鍵は、どんな場面、どんな仕事でも楽しくこなせるか?
数年前まで自分のことを仮面サラリーマンだと思っていた。
働くこと自体イヤイヤで、正論が通らないことにもイライラしていた。
そんなアホな世界で暮らしたくはないと、いつも思っていた。
とはいえ、仕事を楽しめなかったわけでもないし、自分にスキルがついていくもの実感ができていて、両者の狭間で、もどかしさを感じていた。
ある日、新幹線で新大阪から東京まで移動時間がぽっかり空いてしまった。
書店でデマルコの本を見つけた。
ピープルウェア(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822281108/)だった。
内容をごく簡単に荒っぽくいうと、
効率よく仕事をしてもらうのには、即物的なエサでつっても何のインセンティブにもならないよ。
やる気を見出せるようなことをしないと、いけない
というものだった。実際にはもっと詳しく書いてあるので、もし読んでいないのなら買って読んで見てほしい。2時間30分あれば確実に読み終えられる。
しかし、それでも上司どもは、バカばっかりで、くだらないことをさせるのだろうか?という疑問ばかりが強くなった。
どこかで見つけた言葉につよく影響された
●言い訳をしない
外部環境が、内部環境(上司が、社内の協力体制が)といって、「自分の失敗ではない」と思うようになっていることに気づいた。
うまくいかない雰囲気を感じると物事を進展させる力よりも責任回避する言い訳を考える力のほうがメインに働いてくる。
言い訳をしないと決めてしまえばすべて自分の責任なのだから、そんなところに力を注ぐ必要がなくなる。
自分は悪くないといえる言い訳をみつけたときやる気はなくなってしまう。だから、言い訳を考えなくていいように自分への言い訳は止めてみる。無理だったら、また言い訳をすればいい。こんなことで自分が鍛えられるんだったらやってみないのはもったいない。
●制約を楽しむ
正論しか受け付けないと考えていた私には、大きな転換だった。制約は、妥協からくるものが多く、ほとんど社内政治が、切り刻んだゴミでしかなかった。だから許せなかった。
しかし、制約がないのであれば、だれがやってもいい。制約を課されていたほうむしろ面白い。攻略のしがいがあるというもの。制約を肯定的に捕らえられればどんな状況下でもあきらめようなんてことは思わない。
●自分は自分のためにしか働けない
何のために働くのか、ということは人それぞれでどのような解釈があってもよい思います。
しかし、明確な答えなしで走り続けるのは苦しいものです。
私は、自分のスキル(技術)のために働いていると考えています。今のところは。
また、もうひとつは他人に必要とされている感覚に喜び感じています。
無理やり以上を総合すると、あなたのやる気を高められるのはあなた以外にいない
- どんなエサ(含む環境)も、多少のプラスにはなるが、基本的にはやる気そのものと比較すると無視できる程度の差しかない。
- だからって環境などに配慮しなくていいなんてことは言っていないですよ。
- 言い訳をせず、制約を楽しみ、自分のために働けばあなたの真の力(スキル)を浮き彫りにすることができます。
- 自分の限界を知りたくはないですか?
- 何をするのにも、いったん肯定的に受け入れてみませんか?
- 先入観が何か大切なものをだめにしてしまうことってよくあるんですよ。
結局は、やる気って肯定的に受け入れることだったんですね。だから、言い訳をしないで、制約をうけいれ、自分のためとおもって行うようにすることが一番よく働けるんですね。あなたにとっても、会社にとっても。否定から入ったら、言い訳を考えて、制約されている事項が多すぎると不満を言って、自分のためにならないからといって遠ざけてしまうでしょ?
あなたのやる気はあなた自身がコントロールしていて、あなたしか左右できる人はいません。だったら、あなたはやる気のある方とない方のどっちをとりますか?
チームのやる気を失わせないためにリーダーがすべきことは
- あなたの仕事は、やる気を失わせないこと
- あなたよりも上から降ってくるくだらない命令・制度からチームのやる気を守ること。
- やる気は維持する努力が必要だし、放っておいて利子を生むようなものでもありません。
- チームの間では一人のやる気喪失が伝播するなんてことも起こりえます。
上司がチームメンバーの話を聞く態度
- やる気をそぐような対応はしない
- あなたの聞く姿勢見られています(相づち、目線、メモの取り方、話の持っていき方)
- 思いつきで話さない(雑談ならば問題ないけど)
- 時計をみたり、イライラしない(要領を得ない話し方を注意するか、まとめさせる時間を与え、再度ミィーティングの場を設定しましょう)
あ、もちろん転職したって、独立したっていいんですよ。
念のため。決して今の会社に居続けることを勧めているわけではありません