ボルボカーズ(Volvo Cars)は10月26日、小型SUVで新型EVのボルボ『EX30』を増産すると発表した。
ボルボカーズは2023年6月、EX30を発表した。その際、世界各地に生産拠点の増強を検討していることを示唆していた。今回、EX30の生産を拡大し、2025年からベルギーのヘント(ゲント)工場でも生産する計画を発表した。
この決定は、EX30に対する高い需要を反映したものだ。ボルボカーズによると、EX30に対する顧客の反響は大きく、予想を上回る予約注文を記録しているという。
ボルボカーズは、販売する地域で生産するという戦略を掲げている。今回の決定は、この戦略を後押しするもので、欧州での生産能力を高めるとともに、世界的な輸出も視野に入れている。
EX30の生産は2023年第3四半期(7~9月)に中国の張家口工場で開始されており、初回生産分は第4四半期(10~12月)に納車される予定。2024年には、生産と納車を本格化させる計画だ。
EX30には、3つのパワートレインと2種類のバッテリーを用意した。「シングルモーター」仕様には、LFPバッテリーを積む。このLFPスタンダードレンジバッテリーは、リン酸鉄リチウムの化学反応を使用したバッテリーだ。コストパフォーマンスが高く、資源消費も少ないため、最大限の航続距離を必要としない場合に最適な選択肢になるという。