RSSリーダーで大量の情報を拾い読みするということが習慣づいてしばらく経つ。
タイトルで瞬時に読む、読まないを判断し、読むと決めたものもざっと読み、文書に引き込まれるものがなければ、途中であってもそのエントリーは終わりにし、次のエントリーへ。大量の情報にのみ込まれないように、技術を駆使しながら情報を取捨選択することが重要なリテラシーとして注目を浴びており、日々のRSSリーダーを使った情報収集もそんなリテラシーアップの一環かと考えている。
一方で、RSSリーダーで未読エントリーをやっつけている際に、「読み応え」のあるエントリーを敬遠しがちな自分に気づく。私は1つのエントリーに1分以上かけることは日本語の場合は殆どないし、5分以上読み込むということは皆無に近い。重要なことが書いてそうだが、きちんと読みこなすには少なくとも2分、3分かかるエントリーにあたると、正直スキップするか、きちんと読むか迷うことがしばしば。具体的な数字はとっていないが、読み応えがあるという理由で残念ながら読まなかったエントリーというのはかなりの数あると思う。
個人的な嗜好としては、読み応えがある骨太なものにこそ多く消費したいのだが、RSSリーダーというのは、何か拾い読みに駆り立てるツールとしてのネイチャーがある。ツールに身を任せると自ずと拾い読みしかしなくなるので、ツールに使われないよう、そしてツールを意図を持って使いこなすという意識が大事と最近感じている。
Nich Carrが"Is Google Making Us Stupid?”というエントリーで上記の私の印象を下記のように表現しており、なかなか秀逸だったので最後に紹介したい。
Once I was a scuba diver in the sea of words. Now I zip along the surface like a guy on a Jet Ski.
本文は骨太で、「読み応え」があるものだったので、また別エントリーで紹介を。