田中 新吾

今とりわけ強く実感している「タスクシュートを習慣化した先に得られること」について。

タナカ シンゴ

つい最近、Xに「タスクシュートを習慣化した先に得られること」について、タスクシュート認定トレーナーになった(*1)ばかりの私が今とりわけ強く実感している内容に絞って投稿をしてみました。

人間は諸行無常な存在ですから、この先にタスクシュートを更に実践していく中で変わっていく可能性は大いにあります。

それでも、現時点の自分の考えとして記録をしておく意味は遥かに大きいと思うため、ここできちんと書き残しておこうかと思いました。

全部で7つあります。

それぞれXの投稿内容に肉付けしているのでもしよければご覧ください。

1.仕事もプライベートも複数のプロジェクト・タスクを同時並行でいい感じに進められるようになる

まず一つ目ですが、今現在の私はtaskchutecloudを使ってタスクシュートを実践しており、日々平均して45くらいのタスクを予定しては実行しています。

多い時は55〜60のタスク。

少ない時は25くらいのタスクの時もあります(外出時間が多い日はタスク数が少なくなる傾向です)。

以下はここ1ヶ月間におけるタスクの実行状況をランダムに抽出したものです。

毎日のタスク数に振れ幅はあるものの、習慣的に、欠かさずタスクシュートサイクル(プラン→ログ→ルーチン)を回していくことで、複数のプロジェクト・タスクを同時並行で、しかもいい感じに進められるようになってきている確かな手応えがあります。

タスクシュートが習慣化されなければこの実感を得ることはまずなかったかと。

2.進捗状態がもたらしてくれる気持ちよさが得られる

次に2つ目です。

タスクシュートを習慣的に実践していると、タスクの先送り癖がだんだんなくなっていくのですが、先送り癖が無くなっていくと今度は反対にどのタスクも進捗状態に置かれるようになっていきます。

この状況が非常に気持ちいい。

車の運転も、ランニングも、ウォーキングも「前に進んでいる」という身体感覚は私たちの気持ちを良くしてくれます。

反対に、道路渋滞や長蛇の行列のように「前に進んでいる」という身体感覚が得られない状況は気持ちをとても悪くさせます。

タスクシュートでは「タスクをはじめること」にフォーカスするため、習慣化すると「タスクが前に進んでいる」という気持ち良さを多くの時間で得ることができるようになります。

この実感もかなり強いです。

次の3〜5についてはそれぞれ関連するのでまとめていきます。

3.タスクシュートを使うと、その日生きた証を詳細に作り込むことができるので、1日の満足感が高まる。その日が自分にとって大切な1日になる

4.その日生きた証を詳細に作り込むことで、1日の満足感が高まるので、不満や不安が生まれにくくなり、むしろ心に余裕が生まれる

5.詳細に作られたその日を生きた証が1日1日と連なっていき1週間、1ヶ月単位でまとまってくると更に大きな満足感が得られる

3、4、5は「タスクシュートを使うと、その日に生きた証を詳細に作り込むことができる」という点がポイントです。

これは実際の画面を見てもらった方が早いと思うので、ある日(2023年11月23日)の私のタスクシュートのログの一部をご覧ください。

この日は、毎年恒例祖父の代から大事に育てられてきた「キウイ狩りイベント(通称キウイの会)」でした。

私はいとこが多いのですが、いとことその子供達が大勢集まり、全員でキウイ狩りを行い、その後は外でご飯を食べて、そして遊ぶという内容です。

この裏でもタスクシュートは欠かさず動かしていました。

午前中はキウイの会の対応をしつつ、焚き火の準備をしながら、途中kindleで読書。

お昼過ぎは疲れを取るために朝のプランよりも多めに休憩しました。

ちなみにタスク名の頭に🔴がついているものはルーチンタスクです。

そして、休憩をたっぷりとった後は、記事の執筆に超集中しました。

それぞれのタスクには終了時には評価とコメントを欠かさずに入れており、特に印象に残っているタスクにはハイライトを付けて後で振り返りやすくしています。

こんな具合に、タスクシュートを使うとその日を生きた証を詳細に作り込むことができるのです。

詳細に作り込まれたその日を生きた証は、後で見返した時に「あー今日も結構いい感じに時間を使うことができたなあ、いい1日だったなあ」という満足感を私に与えてくれる。

同時に、その日が自分にとって人生のうちの大切な1日になる。

同じ日はこの先に2度と現れませんが、記録してあるのでいつでもこの大切な1日を振り返ることができます。

1日の満足感が高まると、不安や不満や焦りは不思議と生まれてこなくなり、むしろ心に余裕が生まれてくる。

そして、こういう満足感の高い1日が積み重なり、1週間、1ヶ月という単位でまとまってくると更に大きな満足感を得ることができる。

タスクシュートを習慣化するとこういう心理的にもいい状況を得ることができるわけです。

6.イマココに没入する気持ちよさが得られる

タスクシュートは、いまやっていることとそれを記録することに意識を貼り付けてくれます。

言い換えれば、未来でもなく過去でもなく現在に私の意識を留めてくれる。

現在に意識が張り付き、やっていることへの集中が進めば進むほど、私はイマココに没入していきます。

先ほどは「前に進んでいる感覚」が気持ちいいと述べましたが、この「イマココへの没入感」もタスクシュートを使うことで得られる気持ち良さだと思います。

「現代は何かに没入しにくい時代」という人もいますが、だからこそ没入することができると余計に気持ちがいいのかもしれません。

7.時間に対する考え方が大きく変わる

最後は時間に対する考え方が大きく変わるという話です。

卑近な話ですが、実はタスクシュート認定トレーナー養成講座を受ける前までの私は、タスクシュートを実践してはいたものの「時間がない」と考えることが多くありました。

最たるものは、

「あと1週間で4月が終わってしまう」

「あと半年で1年が終わってしまう」

こんな具合に自分の焦燥感のようなものを妻によくぼやいていたことでしょう。

その度に「なんでそんなネガティブな発言するの」とよく注意されていました。

ところが、タスクシュート認定トレーナー養成講座の中に用意されていた「タスクシュートマスター講座」を2023年9月〜10月に受講し、メソッドとしてのタスクシュートを知り、実践、改めての習慣化を試みていった結果、上のようなぼやきを一切しなくなったのです。

妻にも「最近聞かなくなったよね?→そう思う」と確認済みなのですが、自分でもこの変化には非常に驚いています。

あらためてタスクシュートを習慣化していく中で、間違いなく私の時間の捉え方は変わりました。

(ビフォー)時間がない

(アフター)時間は実は結構ある。実は結構豊か。

(ビフォー)1日を短く感じる

(アフター)1日を長く感じる

これはタスクシュートがしっかり習慣されたことで、現在から意識が離れる時間がどんどん減っているからとも言えそうです。(現在から意識が離れれば離れるほど「時間がない」と感じやすい)

以上が、現時点の私が強く実感している「タスクシュートを習慣化した先に得られること」でした。

タスクシュートを今まさに実践している方、これから実践してみようと思っている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

引き続きタスクシュートの習慣を通して、自分らしい時間的豊かさを追求していきたいと思います。

タスクシュートのことで何かお困りのことや相談してみたいことがありましたらお気軽にご連絡ください。

UnsplashNubelson Fernandesが撮影した写真

*1:「タスクシュート認定トレーナー」になったので、今後の活動方針を定めました。

【著者プロフィールと一言】

著者:田中 新吾

プロジェクトデザイナー|プロジェクト推進支援のハグルマニ代表(https://hagurumani.jp)|タスクシュート(タスク管理術・時間管理術)の認定トレーナー|WebメディアRANGERの管理人(https://ranger.blog)|「お客様のプロジェクトを推進する歯車になる。」が人生のミッション|座右の銘は積極的歯車

タスクシュートの「その日を生きた証を詳細に作り込むことができる」は個人的にはだいぶお気に入りです。

●X(旧Twitter)田中新吾

●note 田中新吾

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