井上尚弥 世界の大トリ 5・4ラスベガスでカルデナス戦! 4年ぶり米国再上陸は“新聖地”で
2025年3月8日(土)4時30分 スポーツニッポン
プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が5月4日(日本時間5日)に米ネバダ州ラスベガスでWBA同級2位ラモン・カルデナス(29=米国)の挑戦を受けることで最終決定したと6日、米専門誌ザ・リング(電子版)が報じた。会場は同地のT—モバイル・アリーナで、日本人が試合をするのは初。海外スターが参戦する興行が5月2日(同3日)から3日間で開催され、井上が3大興行の大トリを務めることになる。
モンスターが世界の大トリを飾る。米専門誌ザ・リングが6日、井上が5月4日に米ラスベガスのT—モバイル・アリーナで4度目の防衛戦を行うことで合意したと報じた。21年6月以来の米再上陸で、“新聖地”で初めて試合を行うこととなり、同メディアは「ラスベガス以外から、何千人もの日本人とメキシコ人ファンを呼び込むとみられている」と、注目度の高さを表現した。
同日は毎年ビッグマッチが行われているメキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ(5月5日)」の週末で、これまで多くのスーパースターがリングに上がってきた。5月2日に米ニューヨーク・タイムズスクエアで行われる「ザ・リング」興行には、元WBC世界ライト級暫定王者ガルシアと2階級制覇王者ヘイニーがそれぞれ復帰戦を行う。
5月3日にはサウジアラビア国営イベント「リヤド・シーズン」でカネロがスーパーミドル級4団体王座統一戦(ANBアリーナ)に臨む。パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)入りするスター選手が連日登場し、同2位の井上が翌日ラスベガスのリングで3日連続開催の超大型興行を締めることになる。
また同メディアは井上がカルデナス戦に勝てば、次々戦は9月14日に東京で、WBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)と団体内統一戦を行うとも報じた。さらに12月には「リヤド・シーズン」デビューすることに合意したと報道。1試合限定でフェザー級に転級し、WBA世界同級王者ニック・ボール(28=英国)と対戦することが濃厚だ。
来年にはWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27=M・T)戦も見据えるモンスター。世界からの注目を一身に集め、壮大な野望へ勢いを加速させる一戦に臨む。
▽T—モバイル・アリーナ ネバダ州ラスベガスにある多目的アリーナ。MGMリゾーツ・インターナショナルとAEGライブが共同で運営し、16年1月にT—モバイルUSが複数年契約の命名権を取得。同年4月にこけら落としが開催された。収容はボクシング興行が2万人。かつてボクシングの聖地とされたMGMグランドに代わる新聖地と言われている。