時を逸し蓮と化した少女。時を追いそこへたどり着いた少女。閉じ込められた「過去」の少女が閉じ込めたのは短き逢瀬の記憶。それに触れた「今」の少女は白紙にハートを刻み込む。
忙しかったり、体調悪かったりでなかなか感想書けないので大雑把に。*1
ざっと
今回はエウレカとサクヤの顔合わせとノルブの回想シーンがメインで。サクヤにはもっと奥深い過去があるかと思っていたが、案外にあっさりとした話だった。とはいえ、エウレカの経験してきたものとまったく違うサクヤの回想も興味深かった。
サクヤ
聖人として祀られ、幽閉されるように外界と遮断されていたサクヤ。この世の垢で汚してはならぬと言葉さえ教えられず、退屈な日々を過ごしていた。一方で軍人として戦争に赴き、人を殺すことから人を知ったエウレカとはある意味で対極。
ノルブはエウレカがサクヤにそっくりだと言っていたが、どっちかっていうとアネモネに似てる。
「様」付けで呼ばれ、聖人として崇め奉られていたということなのでどんな厳かキャラなんだろうかと思っていたら、びっくりするほどキャピキャピ。そのギャップがなかなか面白い。エウレカがこういうテンションで会話できる同世代(?)の相手って、はじめてなのではないだろうか。
ノルブとサクヤ
ノルブはやはり若い頃からはげだったのか。
聖人のお世話をすることになったノルブ。このころは真面目な子だったようで。とはいえどこかすっとぼけていて、思わずサクヤとデキチャッタ。結果、サクヤと供にグレートウォールの向こうに挑むことに。
で、レントンとエウレカが越えられない一線をあっさりとクリア。ぶちゅっと。しかしキスしたらなんだか変なことになったから、これはあれか、ストイックを貫き通せ、ってことなのか?
理由はわからないが、二人の挑戦は失敗。サクヤがあまりにも「世界」を知らなかったからか、「舟」となるニルヴァーシュがなかったからか、あるいはノルブとの愛がまだ足りなかったからか、それともやっぱりキスしちゃったからか。ともかくサクヤの体が消え、コンパクドライブだけが残っていく。ノルブが思わずサクヤの胸のコンパクドライブを引き抜くと、サクヤは消滅してしまい、そのコンパクドライブがノルブの胸に。
この表現から見るに、サクヤやエウレカはスカブコーラルのメッセンジャーであると同時に、コンパクドライブの化身なのかもしれないと思ったり。そもそもコンパクドライブというのは、人と機械、人とトラパー、ひいては人とスカブコーラルを媒介する物だという話。エウレカやサクヤが人格を持った媒介、というのは一理あるような気がしないでもない。
年代
年代としてはどうなっているのだろうか。サクヤが「私の心を訪ねてくるのはあなたで二人目、40年ぶり」と言っていた。ノルブがヴォダラ宮を離れたのも40年前。最後に訪ねてきた人物がノルブということは間違いない。
しかし仮にノルブとサクヤが出会い、サクヤが蓮化したのが40年前だとすると、ノルブはせいぜい50代。じじぃと呼ばれるには少し若すぎるような気がするが。ま、ホランドが呼んでるだけだからアテにはできないか。
でも、あれが40年前のことだとしたらノルブが教えを広めたのはいつ? ヴォダラ宮の外で教えを広めていたということか。
しかし今回の流れを見ると、ノルブはヴォダラ宮の中では異端的存在なのかな、と。その教えを信じる者が弾圧されるというのも確かにありそう。
白紙の本にはあと
サクヤの蓮の中、サクヤの精神世界? そこは以前にエウレカがゾーンに入り込んだときにたどり着いた図書館に似ている。何気なく一冊の本を手にするエウレカ。それはやはり白紙だった。この本はエウレカの心? それともサクヤの? ここはサクヤの世界だから、サクヤの心、なのではないかと思う。ノルブとサクヤがグレートウォール突破に失敗したのも、サクヤの心にまだ何も記されていなかったからなのではないか、と。
その本に、キャピキャピモードの二人がハートを書き込む。サクヤが書いた小さなハート。それを包み込むように大きなハートを描くエウレカ。やっぱ愛ですか。
でもってあちこちで既に言及されておるようですが・・・
サクヤ:ひとつになること、怖くないからね
あの子、エウレカにベタ惚れだから
絶対優しくしてくれるよ
幸せになるのよ、エウレカ
傷と髪
エウレカの傷を治してあげようかというサクヤに対し、エウレカが。
エウレカ:これは、私が今まで生きてきたことの、証だから
ということで、髪だけ修復。
- おまけ
「Blood+」にソーニャ役でエウレカの声の人が出ていたが、サクヤ役の人は「Blood+」のリク役の人のようで。
- 関連
*1:と言いつつ、いつも長くなる。