JR大宮駅徒歩2,3分、高島屋裏に静かに佇む昭和食堂「食堂 多万里」。「いづみや本店、第二支店」「なごみや」さんと愉しんだ後に向かったのは、前々からお邪魔したいと恋い焦がれていた「食堂 多万里」さん。その建物は昭和なモルタル造りのノスタルジックな一軒家、店先に置かれた多くの鉢植えと建物に絡まった蔦の緑が印象的ですが、入口扉と窓に掛かる色褪せたファサードは完全に食堂仕様、なんとも魅力的な佇まいに昭和好き呑ん兵衛はヨダレだらだらです(笑)時刻はお昼をとうに過ぎた14時頃、この時間なら呑んでも迷惑が掛からないだろうと引戸を引いていざ突入、案の定店内は5分程の入りでまったりとした空気感です。「いらっしゃいませ〜 こちらでお先に注文をどうぞ!」と迎えてくれたのはTHE・昭和のお母さん(笑)こちらのシステムは先払いの注文方式、入ってすぐ左脇の食券売場で「瓶ビール(550円)、餃子(400円)、ゆでたまご(50円)」をお願いすれば小窓から昔懐かしい色付きプラスチックの札を渡され、思わず顔がニンマリです (^^) 席に着いて「あっ、ちょっ、ちょっと待って下さい。この札を写真に撮るので 」とカメラを構える赤ら顔のオヤジ2人(笑)ビールはちと残念なサッポロ黒ラベル、この手の食堂にはやはり麒麟ラガーでしょうと心の中で叫びながらかんぱ〜い!煮玉子は良い塩梅の茹で加減、半分で50円は有難い限り、良い感じに焼き色の付いた餃子は野菜多めの優しいお味、ビールとの相性も申し分有りません。先程まで5分程の入りでしたがあっという間にほぼ満席状態、15時近い時間でこの状況は凄いの一言!高校生の初々しいカップルが4人掛テーブルに横並びで座ってラーメンを食べている姿が拝めるとはオジさん、泣いちゃいそうですよ (^^;; そして〆にと悩みに悩んで「ラーメン(550円)、揚げ焼きそば(800円)」をオーダー、「ラーメン出す前に声を掛けるから、すぐに写真を撮れるようにカメラの用意をしておいてよ!ぐずぐずしていると麺がのびちゃうからね!」とお母さん(笑)いやぁ〜こんなお言葉初めてです(笑)そのラーメンはまさに昭和の中華そば、旨味たっぷりの鶏ガラスープと細麺は旨いの一言!グリンピースがちょこんと3個乗っているのが泣かせます。揚げ焼きそばは野菜たっぷりの優しい味付けの餡にパリパリ太麺の固焼きそば、久し振りの固焼きに満足満足!でも酔った勢いでちょっと頼み過ぎちゃったかな・・ぴじきさん、ごめんなさい (^^;; 昭和風情たっぷりのお店の雰囲気、お母さん達のお人柄、優しい味付けと何も言うことの無い「多万里」さん、またお邪魔したいと思います。ご馳走さまでした。