<キカタン女優が告白>「実働1時間でギャラ100万円」有名セクシー女優たちの“海外出稼ぎ風俗”参加に拍車がかかる深刻な理由
2025年01月21日 17時00分集英社オンライン
ここ数年、SNSを中心に「海外出稼ぎ」、すなわち日本人女性の海外での売春がたびたび話題になっているが、昨今は誰もが知るセクシー女優たちもこれに参加し、一夜にして大金を稼ぐこともあるという。この背景について、あるセクシー女優は「今は、脱いでSEXを晒しても稼げない時代」と自嘲する…
■「え⁉ あの女優も海外出稼ぎしてるんだ!」
去年11月下旬、香港で売春に関わった日本のセクシー女優3人を含む35人の女性が逮捕された、と香港の地元紙が報じた。
ここ数年、SNSを中心に「海外出稼ぎ」という言葉を見た人も多いのではないか。海外出稼ぎとは日本人女性が海外で売春をすることを指す。
現役セクシー女優のAさんも海外出稼ぎ経験者の一人。さらにこの報道が出たときに「まさに香港で出稼ぎから帰国途中でした」と苦笑する。
すでにセクシー女優として知名度もあるAさんは、なぜリスクを冒してまで海外出稼ぎに行くのか? そう質問すると、Aさんはあっけらかんとこう答えた。
「女優の仕事だけでは食っていけないからです。私は今、メーカー関係なくオファーがあれば月に何本でもセクシービデオに出演できる企画単体(=キカタン)女優の契約をしていますが、実際は生活できるほどの仕事はありません。時間はあるけど、仕事とお金がない。だから海外出稼ぎに行くんです」
ちなみにAさんによれば、昨年11月に逮捕されたセクシー女優は「すでに業界内では特定されている」と話す。
「そのうちの1人は誰もが知る大手メーカー所属の単体女優さんで間違いないと思います。業界内では『あれって〇〇ちゃんだよね?』と噂になっているので。彼女は単体女優だけあって、容姿も知名度も抜群。でも、おそらく世間が思っているよりも稼げていないんだと思います」
ちなみにこの女優、現在はSNSも復活し、DVDのリリースイベントをしたり普通に活動しているようだ。
「おそらく、捕まったけど『すいませんでした』と謝って、2〜3日で釈放されたんじゃないですかね」
ちなみに逮捕された女優以外にも「え⁉ あの子も海外出稼ぎしてるんだ!」と驚くような、知名度の高い女優が少なくないとか。
「一度、顧客に、出稼ぎに来ている女優のリストを見せてもらったことがあるんです。女優名と作品の写真の入った一覧でした。ひと目見て、『けっこういろいろな子が来ているんだなぁ』と思いました。
憧れていたベテラン女優さんや、共演した女優さんの名前を発見したときは妙な気持ちになりましたけど……。まぁ暗黙のルールというか、お互いわざわざ副業を、ましてや海外出稼ぎに行っている話なんてしませんけど」
■「日本と違って海外の風俗はめっちゃ楽!」
Aさんが海外出稼ぎデビューしたのは今から6年ほど前だという。
「まだ、今みたいに海外出稼ぎは流行っていなかったですね。当時はセクシー女優の仕事だけで余裕で生活できましたが、私はホス狂いだったから、お金が全然足りなくて(苦笑)。あと一応、事務所に所属している間は風俗勤務は禁止。といってもみんな内緒で在籍していますけど。
私もかつて事務所に内緒で吉原でソープ嬢をしていたんですが、ディープなファンにバレてしまい、すぐSNSで拡散されてしまいました。そんなときに知り合いのスカウトマンに海外出稼ぎを紹介してもらって、定期的に行くようになったんです」
最初に行った国はオーストラリア。シドニーにあるお店だった。お試しという形で1週間ほど滞在したそうだが、手にした額はなんと200万円をゆうに超えたという。
「お客さんは60分がメインで、回転率がめっちゃいいから1日8人とか9人もつく。1人ついたらバックが2万円から3万円くらい。アナルとか口内発射とかオプションつけると、1日で少なくとも25万円はいきます」
一般人女性のバック相場は15000円から18000円で「肩書きなしで2万円もらえるのは本当に可愛い子だけ」なんだとか。Aさんは「日本と違って海外の風俗はめっちゃ楽!」と笑う。
「同じ60分でも日本人の場合は、イった後もイチャイチャを求めたり、前戯も会話も頑張らないとリピートしてくれないので本当にキツい。それに比べて海外のお客さんはイったら終わり。みんな40分くらいで帰っちゃうので、とにかく楽なんです」
また、現地ではお店に在籍しない「単発パパ活案件」というものもあるようだ。
「海外出稼ぎ専門のスカウトから声をかけられたことがあって。『Aさんですよね? 何人かAさんを個人的に呼びたいと言ってるお客さんがいるんですが、どうですか?』と紹介されました」
こうして中国人の顧客に指名されたAさん。その金額は「渡航費込みで100万円」という破格のものだった。
「移動に時間はかかっても労働は1回のSEXのみだから、実働1時間くらい? 企画単体の私は、AVなら1日撮影をして20万円もらえたらいいほう。正直、今は単体女優でも1本100万円のギャラをもらうのは難しい時代なので、これは相当コスパがよかったです」
■マカオでは国別に女性が“陳列”?
その後、オーストラリアの他にアメリカ本土、香港、台湾、シンガポール…と数多くの国を訪れたというが、「お客さんのほとんどは中国人です」とAさんは話す。
「いまだに中国人はセクシービデオもセクシー女優も大好きといいます。肩書きがあるだけで全然食いつきが違うんです」
そういった背景もあるからか、“風俗で稼ぐため” にセクシー女優になる人もいるようだ。
「1本か2本、セクシービデオに出るだけで、単価が一般の子よりも上がりますから。やはり自分の映像が残っているうちは、国内外どちらの風俗でも強いですね」
ただし、それぞれの国によって、ニーズはまったく変わってくるのだという。
「例えば日本なら【ロリ顔の巨乳】が鉄板ですが、マカオでは【細くて高身長】しか需要がないみたいです。むしろ顔なんてなんでもいいって感じで。だから身長が小さい子は20cmのヒールをはかされたりしていました。
しかも基本は対面で、お客さんが女の子を見て選ぶんです。デリバリー型もあるけど、こっちがメイン。『ここからここまでタイ人! ここからここまでが日本人!』みたいに女の子が国別に“陳列”されていました」
これまで何カ国もの国に出稼ぎに行っているAさん。昨今は「海外出稼ぎ対策」として入国審査で即強制送還なんてこともあるようだが、実際に怖い思いをしたことはないのか?
「絶対にブランドバッグは持たず、ノーメイクに服はスウェット。読み込んだ風のガイドブックには付箋を付けて“いかにも観光客感” を出しています。あらかじめ聞かれるであろう質問『1人で来たのか?』『どこに泊まるの?』『なんでこの国に来たのか?』には、きちんと英語で答えられるようにしているので全く疑われたことはないです。特に厳しいと言われているアメリカにも3回行きましたけど、入国審査はたった2〜3分でした」
だが、Aさんの知人の出稼ぎ嬢は入国審査に引っかかり、強制帰国させられたそうだ。
「2人いるんですが、どちらもNYでした。やっぱりブランド物のバッグを持っていて、入国審査の質問に全く答えられずにいたら『君、売春しに来たんだろ? もうダメ、10年アメリカ入れません』と…」
結果的に別室に連れていかれ、持ち物検査や質疑応答をされ、翻訳機を駆使して対応したようだがダメだったそうだ。
■それでも海外出稼ぎをやめるつもりはない
Aさんは「最近は逮捕のニュースも増えたし、今後はさらに日本人女性の入国に対して厳しくなると思います」と予想しつつも「海外出稼ぎは40歳までは続けたいかな」という。
「セクシー女優の仕事がないわけではないけれど、今は業界自体が飽和状態で“脱いでSEXを晒すから稼げる” 仕事なのに、“脱いでSEXを晒しているのに稼げない”状態なんです。だけど、事務所のルールで日本の風俗で働くのは禁止という矛盾。40代の女優さんも海外出稼ぎに行っている人は多いし、やっぱり海外では日本のセクシー女優の需要が高い。危険は伴うけど、生活するために、リアルにやめる理由がないかなぁ」
同じような考えのセクシー女優は少なくないそうで、今後、海外出稼ぎはますます増えていきそうだという。
取材・文/吉沢さりぃ