ウェザーニューズは、2025年春の花粉シーズンに向けた「第二回花粉飛散予想」を発表した。スギやヒノキ、北海道ではシラカバの花粉飛散開始時期は、東日本や北日本で過去10年の平均より早くなる見通しで、西日本では同等と予想されている。特に西日本では、過去10年でもっとも多いか、それに匹敵する飛散量が予想されており、万全な対策が求められる。
この予想は、2024年12月から2025年2月の気温が花粉飛散開始時期に影響を与えることを考慮している。西日本では平年よりやや低い~平年並、東日本や北日本では平年並~高い傾向となる見込みだ。スギ花粉の飛散は2月上旬に東海や関東、九州北部で始まり、3月上旬にかけて全国で飛散が始まる。本格的な飛散はスギ花粉が2月中旬から、ヒノキ花粉が3月中旬からと予想されている。
2024年夏は全国的に気温が高く、日照時間も多かったため、雄花の生長に適した天候となった。このため、飛散量が多くなる「表年」傾向の西日本や北陸、関東北部では、前年比で大幅に飛散量が増える見込みだ。全国平均では2024年比171%、平年比170%となる予想である。
ウェザーニューズは、11月5日から20日にかけて実施した「スギの雄花調査」の結果をもとに、飛散量予想を更新した。調査では、ユーザーからスギの雄花の写真と状態を4つの選択肢で募集し、「ほとんどすべての枝に雄花がある」という回答が九州から東北南部にかけて前年よりも多くなったことが確認された。
地域別の予想では、北海道では4月中旬からシラカバ花粉の飛散が始まり、飛散量は前年比で半減する見込みだ。東北北部では2月中旬~3月上旬に飛散開始、飛散量は大幅に減少するものの平年を上回る予想である。東北南部では2月中旬~下旬に飛散開始し、飛散量は平年を上回ると見込まれている。
関東・山梨では2月上旬~中旬に飛散開始し、飛散量は前年の142%、平年の155%となる予想だ。北陸・長野では2月中旬から飛散開始し、「表年」傾向で飛散量は前年の176%、平年の156%と大幅に増加すると予想されている。
東海では2月上旬~中旬に飛散開始し、飛散量は前年・平年を上回る見込みだ。近畿では2月上旬~中旬に飛散開始し、過去10年で最多に匹敵する飛散量が予想されている。中国・四国、九州でも同様に2月上旬~中旬に飛散開始し、過去10年で最多に匹敵する飛散量が予想されている。
次回の「第三回花粉飛散予想」は1月中旬に発表される予定であり、最新の情報を確認することが重要である。花粉対策をしっかりと行うことが求められる。