特集上映:サム・フリークス Vol.31
特集上映イベント「サム・フリークス」の第31回は女性の自立を描いた映画2本立て! 1本目はアル・パチーノのキャリア初期の出演作としても知られる青春映画の傑作『ナタリーの朝』を、2本目は1950年代のアメリカを舞台としたシスターフッド映画『ロング・ウォーク・ホーム』を上映いたします。
どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品ですので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!
1月19日(日)には同会場でこのイベントの第30弾が、3月8日(土)と4月19日(土)にはこのイベントのリクエスト企画が開催されます! こちらもぜひ!
Apple Musicにおいてサム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しましたので、ぜひご利用ください(最新のものに随時更新していきます)。毎回上映作品と絡めた選曲をしています。
概要:
1)日時:2025年7月19日(土)
2)会場:ユーロライブ(渋谷)
タイムテーブル
13:15~ 開場
13:30~『ナタリーの朝』上映
15:21~ 休憩
15:35~『ロング・ウォーク・ホーム』上映(17:11上映終了予定)
3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)
※当日券は当日の13:00~13:13、13:29~13:30、15:21~15:35の時間限定で会場受付にて販売いたします。
※前売り券は特別価格1374(悲惨な死)円でPeatixにて販売中です。
本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。
お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。
また、未成年の方は当日会場にて500円返金します! 性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。
お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。
こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonのほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。
※前売り券について※
開場は13時15分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。
※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
ヘンリー・マンシーニの作曲による優しく包み込むような主題歌でも知られている『ナタリーの朝』は、自分の容姿にコンプレックスを抱いていた少女がニューヨークで経験する恋と成長を描いた、『みにくいアヒルの子』の現代的な変奏曲ともいえる青春映画の傑作だ。タイトルロールの「ナタリー」を演じているのは本作の7年前に『奇跡の人』のヘレン・ケラー役でアカデミー賞助演女優賞を受賞したパティ・デューク。当時はTVシリーズ『パティ・デューク・ショー』でお茶の間の顔にもなっていた彼女の自然な魅力が存分に発揮されており、本作の演技でゴールデングローブ賞を受賞しているのだった。エレベーター代わりに使用される手動の小荷物専用昇降機などの美術セットも目を楽しませてくれる逸品。彼女がブルックリン橋をバイクで走り抜ける姿は観た人の心にいつまでも残り続けるであろう。アル・パチーノの劇場用映画デビュー作でもある。
1950年代から60年代にかけてアメリカで起こった公民権運動は、1955年にアラバマ州のモンゴメリーで起きたローザ・パークス事件が発端となっている。『ロング・ウォーク・ホーム』はそれに対する抗議として起こったモンゴメリー・バス・ボイコット事件を背景に、白人主婦と黒人メイドが人種の壁を越えた女性同士の連帯を紡いでいく様を描いたヒューマン・ドラマである。アメリカの人種差別の歴史における大きな転換点を知る上でも重要な作品であり、サム・フリークス的にはVol.26で上映された『いつか見た青い空』とも繋がってくる内容だ。主演を務めたウーピー・ゴールドバーグとシシー・スペイセクの、単なる「大義の象徴」では終わっていない繊細な演技が見ものだが、メアリー・スティーンバージェンによるナレーションも味わい深い。『ノー・マーシイ/非情の愛』や『奇跡を呼ぶ男』などの監督作で知られるリチャード・ピアースの最高傑作(次点に『ウィットネス・プロテクション 証人保護』)。ちなみに、ブルース・スプリングスティーンが2024年のアメリカ大統領選後最初のコンサートの1曲目に「私達の国への戦う祈りの歌」と紹介して歌った楽曲も「Long Walk Home」。
岡俊彦(東京都北区上十条5-28-16在住)
--------------------------------------------------------------------------------------------------
『ナタリーの朝 (原題:Me, Natalie)』(1969年、監督:フレッド・コー )
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演: パティ・デューク、ジェームズ・ファレンティノ
『ロング・ウォーク・ホーム(原題:The Long Walk Home)』(1990年、監督:リチャード・ピアース)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演:ウーピー・ゴールドバーグ、シシー・スペイセク、ドワイト・シュルツ
主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)