全く分かりません。
タブレット用にはブルーライトを大幅に抑え、紙に近いやさしい表示が可能なディスプレイを展示。HONORのタブレットに採用されています。電子ペーパーと異なりコントラストが高く色の表現も自然な点が特徴です。
そして車載用には横にスライドする中型ディスプレイを展示。17.6インチから31.6インチまでモーター駆動で伸ばすことが可能で、狭い自動車内の空間を有効利用できます。
またノートPCに搭載して、普段は普通のスタイル、必要な時は横にディスプレイを伸ばす、なんて製品が出てきてもいいかもしれません。
他にも真ん中から2つに折り曲げられる15.05インチの折りたたみディスプレイも展示。ダッシュボード内に首脳して置き必要な時だけ引き出して開いて使うといった用途が想定されます。こちらは外付けの外部ディスプレイとして持ち運び時はコンパクトに折りたためる製品として商用化できるかもしれません。
モバイルデバイスやノートパソコンの形状は昔も今もあまり変わっていませんが、スマートフォンは折りたたみディスプレイの登場で新たなデザインの製品が生まれています。ディスプレイメーカーの革新的な製品が、デバイスに新たなデザインの風を吹き込んでくれるのです。