更新日:2025年01月26日
神楽坂で絶大な人気を誇るブーランジェリー「パン・デ・フィロゾフ」が手がけるビストロ。 神楽坂駅近くの神楽坂通りを挟んで反対側にある建物の地下に店を構える。 ネットの予約は対応していないので、DMにて予約して訪問。 おまかせコースも用意されているが、今宵はアラカルトで。 予約名を告げて指定されたテーブル席へ。 キッチン前のカウンター席、テーブル席、外にはテラス席も設置されている。 打ちっぱなしのコンクリート壁とダークブラウンを基調とした壁やダイニングセットを組み合わせたモダンな空間。 落ち着きのある大人びた雰囲気が漂う。 店員さんから料理のボリュームを聞いた後にメニューから前菜を数品とメイン一品を注文。 〇 Vertere Eugenia クラフトビール数種からチョイス。 ニュージーランド産のホップのみを使用したIPA。最初から最後まで優しい口当たり。 ▪️カリフラワーのムース クリーミーで舌触りの良いムースはカリフラワーの自然な優しい味わい。 オリーブオイルとキャビアを合わせ香りと塩味のバランスがよい。 ▪️パン こちらのお店ように作られたパン・デ・フィロゾフのパン。 小麦の香りがとてもよくパリッとした生地を破ると中はモッチりとした舌ざわりにほのかな甘みを感じる。 ▪️寒サワラのカルパッチョ 皮目を炙られ芳醇な香りが広がる鰆。 酸味の効いたトマトを合わせたソースとの相性が抜群に良い。 ▪️白子の包み揚げ海苔クリームソース 可愛らしく包まれたパリパリの皮を割ると中から白子が現れる。 濃厚な白子とクリーミーなソースに食感のアクセントとなる蓮根と海苔の風味が見事に調和。 〇 Immich-Batterieberg / CAI 2021 ▪️濃厚カニクリームコロッケ その名の通りもったりと濃厚なアプリコットカラーのベシャメルソース。 蟹の風味をふんだんに閉じ込めた至高のひと品。 ▪️ネギトロとホウレン草のブルスケッタ 淡いピンク色の鮪ネギトロとほうれん草の緑が映える。 トーストされ香りを引き出したザックリ食感のバゲットと共にワンハンドで楽しむ。 ▪️追加パン 1つ目は美味しくてすぐに食べきってしまったので、この後のソースを楽しむために追加。 ▪️半熟卵とマッシュルームのグラタン 溢れんばかりに敷きつめられた熱々のグラタン。 中央の玉子を割り卵黄を絡めながらいただく。 マッシュルームの香りと出汁に少し緩めののクリームソース。 ▪️エゾ鹿シンタマのロースト 鹿の赤身肉ならではの鮮やかで美しい肉色。 ナイフを入れるとしっとりと柔らかな質感が伝わる。 引き締まった肉質からは噛む度にジューシーな旨味が溢れ出す。 臭みは無くむしろ上品な味わい。 赤ワインのソースは奥行きのあるコク深いテイストで赤身肉の味わいを引き立てる。 ▪️バスクチーズケーキ しっとりと滑らかで仄かな甘みと濃厚なチーズのコクと酸味。 密度の高いチーズの風味を贅沢に堪能できる。 前菜5品とメイン1品にデザートででかなりお腹も満たされた。 今回はアラカルトで注文したが、どの料理も価格に対してかなり満足度が高い。 お酒はクラフトビールとワインボトル2人で1本だったが、1人1万円弱とかなりお手頃。 接客はそつなく丁寧さも感じられる。 テーブルだったのでキッチンの様子は伺えなかったが、料理が提供されるテンポも程よく、忙しなさや間延び感は無かった。 期待していた「パン・デ・フィロゾフ」のパンは1種類のみだったが、これも美味しいので十分。 他にも気になるお手頃メニューが沢山あったので、またアラカルトで愉しみたい。