ライター : pomipomi

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時短に便利な流水解凍。水を流し続ける意味は?

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冷凍肉を今すぐ使いたい場合は流水解凍が便利。冷蔵庫で解凍よりも断然時短になります。

水に浸けるだけでもよさそうに思えますが、なぜ水を流し続けるのでしょうか?本記事では、食品冷凍技術のコンサルティング事業を展開する「株式会社えだまめ」の公式サイトを参考に、流水する理由を解説しますよ。

流水解凍のメリットとデメリット

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流水解凍とは、ボウルに食材を入れて水を流しながら解凍する方法。先述した通り、短時間で解凍できるのが利点です。

デメリットは、冷蔵庫での解凍に比べてドリップが出やすいこと。水をたくさん使うのも難点と言えるでしょう。

流速により熱伝導率が上昇して速く解凍できる

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流水解凍ではなく水に浸けるだけではダメなのでしょうか?水を流す理由について、株式会社えだまめの公式サイトには下記の通り記載されています。
食材を水に漬けると、食材の表面に熱伝導の高い水がまんべんなく接するため、食材に熱が伝わりやすく、解凍スピードが速くなります。

また、水を流し続けると、流速が加わることでさらに熱の伝達が早くなるため、貯めた水に漬け置くよりも解凍スピードが上がります。この方法で解凍すると、食材の温度は流水の温度に速く近づくため、マイナス温度帯から約10℃~40℃の温度帯へと早いスピードで変化します。そのため、氷結晶が大きくなる温度帯のマイナス5℃~マイナス1℃の温度帯には長く留まりません。

出典: frozen-lab.eda-mame.jp

水を流すと流速が加わるため、熱伝導率がアップするのだそう。止水よりもより速く解凍できるということになりますね。

止水と流水で解凍スピードを比較検証

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止水と流水ではどれほど解凍スピードに差が出るのでしょうか。同じ容量の冷凍肉を2パック用意し、一方は止水、もう一方は流水で10分ほど解凍してみました。

止水で10分解凍したもの

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止水で解凍したものは10分経ってもまだカチカチ。ほとんど解凍されていませんでした。

流水で10分解凍したもの

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流水で10分解凍したものはほどよい半解凍状態に。流水解凍はドリップが出やすいと言われていますが、今回の検証では特に出ませんでした。

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