1月も終わりを迎え、新年のお祝いムードは落ち着き 世の中はすっかり日常を取り戻した。
こんな時期になってもまだ店頭に並んでいる福袋なんて、ハッキリ言ってしまえば売れ残りである……が、ひょっとしたら残り物には福があるんじゃないか!?
ってことでドン・キホーテでいまだに売られている福袋をサーチしてみたところ、地獄を見てしまった。
・ドンキ×サン宝石の福袋
ドンキへ売れ残り福袋をサーチしに行ったのは1月下旬のこと。
予算は3000円。なるべく中身にランダム要素があって ワクワクできるものを探したところ、うってつけのアイテムを発見した。
それがドンキ限定販売という、サン宝石の福袋。価格は税込み3300円で中身は完全にランダム。まさに探していた通りである!
知らない方のためにご説明すると、サン宝石とは女子小学生&中学生に人気の雑貨・アクセサリー・デコパーツ・文房具・ファッションの激安通販。
なにを隠そう筆者自身も子どもの頃に大変お世話になった。お小遣いで買える価格で可愛いアクセサリーやキーホルダーがたっぷり手に入り、夢のようなお店だったことをよく覚えているよ。
そんなサン宝石の福袋だなんて、ワクワク過ぎる~っ!
パッケージには、女児が喜びそうなパステルカラーのアクセサリーがズラリ。シュシュやヘアゴム、キーホルダーなど。夢がいっぱい詰まっている予感がするぜ!
・急転直下
紙袋の口がしっかりと閉じられ、開封までは中身を一切確認できなかったサン宝石福袋。
ドキドキしながら封を切ると……
どキツイカラーのハイソックスが姿を現した。
20年ぐらい前にこういうパンク系ファッションがはやった覚えがあるんだけど、最近の子はこんなの履かなくない? それとも筆者が知らないだけ??
あと、最近街中で見かける若者はみんな短いソックスを履いている気がする。ハイソックスって筆者(33歳)が高校生の時に流行った懐かしアイテムじゃないかしら。
続いて出てきたのは……なんだコレ?
少なくともアクセサリーではなさそうだし、おもちゃだとすれば小学生っていうより幼児向けっぽいっていうか。
開封してみたところ、あっ、なるほど!
蛍光ペンなんだね。サイズと形的に使いにくくはあるけど、可愛いしオリジナリティがあってアリかもしれない。
──と、ここから先はすべてのアイテムがまとめてビニール袋に入っている。
いよいよ本番がスタートだ!
ザッと広げてみると30点ほどのアイテムが出てきた。
おおまかに分類して内容をご紹介をしよう。
まずは雑貨類。
ポーチやアクセサリースタンドといったファンシーグッズもあれば、魔法陣ジッパーバッグのようなマニアックなアイテムもある。「#BADMINTON」と書かれたストラップ(?)は、バドミントン部員がゲットできれば超ラッキー。
一番豊富だったのが文房具。
植物柄のシールや韓国語マスキングテープ、お手紙用のメモ帳、種類豊富なペンなど学校や家で使えそうなアイテムがズラッと揃う。
例外は写真中央にある野球 もしくはゴルフボールの立体シールと、赤×シルバーのタッチペン。女児が使うにはやけに渋いチョイスじゃないだろうか。
サン宝石といえば、デコパーツが豊富な点も忘れてはいけない。
大小さまざまなラインストーンは宝石のようにキラキラ。4種類が入っていて、1袋あたりの数が多く女児心がくすぐられそうだ。
そして最後はアクセサリー類。
天使の羽ストラップ、フワフワヘアゴム、ハートイヤリング、目玉焼きピンバッチなど「あぁ、サンホのアクセってこんな感じだったなぁ」と懐かしくなる。目玉は写真中央のハートマグネットピアスだろうか。
……と、すべてのアイテムを見たところでサン宝石に問いたい。
「この袋にプリントされているファンシーなアクセサリーはどこにあるんですか?」
・改善求む
だって、冷静になって見てほしい。内容の例としてパッケージ示されているアイテムは、こんなにもラブリーで可愛らしく夢にあふれていた。
それなのに実際に入っていたアイテムを見ると、どうだ? なんか彩度低くない?? っていうか、数点を除いて明らかに売れ残りアイテムじゃない!?!?
筆者は大人だし、なにより古(いにしえ)のサンホユーザーだから「サン宝石の雑貨ってこんな雰囲気だよね」って割り切れるから、構わない。
だけど この福袋を買う大多数の女児からしたら、3300円って大金だ。もしかしたらお年玉を握りしめて買いに来た子もいるかもしれない。
可愛いアクセサリーが欲しい、ピンクのシュシュが欲しい、リボンのヘアゴムが欲しい。
そう思い勇気を出して買った福袋の中身がコレだったら……きっとガッカリするはずだ。
もちろん福袋というからには、内容すべてを売れ筋アイテムで固めることはできない。売れ残りが混ざってしまうのも仕方がないだろう。
だけど、こんなにパッケージ詐欺のようなことを子ども相手にするのは……。
せめて見本のような商品をもっと入れたり 子どもにとってダメージの少ない金額にしたりと、配慮がほしいと感じた。
もしもサン宝石の担当者の方がこの記事を読んでいるならば、来年からは女子小学生&中学生がガッカリしない福袋を作ってほしい。子どものお小遣いを涙に変えることは、きっと誰も望んでいないと信じている。
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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