リアルサウンド連載「From Editors」第94回:『地面師たち』、『MIU404』を経て綾野剛にロマンを感じ、『アバランチ』に辿り着いた
「From Editors」はリアルサウンド音楽の編集部員が、“最近心を動かされたもの”を取り上げる企画。音楽に限らず、幅広いカルチャーをピックアップしていく。
第94回は、やたらと夜更かしをしがちで、ドラマは大体3日くらいですべて完走する田中が担当します。
特殊部隊、アウトロー集団にロマン感じがち
3日くらいで〜と言ったものの普段あまりドラマを見る機会は多くないのですが、昨年『VIVANT』を観て以来、刑事ドラマ、というか「別班(BEPPAN)」、特殊部隊、影の諜報部隊的な設定に魅力を感じまして……と綺麗に書くとそんな感じなのですが、ストレートに言うと厨二心がガンガンにくすぐられて、大ハマり。松坂桃李さん演じる黒須駿が出てきた時には思わずギャー!と叫んでしまいました。
その後も一気に熱が上がり、もっとこういうアウトロー集団が活躍するドラマが見たい!となり、話題になったタイミングで『地面師たち』を観てしっかりと「もうええでしょう!」が体に染み付き、『ラストマイル』が上映していたタイミングだったので友人におすすめされていた『MIU404』を立て続けに鑑賞(その流れで『アンナチュラル』も一気見しました)。放送当時にみんなが伊吹ー!志摩ー!となっていた理由がすべてわかりました。なるほど、最高。青池透子が大好きです。
と、そこで気づきました、綾野剛さんが出演しているドラマを見ればいいんだ!!!と。局所的すぎるものの「綾野剛」「刑事ドラマ」「アウトロー」的に調べていくうちに辿り着いたのが、綾野剛さん主演の『アバランチ』でした。こんなにもピンポイントに願いが叶うことなんてあるんですね。本作は個性派アウトロー集団が法では裁けない悪に立ち向かう姿を描いていくドラマ。綾野剛さん演じる羽生を中心に、各エピソードで現代社会の闇に切り込むストーリーが展開されていくのが痛快で、例に漏れず数日で観終えました。
先述した作品にも同様に言えることなんですが、シリアスなテーマでありながらも、ユーモラスというか軽妙な掛け合いが随所に散りばめられているので絶妙なバランス感で観やすいな〜と。手に汗握る展開も最高。と、手に汗握る、といえば、田中要次さん演じるウチさんこと打本鉄治の結末が辛すぎてまっっったく受け入れられませんでした。まさかこのまま死んだりしないよね?実は生きてました、とかでも全然いいんだけど!とボロボロ泣きながら観ていたんですが、爆弾を空に投げたシーン&ウチさんの笑顔と回想でああ〜これはもうダメなんだ〜と絶望しました。爆弾を持って階段を駆け上がるシーンを思い出すだけで気分が落ちます、悲しすぎて。生きててもよかったんじゃないの!?と、まだ引きずってます。
さて、『アバランチ』特別犯罪対策企画室、『VIVANT』諜報部隊、『MIU404』機動捜査隊……とてもわかりやすいですね、好みが。これからも同じようなテイストのドラマを探していきたい!皆さんのおすすめ作品があったら教えてください。ピンポイントに綾野剛さんが出演しているとよりハッピーです。
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