- 作者: 横山雅彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
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日本では「プリントが足りません」という。アメリカでは「プリントを5枚ください」という。これが英語のロジックだと著者は言う。何かを主張(claim)すると、論証責任が発生する。何をどのように言えば、論証ができるのかは、トゥールミンの三角ロジック(claim-data-warrant)を学べば良い。この本では、三角ロジックの練習がたっぷりできる(ただし英語の例が中心だけど)。
トゥールミンの名前が出てこないのは不思議だし、トゥールミンモデルのqualifierも割愛されている。それでもこの本はお勧めだ。福澤一吉『議論のレッスン』(http://d.hatena.ne.jp/kogo/20020503/p1)と併せて読めば、トゥールミンはばっちりだ。
それに加えて、次のような指摘は勉強になる。
- 論証責任が生ずる条件(それに対しては、How & Whyを答えねばならない)は文に次のような単語が入ったとき:
- 相対的な形容詞(good, important...)
- 助動詞(can, may, must, should...)
- 主観の動詞(think, believe, want, hope, wish...)
- 反対の方法には3つある:
- クレームそのものは攻撃できない。それをすると破壊的とされる。