ジークアクスを見た

普通に面白いし、米津の主題歌はいいし、映像もBGMもよく完成度は非常に高い。

面白いのだけど・・・、ネットのオタクどもが「何も言えない、ネタバレされる前にとにかく見に行け」と圧をかけまくっているせいで無駄に爆上がりしてしまった期待値のハードルとの落差で欲求不満が溜まっている

一体どれだけのサプライズが待ってるのかと思ったのだが、正直、事前情報と既存の宇宙世紀作品から想像できる範囲を逸脱するようなものではないし、未見に本当にネタバレしてはいけないと感じるのは前半パートの最後のシーンのみだ。宇宙世紀作品に新たな解釈を付け加える可能性を示唆するものなので絶対NG、テレビ本放送でどう扱われるのか今後の展開が楽しみであるが、まあとにかくこのシーンだけはダメだ

とはいえ意外性は無い。ガンダムならあり得るという範囲からは漏れていない。正直、00のELS並みにこれマジでガンダムでやるの??このSFギミックガンダムに入れちゃうの??と頭を抱えるような展開を覚悟して劇場に足を運んでしまった身としてはサプライズが全然足りないんだわ・・・

繰り返すが、そういうの抜きにすれば十分良い作品ですよ。正直もう一回映画館に行こうかと思ってるぐらい。だけど「何も言えない、とにかく見ろ」という発言は邪魔なノイズでしかない。自分にとってはノイズの方がネタバレよりもタチが悪いのだ。そういう意味でネットにノイズが出る前の初日に見るしかないようだ、めんどくさ・・・

社会不適格者の影響について

anond.hatelabo.jp

糸柳という人間、私はネットで名前を見たことがあるだけで面識はないし人となりも全く知らない。東日本大震災の事件は知っていたが、それが糸柳氏によるものだったというのも今知ったぐらい。ロクデナシという事はよくわかった。

社長としても全く良い印象のない社員だったようだが、社長がたかが1社員のことをこんなにもよく覚えているというのは驚きである。それどころか川上氏の人生観にも影響を与え、教育事業を始めた遠因にもなっていたり、これほどインパクトのある社会不適格者もそう居ないだろう。

生涯を一生懸命に生きている人とは、一生懸命に生きざるを得ないような人たちであり、それはいくら努力しても認められず、仲間はずれにされ、敗者の烙印を押されて、それでもなお生きようと足掻きながら死んでいくような人たち、なんなら自ら命を断つような人たちの中に存在しているに決まっていると、ぼくは思う。

努力しても足掻いても報われず消えていった人間に思いを巡らせるに至ったのも彼の影響だろうし、このような考えを持った成功者がいるということは就職氷河期の人間としては、なんというか、ある意味で救いであるし頼もしく感じるものである。まぁ、私はプログラミングがあったおかげでマシな方にいる部類の人間なので氷河期の代表面する資格はないのだが・・・