こんにちは、福岡県でライターをやっている篠原修司です。福岡に来られる方から、よく「美味しいランチのお店」を聞かれるのですが、中心街の天神であれば絶対にオススメしたいお店があります。
それがひょうたん寿司です。
「せっかく福岡に来たんだから、とんこつラーメン食べなくちゃ!」と考えている人は多いと思います。でも、ひょうたん寿司は地元民も旅行客も愛する名店なので行かないのはもったいない!
というか、福岡にきて魚を食べないなんて!!!
そんなわけで、筆者も愛してやまないひょうたん寿司を紹介します。お店は福岡市営地下鉄空港線の天神駅と西鉄福岡駅の両方に近い場所にあるためアクセスも良く、お昼時にはこちらの店先に大行列ができます。
大行列と聞くと尻込みしてしまいますが、店内は2階&3階と2フロアあるため、回転率が早いのです。「あ、今日お寿司食べたい」というときに行っても、少し待てば案内してもらえますよ。
目の前でお寿司を握ってもらえて、たった1,000円とは…!
ひょうたん寿司でのオススメランチはそのまま「ひょうたん定食」。なんと平日なら1,000円で食べられます(土日祝日は1,100円)。
カウンターに座れば、板さんが目の前でお寿司を握ってくれます。1,000円でこんなに贅沢できるなんて、なかなかないのでは……!
ランチを注文すると威勢の良い握りが始まり……
カウンターの葉皿のうえにお寿司を順番に出してくれます。
あとはこのツヤツヤと光り輝くお寿司を食べるだけ!
出されるネタはその日の仕入れによって異なりますが、今日のランチは左から順にマグロ(赤身)、かんぱち、サーモン、たい、カジキ、イカ、えび、石垣貝の8貫。
さらに、ネギトロの手巻き、カニのレタス巻きロールとなっていました。ちなみにこのカニロールは今年3月からランチに追加された新メニューです。
にぎり8貫+ネギトロ手巻き+カニロールにお吸い物がついてきます。
「もっとお寿司を食べたい!」という人は、にぎり10貫に細巻きが3個ついてくる「ジャンボ定食」を注文するのがオススメ。ひょうたん定食よりボリュームがあるのに、価格は900円と安いのが特徴。筆者もお昼で利用するときはジャンボを頼むことが多いです。
この値段でウニもアワビも大トロも食べちゃっていいのか…
さて、実はここまでは地元民仕様です。せっかく観光で福岡に来たのであれば、ぜひ「本日の特選ネタづくし」を食べて行ってほしいのです……!2,850円と、ランチにしては少し贅沢ですが、そのぶんネタもたいへん贅沢になっています。
どう贅沢なのかはこれから写真でたっぷり紹介します!
まずは赤海老から。生で出されるエビは身がプリップリで味も濃厚。「プリップリ」具合がハンパじゃないです。エビ好きにはたまらないはず。
タイ(天然)。この透明感が伝わるでしょうか…!こんな新鮮なタイも食べられます。新鮮なタイならではのしっかりとした歯ごたえがあり、地元民が好きな「活きの良い味」が楽しめます。
大トロ。醤油をつけた端から弾いていくほど脂がノッています。トロの旨味たっぷりで、もはや「甘い」レベル。口の中に入るとやっぱりトロけていきます。美味しすぎる……。
のどぐろの炙り(アカムツ)。脂といえばこちらも忘れてはいけません。高級魚と名高いのどぐろ(アカムツ)も出てきちゃいます。味がついているのでそのままいただきましたが、脂の旨みがヤミツキになります。もう何貫でも持ってきてほしい。
きました!!!ひとくちアワビ!なんと活きた姫アワビをそのまま食べます。これが最っっっ高に美味しいのです。口に入れて噛んだ瞬間から潮の香りがジュワ~ッと広がり、アワビのコリッコリした食感が最高。これを食べるためにここへ来た、といっても過言ではないくらいにウマいです。一度は食べてみてほしい!
生サバ。福岡では「ごまさば」を代表にサバを生で食べる習慣があります。青魚特有の生臭さが苦手な人も多いかと思いますが、新鮮で美味しいサバにはまったくそんなニオイはないのです。「香り」はあるけどイヤな生臭さはない、という感じ。筆者も実は青魚が苦手なのですが、このサバはペロッと食べられるので、苦手な人にこそ挑戦してみてほしい……!新鮮なサバ、美味しいですよ。
※寄生虫の心配をされる人も多いでしょうが、福岡や長崎など日本海側で獲れたサバは刺し身部分に寄生虫が移る割合が約100分の1という分析結果が発表されています。
参考:福岡の生サバはあたらない? 秘密はアレの違い:朝日新聞デジタル
ウニ。とにかく見てほしいんですよ、このツヤッツヤのウニ……!
ひとくちサイズの軍艦にその時期の旬のウニがデーンと惜しげもなくのっています。他のネタよりシャリ少なめにしてあるため、トロットロのウニの香りと味を最後まで楽しめる一品です。どう考えても美味しい。
焼きアナゴ。ウニやイクラなどの高級ネタに負けない人気メニューとのこと。もはや口に入れる前から香ばしい。口に入れるとホロホロっと崩れるほど柔らかいのですが、そのあとにアナゴの旨味がふわぁ~~~っとやってきます。
こぼれイクラ。見てわかるとおり、プチプチのいくらがこぼれてしまっています。気前が良すぎる。スプーンが、スプーンが欲しいッ!
最後に赤貝です。驚くほど肉厚。ザクッとした歯ごたえ、そしてこの香り!貝好き大歓喜の美味しさです。
ネタはその日の仕入れによって左右されますが、大トロ、アワビ、ウニ、アナゴ、イクラは固定メニューとなっています。いつ行ってもアワビにありつけるー!
そしてさらに、贅沢ランチの場合はアラ汁もついてきます。
このアラ汁、パッと見だとわかりづらいかもしれませんが、器の大きさがiPhoneと同じくらいあります。つまりデカい。
アラもたっぷりと入って食べごたえがあり、贅沢ランチはかなりのボリュームです。
これだけ贅沢して、全部で2,850円。通常は3,800円なのですが、ランチのときだけほぼ1,000円引きの2,850円で食べられてしまうわけです。いや3,800円でも安いと思うわけですが!
ちなみに、個人的に一番好きなネタであるひとくちアワビですが、その活きの良さを伝えるために動画を撮ってきました。添えてあるレモンをかけると……!
「一口アワビ食べたいけど、ボリューム的にキツいかも……」と心配な方には、単品注文というテクニックを伝授しましょう。
これなら、冒頭で紹介したひょうたん定食にアワビも焼きアナゴもウニも追加できてしまいます。
店内は全席禁煙。子供連れもOK
ここまで紹介したとおり、ランチも素晴らしすぎるのですが、夜もオススメ。テーブル席だけでなく座敷もあるので子ども連れでも安心です。何より、夜でも全席禁煙のため料理の香りが損なわれることがありません。
夜なら壁に貼ってある焼き物メニューも注文できるため、お寿司だけではなく海鮮モノまで堪能できます。「明太子の磯部揚げ」なんて圧倒的にお酒が進みそうなメニューじゃないですか……!
もちろん握りだけ楽しむのもOK。
メニューは英語・韓国語にも対応しているため、福岡で外国のお客さんを案内するときにもうれしいんですよ(店員さんもカタコトであれば対応できるとのこと)。
なお、予約については平日の夜のみ受け付けており(3名様以上)、土日祝は順番での案内になります。
さすがに夜は少し待ちますが、それでも18時、19時までにくればほぼ確実に入れるため、「行きたい!」と思った人はなるべく早めにどうぞ!ネタ切れの心配も少ないです。
最後にもう一度いわせてください。
ひとくちアワビ、オススメです!!!
紹介したお店
- 店名:ひょうたん寿司
- 電話番号:092-722-0010
- 住所:福岡県福岡市中央区天神2丁目10-20 新天閣ビル 2~3階
- 営業時間:11:30~14:30(閉店15:00)、17:00~21:30(閉店22:00)、
日曜、祝日の夜は16:30~21:00(閉店21:30) - 定休日:無休(1月1日休)
メニュー(お昼)
女性に人気のゴージャスランチ。カニクリームコロッケが人気の秘密だそう。
アクセス
著者プロフィール
篠原修司
1983年生まれ。福岡県在住。フリーライターとして九州各地を取材しながらその土地の美味しいものを食べるのが趣味。『Yahooニュース!個人』や『ASCII.jp』などで連載中。
Twitter:@digimaga
ブログ:デジタルマガジン