本書の内容
中世ヨーロッパで猖獗をきわめたペスト、ヒトの感染症として初めて根絶に成功した天然痘、世界を恐怖に陥れたエボラ出血熱、毎年のように流行をくりかえすインフルエンザ、最近になって新生児に重篤な症状をもたらすようになったジカ熱。
伝染病はどこから世界へと広がり、いかなる暴虐をはたらき、人類はどのように対処してきたのか。
専門用語を使わずに、20の感染症をやさしくビジュアルに解説。
・感染のきっかけ、病原体発見の感動、驚異的な事例などをストーリーでやさしく紹介。
・最新のデータにもとづき、感染経路や収束の例、感染地域などをわかりやすく地図化。
・病原体、感染経路、症状、発生・流行状況、予防・治療方法、世界規模の取り組みを冒頭データでまとめた。
【科学道100冊 2021】の「テーマ本」に選定されました!
理化学研究所と編集工学研究所が推進する「科学道100冊」プロジェクトにおいて、「ビジュアル パンデミック・マップ」が2021年度の「テーマ本」の1冊として選定されました。
※詳しくは、「科学道100冊」(外部サイト)をご覧ください。
目次
Section1 空気感染症
ジフテリア/インフルエンザ/ハンセン病/麻疹/猩紅熱/SARS/天然痘/結核
Section2 水系感染症
コレラ/赤痢/腸チフス
Section3 動物由来感染症
マラリア/ペスト/発疹チフス/黄熱/ジカ熱
Section4 ヒトからヒトへの感染症
ポリオ/エボラ出血熱/HIVとエイズ/梅毒
著者・監修者
著者:サンドラ・ヘンペル
医学史・科学史の著書をもつ、医学分野を得意とするジャーナリスト。本書以外に2冊の著書があり、うち『医学探偵ジョン・スノウ - これらとブロード・ストリートの井戸の謎』(日本評論社、2009年)は英国医師会出版賞をはじめ複数の賞を受賞。
日本語版監修:竹田 誠(たけだ まこと)
国立感染症研究所部長。1967年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。医学博士。専門はウイルス学。
日本語版監修:竹田 美文(たけだ よしふみ)
1935年徳島県生まれ。大阪大学医学部卒業。医学博士。元国立感染症研究所所長。現在、公益財団法人野口英世記念会理事長。専門は細菌学。
本書のサンプル
読者の声
- 世界中に新コロナウイルスの感染が拡大する中、今一番、すべての人にすすめたい本!!これを読めば、人類が歴史の中で、伝染病とどう戦って来たかわかる。豊富な図版で、読みやすかった。(68歳、女性)
- 感染症の歴史を平易な文と明解な図で知ることができ、飽きることなく読み切りました。(26歳、女性)
- 大学院の授業で疫学に関して勉強してから、「ペスト」に関心がありました。今回の本で起源・拡大の歴史を学ぶことができ、大変良かったです。(25歳、男性)
- 新型コロナウイルスの世界的流行の中でこの本を読み、この様にウイルスは存在しながら、残っていくのだと感じた。多くの人達に読んでほしい。(68歳、女性)
- 感染の幅広い知識と歴史がわかりやすく勉強になり、コロナにも役に立つかも(85歳、男性)
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