“自分を変えてくれる”本を、プロの読者家たちが厳選！ 今回は、AV男優の森林原人が性にまつわる本を紹介。これを読めばセックスがうまくなる!? 　セックス本は、テクニックを身につけたいのであれば情報量が少ないものがオススメ。体のポイントごとに細かく解説している本は、上達した気がするかもしれませんが、覚え切るのは大変。小手先のテクニックよりも本質的かつ基本的なことを教えてくれる本を選ぶことが、遠回りのようで一番早いのです。 　ほかにベッドで力を貸してくれるのはお気に入りのエロ本。いざというときにそれを思い出して勃たせることができますから。ぜひ本を読んで「守破離」の「守」を身につけてください。 『ヴァギナ女性器の文化史』 キャサリン・ブラックリッジ／藤田真理子（訳）／河出書房新社／1296円 「女性器を医学・歴史・生物学的に解き明かした本。女性器は男性が持っていない器官なので構造を理解する必要があり、それができれば勝手にテクニックがついてきます。読んだ後は男優仲間が気づいたほど指マンの仕方が変わりました」 『生きる哲学としてのセックス』 代々木忠／幻冬舎／907円 「セックスとは目合いであり、目を合わせ心を通わせることが重要であるという考え方を基に、普段の人との関わり方や生き方まで教えてくれます。セックスの本質が説いてあり、いかに自分本位だったか気づかせてくれる一冊です」 『快楽主義の哲学』 澁澤龍彦／文藝春秋／540円 「セックスの快楽や幸福をここまで言語化できるのかと驚かされました。例えば乱交とは『快楽を中心とした完全平等の世界』と表現。この本の言葉をインプットすれば口説くときや変わったプレイに誘う際に知的にアプローチできます」