Wikidata:用語集

This page is a translated version of the page Wikidata:Glossary and the translation is 100% complete.

文の要素(Q42より)

この用語集はウィキデータの重要な概念を定義し、また、より詳細な情報へリンクしています。ウィキデータの全般的な概要については、ウィキデータ:はじめにを、用語集の作成方法と改善方法については、用語集のガイドラインを参照してください。

用語集
別名(aliasまたはalso known as)は、項目またはプロパティの別の名称です。最も知られている、あるいは重要な名称はラベルにします。別名はラベルで検索しなかった人も項目にたどりつけるように手助けします。たとえば、Q2のラベル「地球」の別名としては「輿地」、「テラ」などが考えられます。タームのひとつ。
Article placeholder(アーティクル・プレースホルダー)は、ウィキペディアの記事が存在しない場合、ウィキデータ項目のビューに基づいて短い記事を表示し、その編集を開始することができる拡張機能です。mw:Extension:ArticlePlaceholderを参照。
バッジ(badge)は他のウィキメディアのページへのサイトリンクにオプションでつけることができるマーカーです。たとえば、サイトリンクに「秀逸な記事」および/または「校正済み」といったマークをつけることができます。
カテゴリ項目(Category item)、テンプレート項目(template item)、モジュール項目(module item)は、ウィキメディアサイト上のカテゴリ、テンプレート、モジュールへのサイトリンクを持つウィキデータ項目です。これらは、最後のサイトリンクが除去されると、原則として削除されます (Wikidata:Database reports/to deleteを参照)。
主張(claim)とは、エンティティに関するデータの一部であり、そのページ上に主張が表示されています。主張は、プロパティ(「場所」等)および、(「ドイツ」等)または特殊な場合の「値なし」もしくは「不明な値」のいずれかで構成されます。主張は、たとえば、それが特定の時間枠内で有効であることを示すような修飾子を持つことができます。RDFデータモデルのトリプルと比較すると、主張はプロパティを使用してトリプルの述語を表現し、値を使用してトリプルの目的語を表現します。主張は項目ページのの一部を形成し、情報源およびランクで補強することができます。項目以外のデータページにも存在する場合があります。
コモンズ(CommonsまたはWikimedia Commons)は、画像、音声、動画、その他のファイルを保存するためのウィキメディアプロジェクトです。ウィキベースには、ウィキデータからメディアファイル、地理的形状、表形式データにリンクするための3つの異なるデータ型があります。コモンズは、メディア・エンティティとしてファイルに文を追加しています。
データの完全性(Completeness)とは、網羅性の指標となる、データの評価です。ウィキデータでは、ある項目や文が存在しても、それに類似した項目や文がすべて存在するとは限りません。ウィキベースには完全性の指標は存在しません。数量のプロパティは、文や項目を比較するために使用できます。たとえば、米国の州に関する項目には、「数量:50」の文があります。これをその項目の使用数と比較することで完全性のチェックができます。完全性を測定できるツールもいくつかあります。ある程度までは、プロパティ・サジェスタ制約提案によって、項目の完全性に欠けている要素を示すことができます。
複合制約(complex constraint、custom constraint)は、プロパティのトークページにあるテンプレートでSPARQLクエリによって定義された制約です。
混在(Conflation)とはエラーの一種で、通常は1つの項目において、いくつか異なる概念が混在している状態のことです。たとえば、ある人物の出生日と同名の別の人物の職業が記載されている項目などです。
制約(constraint)とは、あるプロパティをどのように使うべきか定めた規則です。たとえば、多くの場合、識別子の値は1つだけなので、これらには単一値制約があります。また特別なものに複合制約と呼ばれるものがあります。
制約レポート(Constraint report)は、制約に基づいてプロパティごとに定期的に更新されるページ、または個々の項目やその他のエンティティの特別ページです。
Cradle(クレードル)は、プロパティを事前定義したフォームに基づいて新しいウィキデータ項目を作成する編集ツールです。
データ型(datatype)は、プロパティに割り当てられる主張の種類を分類したものです。プロパティにはあらかじめデータ型が設定され、通常は変更ができません。データ型が存在しない場合、値をリンクすることはできません。データ型は開発者のみ定義できます。現在利用できるデータ型は利用できるすべてのデータ型の一覧を参照してください。値が内部的に保存される方法は、データ型とは直接の関係はなく、値型によって決まります。
データ名前空間(Data namespaces)とはウィキデータのエンティティを保持するページ用の名前空間のことです。ウィキデータにおいてデータ名前空間とは、ウィキデータの項目用の標準名前空間プロパティ用の「Property:」、語彙素用の「Lexeme:」を指します。
日付(Date)または時刻(time, timeValue)は、プロパティ値のデータ型です。さまざまな精度で日付を入力でき、また、クエリで日付を計算することもできます。ただし、時間、分の精度はサポートされていません。たとえば、設立日のプロパティにはこの型の値をとります。
説明(Description)は、項目またはプロパティでの言語ごとの説明文です。これはラベルに文脈を提供するものです(たとえば、「ケンブリッジ」というラベルを持つ場所についての項目は複数ありますが、説明で区別されます)。説明は言語内またはウィキデータ内で一意である必要はありませんが、ラベルと説明のセット(組み合わせ)は一意でなければなりません。ラベルと説明の組み合わせの一意性は厳格に強制されています。この要求を満たさないような編集を投稿することはできません。タームの1つ。
曖昧さ回避項目(Disambiguation item)は、サイトリンクが曖昧さ回避ページとリンクされている項目です。通常、分類ウィキメディアの曖昧さ回避ページです。
重複(Duplicate)とは、別のエンティティと概念が同一であるエンティティ(項目)のことです。重複項目は、通常、統合してリダイレクト化されます。一時的な重複項目永続的な重複項目真の重複項目が特殊な重複項目として存在します。
編集インターフェース(Editing interface)は、データの追加や変更が行えるビューです。これらのビューには、デフォルトのビュー、コモンズ構造化データのインターフェース、ウィキデータ・ブリッジ、そしてAPIベースのツール、QuickStatementsCradle、PetScan、OpenRefine、Pywikibotフレームワークなどがあります。
エンティティ(Entity)は、項目 (標準名前空間)、プロパティ (プロパティ名前空間)、語彙素 (語彙素名前空間) など、データ名前空間内にあるページのコンテンツです。すべてのエンティティは、接頭辞のついた番号である「エンティティID」によって一意に識別されます。たとえば、項目の接頭辞はQから始まり、プロパティの場合はPで始まります。また、複数の言語によるラベル説明の組み合わせによっても識別されます。さらに、複数の言語で(シノニムに似た)別名を持つことができます。各エンティティは、パターンhttp://www.wikidata.org/entity/IDに従う外部から取得可能なURI(IDはエンティティID)を持ちます。

拡張機能ごとに新しいエンティティタイプが定義されています。例えば、

エンティティセレクタ(Entity selector)は、名前の一部を入力して検索結果の一覧から選択することによってエンティティを採用することを可能にします。項目に対しては、結果はラベルと別名に基づいています。もしあれば、説明が表示されます。例:「ヒト」と入力して、Q15787を「ヒト(Q 5) 霊長目ヒト科の動物」、「ヒト免疫不全ウイルス (Q 15787) AIDSを発症させるウイルス」などから選択します。これはプロパティサジェスタとは異なります。
エンティティスキーマ(EntitySchema)は、ShEx形式の本文と関連メタデータを含んだ特別な型のウィキデータページです。項目のようにラベル、説明、別名を持っていますが、エンティティの一種ではありません。エンティティはShEx2 — 単純なオンライン・バリデータ・ツールを使用して、エンティティスキーマに対してバリデート(検証)することができます。
外部識別子(external identifier)はプロパティの型 — 外部組織のデータベースで使用される文字列です。いくつかのプロパティは外部識別子を値として持ちます。それらは項目を「一意に識別」しますが、その一意性はソフトウェア的に強制されるのではなく、制約で制御されます。たとえば、書籍のISBNや、インターネット・ムービー・データベースでの映画または俳優のURLの固有部分などがあります。
統合クエリ(Federation query)とは、クエリサービスを介したクエリで、ウィキデータ以外のデータベースへのアクセスができるものです。
語形(Form)は、特定の文法的な文脈において語彙素に生じる文字列の変化です。あらゆる語彙素は複数の語形を持つ可能性があります。語形は、語彙素IDの後にダッシュ、文字 "F"、そして数字を続けることで識別されます。語形は、他のエンティティと同様に文を持つことができます。語形には、L1298-F2 (「forms」) に対する「複数形」のような「文法的特徴」も割り当てられます。語形はエンティティの一種です。
歴史的な情報(Historic information)は、修飾子として日付が含まれている情報です。ある情報が現在のものでない場合、その値を除去せずに、情報が有効だった時点の日付を修飾子としてつけます。歴史的な情報は、誤った情報とは異なります。
ヒト(Human、instance of human)は個別の人物についての項目です。分類ヒトという主張を持ちます。
誤った情報(Incorrect information)とは、情報源によって支持されているが、一般的には無効または不正確であると考えられる主張のことです。ウィキペディアではそのような情報は、通常、除外されますが、ウィキデータでは、非推奨ランクに設定します。これは誤って有効な情報として再追加される状況を回避するのに役立ちます。誤った情報は歴史的な情報とは異なります。
インスタンス上位クラス以下の一部分(さらにはクラス分類)は、分類上位クラス以下を含む、および関連するいくつかのプロパティとその値、それらを使用する項目などで使用されています。
項目(Item)は、実世界の物、概念、出来事に対してウィキデータの識別子(名前に相当)とそれに関する情報を与えたものです。ウィキデータの標準名前空間に各項目のウィキページがあります。ページのページ名はその項目の一意のプレフィックス付きIDです(例えばQ42)。すべての項目は人間にとって読みやすいラベル説明を多言語で持つことができますが、それらは必ずしも一意ではありません。また、検索を容易にするために別名を持つことができます。項目に関するのリストが、項目の主となるデータ部分です。項目は、リンクトデータでのトリプルの主語部分として見ることができます。項目はエンティティの一種です。
項目識別子(Item identifier): QIDを参照
ラベル(labelまたはname)は、項目またはプロパティに与えられる名前です。たとえば、項目識別子 Q7378の項目には日本語のラベル「ゾウ」があります。エンティティは、自然言語1つにつき、それぞれラベルを1つだけ持つことができます。ラベルは一意である必要はありません。ラベルが同じエンティティを区別するには、説明別名を用います。「ウィキデータページ」のラベルは、そのIDの前に利用者のユーザーインターフェイス言語で自動的に表示されます(例えば 「ゾウ (Q7378)」のように)。ラベルはそのページを一意に識別するものではありません。一意に識別する機能を持つのはQIDページ名)です。ラベルは用語の一種です。
ラグ(lag, database lag)はウィキデータにおいて、他プロジェクトまたはクエリサーバー上のデータの更新の遅延を指します。
言語属性(language attribute)とは、項目プロパティクエリに割り当てられた言語固有のラベル別名、および説明を指します。これらは、その項目の範囲を理解するのに役立つ、人間が読んで理解できる文章です。例えば、ある種の現実世界の実体である、など。その言語にない場合は言語フォールバックに従って代替言語の文字列に置き換えられます。
言語コード(Language code)は、ラベル、説明、別名、または単一言語テキストの値の言語識別子です。ラベル、説明、別名の言語コードは他のウィキメディアプロジェクトと共有されています。単一言語テキストに対しては、さらなる言語コードがウィキデータ専用に定義されています。語彙素は、これらの言語コードや追加のコードあるいは項目を使って、見出し語、注釈および語形において言語を識別します。また、言語コードはサイトリンクにも割り当てられています。言語コードのほとんどはIETF言語タグに基づいています。
言語フォールバック(language fallbackまたはlanguage chain)は、欠落している言語属性を代替言語の文字列で体系的に置き換える機能です。置換ルールは、ページの種類、利用者がログインしているかどうか、または利用者の優先言語に応じて選択されます。
語彙素(Lexeme)は語彙データエンティティです。語義と語形をサブエンティティとして含みますが、サイトリンクは持ちません。語彙素エンティティは、ラベル、説明、別名の代わりに、見出し語(表記揺れのある言語では複数あるかもしれません)、言語、語彙範疇を持ちます。
LID(またはL番号) ウィキデータの語彙素エンティティへの識別子で、文字「L」の後に1桁以上の数字が続きます。
Listeria (リステリア、またはWikidata list) は、ウィキメディアプロジェクト内で、ウィキデータのデータを一覧形式で表示するためのツールです。データはボットによって定期的に更新されます。
標準名前空間(Mainspace)はウィキにおける名前空間の1つです。標準名前空間以外のウィキデータの名前空間には接頭辞がつきます。ウィキデータにおいては、標準名前空間は項目のページからなります。
MediaWiki(メディアウィキ)は、ウィキデータ、ウィキペディアなどのウィキを実行するソフトウェアです。ウィキデータのMediaWikiでは、Wikibase拡張機能を利用しています。
メディア情報(MediaInfo)とはエンティティの1つで、ファイル情報を記述するものです。ウィキメディア・コモンズで使用されています。
メタページ(meta page)とは、エンティティでない、つまりデータ名前空間に属していないページのことです。ウィキデータのメタページには、ウィキデータクライアント側の包含コードを含めて、ウィキテキストの構造化されていないコンテンツが含まれています。たとえば、議論ページ、カテゴリページ、プロジェクトページ(Wikidata名前空間内)、ヘルプページ(Help名前空間内)などがあります。メタページには、MediaWikiソフトウェアによって自動的に生成されたコンテンツおよびデータ(例えば、ページの編集履歴や特別ページ)も含まれます。
名前項目(Name item)は姓と名についての項目です。またはの値として使用され、追加情報やサイトリンクを含めることができます。
名前空間(namespace)は、ウィキのページに対するカテゴリのようなものです。名前空間ごとに、ページとそのコンテンツのルールが変わることもあります。ウィキデータでは、最も重要な名前空間(標準名前空間)は項目用です。ウィキデータ標準名前空間のURLは、Qと数字で終わります。たとえば、「ゾウ」の場合はQ7378です。他の名前空間のページは、その名前空間の名前の接頭辞で始まります。例えばヘルプページは、Help:目次のようにHelp:で始まります。
目的語(Object) 主語を参照
文の順序(Order of statements)は、通常、使用されるビューによって決定されるため、重要なものではありません。ビューの多くは、検索したデータや入力されたデータを他のものよりも先に表示します。ビューによっては、修飾子の値、文の値、プロパティ、データ型に基づいて、文の並び替えを行ったり、並び替えを編集できたりします。
ページ(page)は、一意のページ名を持つ内部または外部のウェブページです。たとえば、ウィキペディア標準名前空間の「記事」や、ウィキデータ標準名前空間の「項目」などです。ページはサイトの一部分です。ウィキデータでは、「ページ」という用語は、データ名前空間内の項目プロパティページ、その他の名前空間のメタページ、またはウィキペディアや他のウィキメディアサイトあるいは外部サイト上のページを指す場合があります。クライアントサイト上のページは サイトリンクを使って参照されている場合があります。ウィキデータの標準名前空間のページには項目が含まれており、1ページには1つの項目しか含めることができません。
述語(Predicate) 主語を参照
プリフィックス(Prefix)クエリ・サービスで使用されます。
プロジェクト(project)はウィキメディアプロジェクトにおいてよく使われる用語です。多くの場合、ウィキメディア・ウィキを意味しています。そのためウィキデータでは、この用語はたいていウィキデータ自身を指しています。
プロパティ(property)は、のデータ値を記述します。またデータのカテゴリと考えることもできます。たとえば、データ値「青」に対する「色」など。プロパティはと組み合わせることで、ウィキデータの文を形成します。またプロパティは修飾子でも使用されます。プロパティはウィキデータ上に独自のページを持ち、項目と接続されることで、リンクトデータ構造を成します。プロパティはエンティティの一種です。
プロパティサジェスタ(Property suggeste)は、項目に文を追加する際に、プロパティの事前選択肢を提供する機能です。これは類似した項目のプロパティの頻度に基づいています。例:分類=ヒトのみを持つ項目では、性別職業生年月日などが提案されます。これらは特定の項目に適している場合もあれば、そうでない場合もあります。これは、エンティティセレクタ提案制約とは異なります。
QID(またはQ番号)は、ウィキデータの項目に与えられた一意の識別子であり、文字「Q」とそれに続く1つ以上の数字で構成されます。これは、同じ名前または類似した名前の項目の違いを人や機械が理解できるようにするために使用されます。たとえば、ロンドンと呼ばれる場所は世界にいくつかあり、ジェームス・スミスと呼ばれる人もたくさんいます。この番号は、項目の上部にあるラベルの横に表示されます。
修飾子(qualifier)は主張の一部であり、その主張の詳細を記述的な形式で表現したものです。修飾子は、特定の語彙に従った用語の場合もありますが、他の説明的な語句であってもかまいません。(その用語や語句が、自由記述であるか語彙の一部であるかどうかは、ウィキデータのコミュニティが選択します。)
数量(Quantity)は、プロパティ値のデータ型です。整数または10進数を入力できます。また任意で、単位または範囲を設定できます。たとえば、人口のプロパティはこの型の値をとります。なお、数値識別子は数量ではなく、外部識別子です。
クエリ(query)とは、ウィキデータの項目およびその関連データの検索のことです。クエリは通常、SPARQLクエリ言語を使用してウィキデータクエリサービスで実行されます。
QuickStatements(QS、クイックステートメント)は、簡単なテキストコマンドを使用してウィキデータの項目を編集できるツールです。文、ラベル、説明、別名の追加および削除ができます。さらに修飾子と情報源を文に追加することもできます。
ランク(rank)とは、プロパティに対するが複数ある場合の、選別/フィルタリングに使用される品質を表す指標です。どの文がより重要であるか、あるいは関連性が高いかを示すことができます。デフォルトでは文のランクは「標準ランク」ですが、これを「推奨ランク」または「非推奨ランク」に変更することができます。「非推奨」ランクは、情報源が記述されている文にも使用でき、その内容が正しくないことを示します。
リダイレクトエンティティ(Redirecting entityまたはリダイレクト、redirect)とは、別の項目または語彙素を転送対象にしているエンティティです。多くの場合、クエリでこれらの対象を直接問い合わせする必要があるため、通常、ボットによって、値として使用されているリダイレクトを対象に置き換えています。
出典または情報源(referenceまたはsource)は、ウィキデータ主張を支持する原典を示すために使用されます。情報源は、URLまたは項目(例えば、書籍についての項目など)へのリンクとすることができます。ウィキデータは、主張が正しいかどうかではなく、ただ単にその主張が情報源のどこにあるのかに答えることを目的としています。主張は情報源とともにを形成します。
転用(Repurposing)とは、エンティティ(通常は項目)の定義や範囲を、そのラベルや説明、文の編集によって変更することです。一般的には避けるべき行為です。
サンドボックス(Sandbox)またはサンドボックス項目(sandbox items)は、ウィキデータ内のデータベース機能をテストするための項目、プロパティ、その他のエンティティです。例:項目 Q4115189、プロパティ Property:P369、エンティティスキーマ EntitySchema:E123、語彙素 Lexeme:L123
語義(Sense)とは、語彙素の意味です。語義は、語彙素IDの後にダッシュ、文字 "S"、そして数字が続くことで識別されます。語義は、他のエンティティと同様に文を持つことができます。語義には、自由形式の記述が可能な「注釈」(gloss)があります(言語ごとに1つずつ)。語義はエンティティの一種です。
サイト(site)は、一般には外部のウェブサイトのことを指しますが、サイトリンクにおいては特定の登録済みのウィキのことを指します。例えば、ウィキペディアの各言語版などです。それらのサイトは、サイト識別子、略してサイトID(ウィキのDBnameに対応)によって参照されます。例えば、ラテン語のウィキペディアのサイトIDはlawikiです。各外部ページはウィキデータに登録されたリンクを1つだけ持つことができ、一方、1つの項目は各外部サイトへのリンクをサイトごとに1つだけ持つことができます。
サイトリンク(Sitelink)とは、リンクした別のサイトのページの識別情報です。サイト識別子ページ名で構成され、ウィキデータの個々の項目に格納されます。サイトリンクは、外部サイトからの項目の識別、および言語間リンク(「ウィキ間リンク」としても知られますが、この用語は異なる意味も持ちます)の保管場所として使用されます。
ウィクショナリーのサイトリンクは、通常、ウィキデータではなく、別の機能で提供されます。
Snak(スナック)は、MediaWiki APIを使用してウィキデータにアクセスする際に目にする可能性が高い、ウィキベースソフトウェアの技術用語です。これは、プロパティ(または「値なし」、「不明な値」)のペアのことを指します。文の一部として、主張(主snak(main snak)と呼ぶ)や修飾子(修飾子snak(qualifier snak)と呼ぶ)に見ることができます。たとえば「エマ・ワトソンはハリー・ポッターと賢者の石の出演者であり、ハーマイオニー・グレンジャーの役を演じていた」という文では、「エマ・ワトソンはハリー・ポッターと賢者の石の出演者」が主snakで、「ハーマイオニー・グレンジャーの役を演じていた」が修飾子snakになります。
(statement)は、項目ページに記録された、項目に関するデータです。文は、情報源(主張の原典)とランク(同一プロパティ内の複数の主張を区別、「標準ランク」が既定値)で補われた、主張(「場所:ドイツ」のようなプロパティと値のペアおよび修飾子)で構成されます。ウィキデータは、文の正確さを前提とせず、情報源を参照した文をただ収集することを行います。「文」は「主張」と同じ意味で使用されることがよくありますが、技術的には、少なくとも1つの情報源が追加されて初めて文になります。
文字列(stringまたはcharacter string)とは、「こんにちは」のように文章として解釈できる自由記述の文字の列を、数値(3.14など)として解釈できる値や項目へのリンク([[Q1234]]など)と対比した一般用語です。文字列データ型に加えて、ウィキデータはプロパティのとして言語別のテキストを「単一言語テキスト(monolingual-text)」でサポートしています。
主語(主題、Subject)、述語(predicate)、目的語(オブジェクト、object)は、エンティティプロパティトリプルとみたとき、主張を説明するために使われる用語です。
提案制約(Suggestion constraint)は、プロパティ制約の機能で、追加の改善の提案を提供するものです。これは他のプロパティを持つ文を項目に追加することもできます。
ターム(Term)は、ラベル説明別名のことであり、エンティティの一部です。タームにはプレーンテキスト(つまりウィキのマークアップを含まない)のみ入力できます。
タームボックス(Termbox)は項目ページ上部にあるゾーンで、様々な言語のラベル、説明、別名が含まれています。
ページ名(title)はページの名前です。ページ名はページのURLに含まれているため、ウィキごとに一意のページ名が必要です。たとえば、日本語版ウィキペディアには「ダグラス・アダムズ」という名前のページは1つしかありません。ウィキデータでは、ページ名はQ42などのエンティティ識別子か、Help:などの名前空間接頭辞で始まる名前になります。ページ名を項目やプロパティの「ラベル」と混同しないでください。ウィキデータの項目は、サイトリンクを介して他のウィキメディア・ウィキのページに接続されています。サイトリンクは、ページ名を使用してリソースを一意に識別します。
トリプル(Tripleまたはsemantic triple、triplet)は、RDFデータモデルの核となるデータエンティティで、主語(subject)- 述語(predicate)- 目的語(object)の表現形式で文を定式化したものです。
単位(Unit)は、数量の値とともに使用されるウィキデータ項目です。よく使用される単位はメートルやEURなどですが、任意の項目を単位として使用できます。単位にSI基本単位による表現の文が含まれている場合、単位の数量はそれに基づいて正規化されます。mw:Wikibase/Indexing/RDF Dump Format#Normalized valuesを参照。
(valueまたはdatavalue)は、主張内に保存されている実際の情報です。ウィキデータでは、「項目」、「数式」および「数量」などといった許容されているデータ型の範囲があります。 主張に必要なデータ型は、使用されるプロパティによって決定されます(たとえば、「出生場所」の値は「項目」型)。また通常の値の代わりに、「不明な値」や「値なし」を設定することもできます。
値型(Value type)は、が内部的に保存される方法の分類です。各データ型は、それぞれ1つの値型に対応します。たとえば、外部識別子、コモンズのメディア、数式は異なるデータ型ですが、これらはすべて「文字列」の値型を使用します。一部のデータ型の値には、値の種類が異なる複数のパーツが含まれています。たとえば、数量には「amount(量)」、「unit(単位)」、「upperbound(上限)」、「lowerbound(下限)」の4つのパーツがあります(最後の2つは任意)。unitはウィキデータ項目を指すURL、残りの3つは文字列(浮動小数点数ではない)です。
ビュー(View)は、データを可視化したり、データにアクセスしたりするための手段です。ウィキベースはデフォルトのビューの他に、モバイルデバイス用、RDFおよびJSON形式用のビューも提供しています。データはAPI経由でアクセス可能です。ウィキデータ上のデータはウィキデータ・クエリ・サーバーにミラーリングされ、さまざまな結果ビューを提供します。ビューには編集可能なビューとそうでないものがあります。カスタムビューを提供するツールや拡張機能の例としては、ReasonatorArticle PlaceholderListeriaがあります。
ウィキベース(Wikibase)とは、ウィキデータの背後で動作しているソフトウェアのことです。これはMediaWikiソフトウェアの拡張機能で構成されています。この拡張機能によって、ウィキデータは項目プロパティのデータを管理したり、クエリを使ってこのデータを検索したりできるようになっています。
ウィキデータ(Wikidata)はMediaWikiWikibase拡張機能を動作させているウィキメディアのプロジェクトです。これにより「ウィキデータの編集者」はデータを入力し、それを表示するページを閲覧できるようになります。
ウィキデータ・クエリ・サービス(Wikidata Query Service、WDQS)はSPARQLクエリ言語を使用してウィキデータを検索できる公式クエリ機能です。
ウィキメディア(Wikimedia)は、人々と組織で構成される運動の名前です。ウィキデータはウィキペディアのような他のウィキとともにウィキメディア財団によって運営されています。ウィキベースソフトウェアは、国別協会の1つであるウィキメディア・ドイツによって主に開発されています。
ウィキ(wiki)とは訪問者が簡単に編集できるウェブサイトです。ウィキペディアやウィキデータはウィキです。

関連用語集