三菱UFJ銀行の貸金庫から金塊を盗んだとして元行員の女が逮捕された事件で、女が顧客の貸金庫の利用頻度などを把握したうえで、盗む貸金庫を選定していたことが新たに分かりました。

警視庁によりますと、三菱UFJ銀行の元行員・今村由香理容疑者は去年9月ごろ、2人の男性客が貸金庫に預けていた金塊およそ20キロ、時価総額2億6000万円相当を盗んだ疑いがもたれています。

その後の捜査関係者への取材で、今村容疑者が複数の顧客の貸金庫の利用頻度や中身の状況などを把握したうえで、金塊などを盗む貸金庫を決めていたことが分かりました。

貸金庫の利用状況は、電子記録が残るシステムだったということで、警視庁は、今村容疑者がこうした情報を入手して犯行に及んだとみて調べています。