SNSで人気の野沢温泉「手が届く道路標識」、大量ステッカーとストック傷…立ち入り禁止も検討

2025年3月8日(土)7時38分 読売新聞

ロープで囲われ、注意書きが掲示された道路標識(7日、長野県野沢温泉村で)

 野沢温泉スキー場(長野県野沢温泉村)のゲレンデ脇にある県道の道路標識が雪に埋まり、記念撮影ができると多くの観光客が訪れている。一方で、標識には大量のステッカーが貼られ、ストックの傷が付けられており、県は対策に乗り出した。

 標識は標高1400メートル付近の県道502号にあり、冬季は積雪で道路が閉鎖されている。スキー場の運営会社などによると、標識付近の積雪深は7日時点で3・9メートル。道路標識は5メートルを標準に設置されているため、手が届く高さだ。SNSの拡散で人気に火が付き、多い時では30人のスキー客が列を作る。

 県北信建設事務所飯山事務所が今月5日、標識の劣化具合を確認したところ、ステッカーは約170枚貼られており、傷も多く付いていた。同事務所はステッカーを剥がし、ロープで囲って注意書きの看板を掲示する対応を取った。

 同事務所は、標識を傷付ける行為は道路法違反になる恐れがあるとし、「記念撮影の場として取り上げられるのは良いことだが、傷付けるなどの行為が続くと規制を厳しくせざるを得ない」と注意喚起する。同様の行為が続く場合は立ち入り禁止にする方針だ。

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