Naughty Dog の Gameplay Programmer 採用基準
ここ数週間、今後のゲームプログラマとしての方向性を色々考えていました。
現場の開発には楽しいことも苦しいことも山積みで、その山を崩していくだけで毎日忙しいし、正社員である以上、会社は給料をくれるし、プログラマであり続けることができる日本的なシステムの下に自分はいます。
プロジェクト契約や一年契約で働いている方々と比較すれば、口では何を言おうと、この状況に甘んじることは可能です。いつか破滅が身に降りかかってくる日までは。
ただ、自分たちの未成熟さが問題をややこしくし、手順を複雑化させとるんだとすれば、忙しい忙しいといってエネルギーを消費する我々は、どっかの公務員以上の給料泥棒であると言えるし、なによりゲームを作る舞台で「世界的勝者」に近づくことはなかなかできないでしょう。この言い方は問題あるけど……別に与えられた役割をほどほどにこなして無難に給料貰う人生を送るためにわざわざ田舎から東京に出てきたわけではありません。
だからといって、それならいったいどこに成熟の頂点を置くんか。つまり、どこまでを「やれて当然」にして、どっから「いまは到達できなくても仕方がない」にするのか。天井は遙か無限の空の彼方に置く青雲の志を持っているとしても、とりあえず近々はなにをどれくらいの速度で獲得していくつもりなのか。そういうことをここのところずっと考え込んでいました。
で、自分としては当面の間、 PS3 系の開発では最強の会社のひとつと思っている Naughty Dog を参考にしてみようかと思います。 Naughty Dog に採用されるようなレベルのプログラマ像を自分のなかで明確にして、足りないものを全力で補っていってみようかと。
ともかく、じゃあ Naughty Dog の基準ってなんよ?ってことで、調べてみたんですが……
プログラマは何種類かあるのですが、これが欧米で「ゲームプレイプログラマ」にあたるリクルートの説明のようです。自分の今の会社での役割がこの「ゲームプレイプログラマ」にピッタリあたるんかどうかは分かりませんが。
職責
要求とスキル
- 強力な3D数学とグラフィックス経歴。
- CとC++プログラミング言語に関する強い知識。
- 口頭と記述に関する優れたスキル。 (=コミュニケーション、ドキュメンテーションスキル)
- ゲームに対する知識が豊富で、それを趣味にしていること。 楽しみつつ幅広い情報を手に入れているか。(情報通であること)*1
- 優れた数学の技能。
- PS3開発の経験。
- プロシージャル、オブジェクト指向とアスペクト指向プログラミングパラダイムに対する理解。
- コンソールプログラミング経験。
- コンピュータサイエンスもしくは数学の学位、もしくは、それと同等の就労経験。
たぶん誤訳があるので、英語に詳しい人に聞いて(他人任せ)、修正します。
これ定性は分かるが、定量(というか求められとるレベル)が分かりませんが、自分のレベルでは、なにかとてつもない、具体的で、急速に満たさなければならない巨大な目標のリストが手に入った気がします。
たとえば、「優れた数学の技能」を証明するなにかが今手元にあるのか? それを明確に証明するものを作ってきたのか? "Excellent Math Skill" を!? ……というと、すみません、やってきとらんです。恥ずかしながら。そういう話……
*1:ここは在米経験の長い同僚に意訳してもらった