今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは153.25

下値メドは151.85円 

新興国ファンド:「中国抜き」新興国ファンドが流行
米インフレ:インフレの低下続かない。今年前半には反転上昇へ
ECB:インフレ下落のスピードの速さがリスクに
世界経済:IMF、今年の世界経済の成長率予測を下方修正。戦争や貿易保護主義などのリスク高まる
米中貿易摩擦:米政府「中国の景気刺激策は不十分。余剰生産を国内吸収できず」

前日の市況

 2月11日(火曜)のドル/円相場の終値は152.50円。前日終値比0.50円の「円安」だった。

 下の表はドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円のブレークアウトレベルである。

前日の市況
出所:楽天証券作成

 2025年30営業日目は151.92円からスタート。トランプ大統領が発表した鉄鋼とアルミニウムに対する25%の関税で世界的貿易戦争がエスカレートするとの懸念の中、リスクオフの円買いで東京時間夜の初めごろに151.64円まで下落してこの日の安値をつけた。

 しかし、前日の安値(151.23円)まで下がる前に反転した。トランプ関税は一方で、米国のインフレを上昇させ、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げを遅らせるとの見方があり、また日米首脳会談での対米投資加速の期待もあってドル/円の下落は限定的だった。

 パウエルFRB議長はこの日、議会証言で「政策金利の調整を急ぐ必要はない」との見解を示した。これがドル買いを強め、明け方に前日の高値(152.54 円)を超えると152.61円まで上昇してこの日の高値をつけた。

 24時間のレンジ幅は0.96円。

ドル/円 どの時間が一番動く?

ドル/円 どの時間が一番動く?
出所:楽天証券作成

 上のグラフはドル/円の「1時間単位の値幅」を表示したものである。青ラインは最大値幅、赤ラインは最小値幅、そして緑ラインは平均値幅だ。値幅とは1時間単位の高値と安値の差で、円高、円安の方向は考慮しない。150円から151円までドル高に動いても、150円から149円にドル安に動いても、値幅は同じ1.00円とする。

 先週のドル/円は1時間に平均0.35円の値幅があった。

 1時間の最大値幅は1.12円で、米国経済指標の発表が集中する時間帯である22時から23時に最も動いた。

 24時間のうちで値幅が大きい時間帯は、
1)22時から23時(1.12円)
2)00時から01時(0.87円)
3)01時から02時(0.65円)

 一方、動きが少ない時間帯は、05時、13時、20時で、1時間で平均0.25円以下しか動いていない。

 4時間単位の平均では、
07時から10時 0.39円
11時から14時 0.34円
15時から18時 0.31円
19時から22時 0.36円
23時から02時 0.49円
03時から06時 0.27円

 このことから、ドル/円の値動きを求めるなら、日本時間の午後は避け、米指標の発表時間を狙ってトレードするのが効率的ということになる。ただし、値動きが大きいということは、それだけリスクも大きいので注意が必要だろう。

2025年主要指標 終値

2025年主要指標 終値
出所:楽天証券作成