米Appleは1月30日(現地時間)、同社2025年度第1四半期(2024年10〜12月)の決算を発表した。Mac、iPad、サービス部門が好調で、過去最高の売上高を記録、1株利益も市場予想の平均を上回った。iPhoneが予想に届かず、中国市場で大幅な減収となったものの、2025年1〜3月期の増収見通しを示したことで、時間外取引においてApple株は上昇した。
10〜12月期の売上高は1243億ドル(前年同期比4%増)、純利益は363億3000万ドル(同7%増)であった。希薄化後の1株当たり利益は2.40ドル。売上総利益率は46.9%であった。市場予想の平均は、売上高1241億2000万ドル、1株当たり利益2.35ドル、売上総利益率46.5%であり、全ての指標で予想を上回った。
同四半期にAppleは、10月にUS英語で「Apple Intelligence」の提供を開始したほか、Apple Intelligenceに対応する「iPad mini」、M4搭載の「iMac」「Mac mini」「MacBook Pro」を発表した。11月には「Final Cut Pro 11」をリリースしている。以下は製品カテゴリー別の売上高(増減は前年同期比)。
- iPhone:売上高691億3800万ドル(1%減:売上高全体の56%)
- Mac:売上高89億8700万ドル(16%増:売上高全体の7%)
- iPad:売上高80億8800万ドル(15%増:売上高全体の7%)
- ウェアラブル/Home/アクセサリ:売上高117億4700万ドル(2%減:売上高全体の9%)
- サービス:売上高263億4000万ドル(14%増:売上高全体の21%)
iPhoneの売上高は前年同期比でわずかに減少し、市場予想(710億3000万ドル)を下回った。iPhone 16/16 Proシリーズは、Apple Intelligenceが利用できる地域で特に好調であった一方、中国などではApple Intelligenceが未提供である影響が見られた。地域別では、中国が売上高185億1300万ドル、前年同期比11%減の落ち込みとなった。アメリカスは526億4800万ドルで同4%増。日本は89億8700万ドルで同16%増だった。Appleは4月以降に、Apple Intelligenceの対応言語の英語以外への拡大を予定している。