わたしのいるところ。

日々書き留めたいことを日記に。

静かな朝のひととき、コーヒーとページの向こうに広がる世界

 

静かな朝に芽生えるチカラ

 

 

朝、子どもたちを送り出した後、ふと気づく。「そういえば、連絡が来ていたんだった」と、思い出して確認する。けれど、忙しさに流されて、それをすぐに片付けるのではなく、まずは自分の優先順位に従って、やるべきことをひとつひとつこなしていくことに決める。なんだか、そんな小さな選択をするたびに、自分が少しだけ強くなった気がする。

 

起床後の2〜4時間は、決断力や創造力がピークに達する時間であるといわれている。何かを始めるには絶好のタイミングだと感じているからこそ、私はこの時間を大切にしている。

 

その前に、私は必ず、ひとりでコーヒーを淹れる。静かな空間で、テレビも携帯も触らずに、ただその一杯のコーヒーに集中する。これが、私にとっての「やる気スイッチ」を押す瞬間。コーヒーを口に含み、しばらくはぼーっとする。この時間が、私の心を落ち着け、次の一歩を踏み出す力を与えてくれる。まるで、時間の流れが一時的に止まったように感じるその瞬間、私はただ静かに、心の中で「よし、やるか」と思う。

 

つい先日、ライティングのことで少し成果を感じる瞬間があった。小さな発見でも、それが自分の中で広がっていくのを感じる瞬間というのは、なんとも言えず嬉しいもの。得た知識をもとに、さらに深く考えてみたり、新しい視点を持ってみたり。その過程が、私にとっては「発見の喜び」そのもの。新しい試みができ、何よりも「次にどう動くか?」という次のステップに進む自信が湧いてくる。

 

こういうとき、ふと思い出す言葉がある。『学び取って、改善する』——『ザ・コピーライティング』という本からの言葉。

日常の中で、得たものをどう活かし、どう自分の中で昇華させるか。

その繰り返しが、私たちを成長させてくれるのだと感じる。

 

本のページとコーヒーの香り、心が動く瞬間

 

 

朝、子どもたちを送り出した後、私はお気に入りの書店へ向かう。静かな時間を過ごす場所として、書店のカフェがとても気に入っている。ここには、何度も足を運んでいるけれど、毎回、少しずつ違った発見がある。静かな空間で一杯のコーヒーを飲みながら、本を探していると、まるで時間がゆっくりと流れているような気がする。いつも9時過ぎに訪れるので、カフェは空いていて、まるで自分だけの場所のように感じる。

 

この前、久しぶりに夫が帰国して、一緒に書店に行った。普段、私は本をさっと探して買って帰るだけなのだけど、今回は少しだけ違った。彼が「帰る前にあのカフェでコーヒーでも飲んでいこうか?」と提案してくれて、私はその気持ちにすぐに応じた。普段はテイクアウトだけのコーヒーを、今日はゆっくり店内で味わうことにした。

 

カフェの中で、どこに座ろうかと迷いながら歩いていたとき、ふと奥の一室に目が止まった。その席は、周りのお客さんが見えないようになっていて、心が落ち着きそうな場所だった。温かいライトに包まれたその空間は、まるで私が求めていた場所のように感じた。おしゃれな壁画が飾られ、窓から外の景色も見える。これこそが、私が求めていた静けさの中での贅沢な時間だった。

 

席に着くと、私は手にした雑誌を開いた。ページをめくるごとに、心に響く言葉が目に飛び込んできた。まるで、自分のことを語っているようなエッセイだった。思わず、ああ、こういう言葉の響きが好きなんだと、心の中でつぶやく。最新号だったので買おうか迷ったけれど、なんとなく読んできた感覚が掴めていたので、名残惜しくお別れをした。

 

そして、それを読んでいるうちに、自然とそのあと家に帰ると、すぐにいくつかのエッセイを読みたくなった。

最近、私が心の中で確かめたかったことが、そこに書かれていたような気がした。

 

「さあ、書こう」

その言葉に導かれるように、また紙とペンをもってひたすら思いつくままに書き続ける自分がいた。