高い通話性能と臨場感のあるサウンドの両立を謳う完全ワイヤレスイヤホン、Jabra Elite 10。「ビジネスシーンに使いやすい機能が充実している」と評判です。しかし、「中音域がくもった感じに聴こえる」「ノイキャンONの連続再生時間は短め」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の完全ワイヤレスイヤホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、完全ワイヤレスイヤホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Jabra Elite 10は、WEB会議などにも使える仕事用の完全ワイヤレスイヤホンをお探しの人におすすめです。通話性能向上のため、外側・内側の合計6つのマイクを搭載。比較したなかには非対応のものも多いマルチポイントも2台までの同時接続に対応しており、会社用と個人用のスマホの使いわけに便利です。口コミどおりビジネスシーンにも使いやすい機能が充実しています。
また、メーカーによる防塵・防水性能を示すIPコードはIP57と、軽い水没にも耐えられる高い耐水性が認められていました。比較した商品の多くがIPX4程度だったなか、優れた耐水性だけでなく防塵性も備わっているので、シーンを問わず活躍できるでしょう。
ノイズキャンセリングONでの連続再生時間は、イヤホンのみで6時間、ケース込みで27時間でした。比較したイヤホンのみで8時間以上再生できるものに比べると口コミどおり少し短く感じられますが、ノイズキャンセリングOFFで使用すれば、より長時間の使用も可能に。通勤・通学で使用する程度なら数日間充電しなくてもすむでしょう。
肝心の音質もおおむね良好です。実際に試聴したところ低い音域に厚みのある聴きやすいサウンドした。また、音が重なって聴こえやすい傾向にあった低価格帯の商品に比べ、高価格帯の商品らしく解像度の高さも良好。楽器の音は細かい部分まで楽しめることから、アコースティックやジャズがおすすめのジャンルです。空間オーディオ対応で、細かいイコライザー調節による音のカスタマイズも楽しめます。
一方で実際に試聴した一部のモニターからは「中音が目立たない」「やや音がこもって聴こえる」と口コミと同様の気になる声も。それぞれの音域をバランスよく表現できた音質重視の上位商品には、音質だけ見ると一歩およびません。さまざまなジャンルの音楽を高音質で楽しみたい人は、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介するのは、デンマークのヘッドセットブランド・Jabra(ジャブラ)が手がける完全ワイヤレスイヤホン「Elite 10」。 Jabraの標準的なノイズキャンセリング機能の約2倍強力なアドバンストアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したフラッグシップモデルです。
また、耳の中の圧迫感が少ないようセミオープンデザインを採用。長時間のWEB会議などのビジネスシーンでの使用も想定されており、「1日中装着しても快適」と謳います。
Bluetoothで音声データを送る際に使用される圧縮方式のコーデックは、AAC・SBCの2種類に対応。さらに新たなBluetoothの規格として注目されるLEオーディオに使用されるコーデックのLC3・LC3プラスにも今後のファームウェアアップデートで対応予定です。
詳細は以下のとおりです。
オフィス向けのヘッドセットなどを多く手掛けるJabra製品ということもあり、音質だけでなく通話品質にも注目したいところ。外部マイク使用時の強風などに対し、内部マイクが自動的に作動開始して聞き取りやすくする技術を実現するため、6つのマイクを搭載しています。
また、マルチポイント対応により、同時に2台のデバイスへの接続が可能に。会社用と個人用のスマホの使いわけなどにも使えることから、ビジネスシーンでの活躍も期待されます。
サイズはイヤホン本体が約幅20×奥行29×高さ19mm、充電ケースが約幅25×奥行66×高さ47mm。コンパクトで持ち運びやすく、防塵・防水性能もIP57と高いのでレジャーやアウトドアシーンにも使いやすいでしょう。
S・M・L・XLサイズのシリコン素材のイヤージェルが付属しており、好みのフィット感に合わせられます。そのほか長さ20cmのUSBケーブルが付属しているほか、別売りの充電パッドを使用することでワイヤレス充電にも対応可能です。
カラーバリエーションは、ココア・チタニウムブラック・クリームの3色に加え、限定色のマットブラック・新色のグロスブラックも発売中。全5色の豊富なカラーは、デザインにこだわりたい人にもおすすめです。
今回はJabra Elite 10を含む、完全ワイヤレスイヤホン全56商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、音質の検証です。
モニター10名が、実際にイヤホンを装着して音楽を試聴し、低音・中音・高音・解像度・臨場感を5項目をチェック。さらにイヤホンごとの音の傾向を計測するため、ダミーヘッドマイクを使って周波数帯域を計測しました。
<検証条件>
音質全体の評価はおおむね良好です。低い音域に重心をもつ安定感のあるサウンドは、実際に試聴したモニターからも「迫力のある低音が楽しめた」と好評です。
また、「中音域がくもった感じに聴こえる」との口コミもあったように、モニターからは「少し反響している感じ」「テレビの音声みたい」と加工されたような音質を気にする声もあがっています。
<低音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<中音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
高音は楽器の音がきれいに聴こえました。一部のモニターからは「女性ボーカルの歌声は詰まった感じがする」との声があがったものの、耳に刺さるような感じのない聴きやすい音質が評価されています。
比較した低価格帯のイヤホンに比べ、音が粒だって繊細に聴こえた点も魅力。激しいロックよりも、楽器演奏の細かなニュアンスを楽しみたいアコースティックやジャズ向きのイヤホンといえるでしょう。
<高音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で臨場感の評価はわかれました。音の広がりを評価する声に対して、「響きが強くて厚みを感じにくい」との指摘も。比較した音楽に包み込まれるようなライブ感を得られた商品にはややおよびません。
<解像度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、利便性・音のカスタマイズ性の検証です。
ノイズキャンセリング機能などの実用的な機能の充実度から利便性をチェック。音のカスタマイズ性については、イコライザー調節のほか、音質を個人に最適化できる機能があるものを高評価としました。
会社用と個人用のスマホの使いわけに便利なマルチポイントなど、口コミどおりビジネスシーンに使いやすい機能も充実。今回の検証ではペアリングでの接続はできなかったものの、ペアリングアシスト機能のGoogle Fast Pair(Androidのみ)・Microsoft Swift Pairに対応しています。なお、詳細は以下のとおりです。
空間オーディオ技術・Dolby Atmos(ドルビーアトモス)に対応。新しい技術を体験したい人にとって魅力的な機能といえるでしょう。なお、詳細は以下のとおりです。
続いて、連続再生時間をチェックしたところ、イヤホンのみでは消費電力が多くなるノイズキャンセリングONで6時間、OFFで8時間でした。「ノイキャンONの連続再生時間は短め」との口コミもありましたが、通勤・通学で使用するには十分といえるでしょう。
ケース込みではノイズキャンセリングONで27時間、OFFで36時間の再生が可能に。使用状況によっては数日間充電しなくてもすみそうです。また、充電切れの際に便利な5分の充電で1時間再生できる急速充電機能も搭載しています。
ノイズキャンセリングOFFの場合
ただし、テレワークなどで1日つけっぱなしで使う必要のある人には、やや短めといえそうです。比較したなかにはノイズキャンセリングONでも8時間以上再生できるものもあったのでチェックしてみてくださいね。
最後に、防水性能の検証として、メーカーによる防塵・防水性能を示すIPコードの値をチェック。その結果、防水性能はIP57と、軽い水没にも耐えられる高い耐水性があることがわかりました。
通常の使用にはもちろん、急な雨や机に水をこぼしたときなどにも対応できるレベルです。さらに、本品は防塵性能も備わっているので、アウトドアシーンなどでの活躍も期待できます。
一方で比較したIPX5以上の商品のなかには水洗いに対応したものもありましたが、水洗いには対応していません。少し湿らせた綿棒を使用してやさしくクリーニングしましょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Jabra Elite 10は、公式オンラインストアから購入できます。販売価格は、税込39,600円(執筆時点・公式サイト参照)。公式オンラインストアから購入すると100日間の返金保証サービスも利用できますよ。
最後に、高音質にこだわった商品をご紹介します。
ソニーのWF-1000XM5は、音のバランスのよさが魅力の商品。音をまんべんなく拾うのでさまざまなジャンルの音楽を高音質で楽しめます。また、音質だけでなく、イヤホンだけでの連続再生12時間と長く、マルチポイントなどの機能も充実。総合的な評価が高い完全ワイヤレスイヤホンです。
音質のみを重視するなら、Noble AudioのFoKus Prestigeもおすすめ。防水には対応していないものの、非常に高い解像度が特徴です。ほかのイヤホンでは聴こえないような細かな音まで聴こえ、生で聴いているような臨場感も楽しめます。とにかく高音質にこだわりたい人に試してほしい商品です。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | ANCオフ:12時間/ANCオン:8時間 |
---|---|
連続再生時間 (充電ケース込み) | ANCオフ:36時間/ANCオン:24時間 |
音の傾向 | クリアな音質、フラットな音質、楽器 |
イヤホン形状 | カナル型 |
おすすめの音楽ジャンル | クラシック、ジャズ、アニソン、ダンスミュージック、K-POP、ロック、J-POP |
良い
気になる
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
---|---|
対応コーデック | SBC、AAC、 LDAC、 LC3 |
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz |
充電端子 | USB Type-C |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
自動パーソナライズ機能 | |
選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
急速充電対応 | |
AIアシスタント |
SONY WF-1000XM5をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 9時間 |
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連続再生時間 (充電ケース込み) | 25時間 |
おすすめのジャンル | ジャズ、ロック |
ノイズキャンセリングの強弱調節 | 不明 |
連続再生時間(ノイズキャンセリングなし) | 不明 |
着脱検知機能 | |
連続再生時間(ノイズキャンセリングあり) | 不明 |
タイプ | イヤホン |
ワイヤレス充電対応 | |
接続タイプ | ワイヤレス |
アダプティブノイズキャンセリング機能 | 不明 |
最大入力 | 不明 |
音の傾向 | 不明 |
イヤホン形状 | カナル型 |
ペアリングアシスト機能 | |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.2 |
Bluetoothクラス | 不明 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive |
Bluetoothのプロファイル | A2DP、AVRCP、HSP、HFP |
ドライバー構成 | ハイブリッド型(ダイナミック・BA×2) |
ドライバーサイズ | 8.2mm |
プラグ形状 | |
インピーダンス | 不明 |
再生周波数帯域 | メーカー非公表 |
音圧感度 | 不明 |
連続再生時間 | 約9〜10時間 |
充電時間 | 本体バッテリー:1.5時間/充電ケース:1.5時間 |
充電端子 | USB Type-C |
防塵防水性能 | 非公表 |
操作方法 | タッチ操作 |
ケーブルの長さ | 不明 |
重量 | イヤホン:7.5g(片耳)、ケース:60.4g |
幅 | 不明 |
奥行 | 不明 |
高さ | 不明 |
特徴 | |
電車の騒音のカット率 | 不明 |
MFi認証モデル | 不明 |
マイク付き | |
リモコン付き | |
ノイズキャンセリング機能 | |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
自動パーソナライズ機能 | |
選択式パーソナライズ機能 | 不明 |
選択式イコライザー機能 | 不明 |
自由調整式イコライザー機能 | 不明 |
着脱検知機能 | |
内蔵メモリ | 不明 |
急速充電 | |
接続安定性機能 | |
急速充電対応 | |
自動電源ON機能 | 不明 |
自動電源OFF機能 | 不明 |
マルチペアリング対応 | |
マルチポイント対応 | |
AIアシスタント | 不明 |
紛失防止機能 | 不明 |
リケーブル対応 | 不明 |
ハイレゾ対応 | 不明 |
ハンズフリー通話対応 | |
再生/停止操作可能 | |
音量調整操作可能 | 不明 |
曲のスキップ操作可能 | 不明 |
音漏れ抑制機能 | |
製造国 | 不明 |
電車の走行音の低減dB数 | 不明 |
立ち上がりの速いノイズの低減dB数 | 不明 |
Noble Audio FoKus Prestigeをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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