どうも、料理芸人のクック井上。です!「みんなのごはん」でも執筆することになりました!よろしくおねがいします!
まず、軽く自己紹介を…
芸人でありながら食と料理を愛するあまり、フードコーディネーター、野菜ソムリエ、食育インストラクター、BBQインストラクター、パエリア検定、ホームパーティー検定、アスリートフードマイスター、こども成育インストラクター…などを食の資格を取得。
番組や雑誌でお声がかかるのは料理企画がほとんどになり…、 ついには農林水産省からは国産食材料応援『FANバサダー芸人』に任命され、仕事が9割が料理イベントの講師・食のイベントMC・企業のレシピ開発・食品プロデュース等のになってしまった、料理芸人です。
簡単に言うと「料理の腕が漫才の腕を追い越してしまった芸人」…デス。
こちらでも「旨味たっぷり、笑いちょっぴり」、しっかり食の素晴らしさをお伝えします。皆々様、よろしくお願い申し上げます!!
というわけで、まずはこちら御覧ください!
いかがですか、この肉汁…? 「住みたい街NO.1」の呼び声も高い吉祥寺に、「2020年 食べたい店NO.1」になるかもしれないお店がオープン!そちらのお店の肉汁とセンスを鼻息荒くご紹介したく存じます。
迷う必要なし!メニューはただひとつ…!
やってきたのは、JR吉祥寺駅から徒歩5分、2020年6月1日にオープンした『挽肉と米』。
おもむきのある建物に、センスを感じさせる看板が印象的。
店名の「挽肉」は「ハンバーグ」のことで、「米」は「こだわりのご飯」のことだそうです。
入店すると、目に飛び込んできたのは木目がやさしい、半円型のカウンター。そしてその内側にある、BBQコンロのような漆黒の焼き場と大きな排気ダクト。
上から見るとこんな感じです。
コンロの上で大きな口をドンッと開けている排気ダクトは、もはや『えんとつ町のプペル』を彷彿とさせるほどの存在感で、圧巻です。
そして焼き場の奥に見えるのは、4口のかまどと大きな羽釜。
どうやら、この重厚感溢れる焼き場でハンバーグを焼き、立派な羽釜でご飯を炊くらしい。
すでに、ワクワクとよだれが止まりません!
こうなれば「さっそく注文しなきゃ!」「なにを食べようかな~!」と前のめりでいきたくなるところですが、焦る必要も迷う必要もありません。
なにせ、メニューはただ一つ、店名と同じ「挽肉と米」のみ!
腹を空かせて入店したら、券売機で食券を購入し、あとは着席して待っていればよいのです。
ちなみにキャッシュオンリーで、お札が1,000円札しか使えないので、ぜひ1,000円札を用意して行こう! (※両替可能デス)
それでは、調理風景をのぞいてみましょう。
注文が入ってから、ハンバーグに綺麗な焼き目を付けるためのロストル(格子が太めの焼き網)に、丁寧に牛脂を塗り塗り。
その上にのせるのは、見るからに新鮮な色味の挽肉に、生のザク切り玉ねぎを加えて捏ねられたハンバーグ!
挽肉は、国産牛の塊肉を毎日店内で挽いているそう。どおりで色が鮮やかなわけだ!
店名に「挽肉」と潔く掲げるだけのことはあります。
さて、そんなこだわりの挽肉を使用したハンバーグは、炭火で熱されたロストルの上に置かれて、まずはクッキリとした焼き目が付けられます。
表面が程よく焼けたところで、続いては中まで火を通すための、目の細かい焼き網に移されます。
カウンターに腰かけて、目の前でハンバーグがジュワジュワと焼かれる様子や、立ち昇る炎と煙を間近で眺めつつ、においや熱気を体感する……もう最高です!
高級なお寿司屋さんとか、ベストタイミングで揚げたてを出してくれる天ぷら屋さんのカウンターのような臨場感で、自然と笑顔になっちまいます。
おっと、ワイルドな炎と煙にばかり気を取られていましたが、職人さんの後ろの羽釜からは、いい香りの湯気が立ち昇っております。
そう、ご飯が炊けたようです!
見よ! このホっカホカでツヤっツヤなご飯。
昔ながらの風情で、たまりませんなぁ。
そしてこの可愛いご飯ちゃんが目の前に着丼っ!
すると同時にハンバーグもキター!!
炊きたてご飯に、焼きたてハンバーグ!! なんだこのシンプルにして最高の組み合わせは。
どっちも絶対に美味しいに決まってるじゃん♡ ニタニタしながら、いただきまーす!
…ん? えーっと、えーっと(迷い箸)、この炊きたてご飯と焼きたてハンバーグ、どっちを最初に食すべき???(大混乱中)
そんなとき、目に飛び込んできたのが、職人さんの着ているTシャツのイラスト。
ご、ご飯の上に、ハ、ハンバーグがのっている! これが正解なのかな。とにかくやってみようぞ。
Tシャツのイラストと同じのできたー! そして画ヂカラ強っ!
いくぜ、喰らうぜ、ハンバーグ丼。ハンバーグをお箸で割って、と…なんじゃこの肉汁は!
何かを加えて人工的につくられたのではなく、素材となる肉そのものが持つ肉汁。いや旨汁!
挽きたての新鮮な挽肉だからこそ実現できるジューシーさではないでしょうか。
そして炊きたてご飯が、まるで大横綱が胸を貸すかのごとく、肉汁をドッシリと受け止めています。
そんなハンバーグとご飯を一緒に口に運んでモグモグモグ…最高かよ―――っ!
すみません、取り乱しました。あの、なにが最高って…落ち着いてから説明しますね。はぁはぁ。
はい、整理できました。
炊きたてのご飯
- まず、マジでふっくらいい香り
- そして甘い
- 硬さ、炊き具合もバッチリで、お米ひと粒ひと粒の存在を舌で感じられる
- お家では味わえない、ワンランク上のご飯
焼きたてのハンバーグ
- 炭火で焼いたからこその芳醇な薫香が、ごちそう感を激増している
- 口にしたときの食感は「やわらかーい」というより、しっかりとした肉感があり、心地よい噛みごたえ
- なのに、全体の焼き上がり具合はふっくら
- これぞ、炭火の遠赤外線が成せるワザ
ね? 最高でしょ?
炊きたてご飯のふっくら、焼きたてハンバーグのふっくら、それぞれ違う食感のふっくらが口の中で出会い、口内調味を進めていくうちに旨味と旨味が融合していきます。その最中にも、お米のひと粒ひと粒の力強さであるとか、変なつなぎを入れていない挽肉のストレートな肉感なども舌で感じ続けるので、こりゃ絶品です。
もう、この食べ方ですでに完成されているのですが、シンプルな「挽肉と米」を味わった後、カウンターに設置された薬味(手づくり自家製調味料)を加えることによって、さらにいろいろな味を楽しむことができます。
こんな感じです。
- 【柴沼醤油醸造の生醤油】江戸時代の献上醤油であった茨城県土浦の自然発酵醤油。
- 【椒麻(ジャンマー)】実山椒、長ねぎ、生姜、ごま油でつくる中国発祥の薬味。
- 【薬念(ヤンニョム)】韓国の香辛料と生唐辛子でつくるキムチの素。料理家・副島モウさん直伝のレシピ。
- 【青唐塩レモン】少量の青唐辛子を混ぜた、爽やかな塩レモン。
- 【ニンニクふりかけ】塩漬けにしたニンニクを、低温でじっくり揚げたふりかけ。
- 【青唐辛子オイル漬け】刻んだ青唐辛子をオイル漬けにしたもの。
何もつけずに食べるもよし、薬味を加えてめくるめく味変を楽しむもよし。
ハンバーグ1個で、どんどんご飯が進みます。
なので、1膳目がなくなる前に、追いハンバーグを注文すべし(最初のハンバーグ1個+追いハンバーグ2個まで、値段は変わりません)!
ちなみに6月いっぱいまで、このお店の公式インスタグラムをフォローすると、通常のハンバーグ3個とは別に「おかわり肉」をもう1個(つまり、合計4個)プレゼントしてくれるのだとか! 注文時に「フォローしました!」と伝えてくださいね。
https://www.instagram.com/hikiniku.to.come/
僕はハンバーグ1個でご飯1膳を消費してしまいまして…。
ご飯も「おかわり自由」とのことなので、またもや究極のごちそうである、炊きたてご飯をもう1膳注文。
おや、追いハンバーグ&おかわりご飯が到着する直前に、あるものが出てきました。
自家製ポン酢&鬼おろし、見参!
「2個目のハンバーグはこれで味わってみてください」とのことで、さっそくオン・ザ・ライスしてみたら…ほう、見事な絶景♡
そして絶品。まろやかな酸味の自家製ポン酢とシャキシャキ食感の鬼おろしが、2杯目のハンバーグ丼をサッパリとさせてくれます。
大根には消化酵素も含まれているので、栄養素的にもバッチリでございます。
そうこうしているうちに、ペロりと2膳目の炊きたてご飯&2個目のハンバーグを平らげてしまいました。恐るべし、おろしポン酢のサッパリ感。
さぁ、腹八分目なので(まだ満腹ちゃうんかい!)「ごちそうさま」をしようかなと思ったら、なんと…。
お店中央に鎮座する卵が無料(※1人1個)との情報が! えーっ、どうしよー、食べ過ぎちゃーう♡
無意識のうちに、追いハンバーグをもう1個注文。そして、こんな暴挙に出てしまいました。
題して…必殺! 卵かけハンバーグ丼!
おーっ、なんだこのセクシーな出で立ちはよぉー。
ちなみに、生卵の横の物体は、人呼んで「食べる醤油」。こちらも用意されてます。
さて、どうしてやろうか。ぐちゃぐちゃに混ぜて食べてやろうか。それとも卵黄だけ割って、こうしてやろうか…。
卵黄まとわせ濃厚ハンバーーーーーグ!
モグモグモグ…食べながら腹が減る味―っ♪
またまたご飯がススム君じゃないか。
気が付けば、料理芸人クック井上。(45)は、年甲斐もなく炊きたてご飯3膳&焼きたてハンバーグ3個&卵1個を平らげておりました。
完全に腹12分目ですが、不思議と、日ごろ感じるような食べ過ぎたときの胸焼けがない。
これって絶対、お肉が“挽きたて”、ハンバーグが“焼きたて”、ご飯が“炊きたて”だからに違いないですよ!
実はこちらのお店、とくに変わったことや目立つようなこと、奇を衒うようなことは一つもしていないのです。けど、普通のお店が面倒くさがってやらないことを、すべてやっているからスゴイ。
それは
- 国産牛の塊肉を仕入れて、毎日お店で挽きたての挽肉を使用し、さらにハンバーグは炭火で焼きたてを提供する。
- 日本各地から美味しいお米を厳選して仕入れて、羽釜炊いて、炊きたてのご飯を提供する。
以上!
食材も仕事も、すべてが新鮮、すべてが上質、すべてが真面なんです。
そして、それがどこにもないお店として、ちゃんと個性になっているという…恐れ入りました。
というわけで、「住みたい街NO.1」の呼び声も高い吉祥寺の「2020年 食べたい店NO.1」になるかもしれないお店は…
“挽きたて、焼きたて、炊きたて”が魅力である、オープンしたての『挽肉と米』!
うん、もしかしたら、ココこそがハンバーグ師匠なのではないだろうか?
ハンバーーーーーグ!
追伸:内装といい、看板といい、Tシャツといい。帽子といい…
肉汁と共にセンスが溢れ出ちゃってるのも魅力です♡
(企画:河瀬璃菜 / 編集:漆原直行)
紹介したお店
店名:挽肉と米
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-8-3
営業時間:11:00~15:00(売り切れ次第終了)/17:00~21:00(売り切れ次第終了)
定休日:水曜日
【MENU】
●挽肉と米 1,300円
・炭火焼きハンバーグ(1個90g/3個まで)
・釜炊きご飯
・味噌汁
※おかわりご飯、生たまご無料(一人様一個)●おかわり肉(1個90g) 380円
著者プロフィール
著者 クック井上。
フードコーディネーター・野菜ソムリエ・食育インストラクター・BBQインストラクター等、7つの食の資格を持つ料理芸人。 料理教室講師・食のイベントMC・レシピ開発・食品プロデュース等を務め、“最強料理芸人”の異名をとる。EX「『ぷっ』すま」やTBS「爆問パニックフェイス」の料理バトルでは優勝を果たしている。その他の出演歴は、NHK「グッと!スポーツ」・NTV「得する人損する人」・TBS「はなまるマーケット」・TX「TVチャンピオン極」等。
Twitter:@cook_inoue
Instagram:cook_inoue
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