RoomClipユーザーがだいじにだいじに使い続ける愛用品を紹介する連載。今回は、築40年を超えた住まいを、部分リフォームやDIYで丁寧に育み続けているrijuさんが大切に使う「伊賀焼窯元長谷園のかまどさん」をご紹介します。
今回教えてくれたユーザーさん♪
ご紹介いただいた愛用品

木のおひつのように呼吸する、伊賀の粗土をつかった直火炊飯土鍋です。べたつかない炊きあがりで、白米はもちろん玄米や炊き込みも美味しく仕上げます。炊き上がりを1分ほど延長するだけで、香ばしいおこげを楽しめるのも魅力です。一合炊きから五合炊きまで展開。
販売サイトで商品を見る見ているだけでなごむ、趣のある佇まい

呼吸する自然素材をベースにしたrijuさん宅は、住まいそのものも生きる家族のように感じられる、温かな雰囲気に包まれています。そんなrijuさんの暮らしの中で活躍する愛用品もまた、呼吸する自然素材の道具でした。まずは、伊賀焼窯元である長谷園プロダクトの炊飯土鍋、『かまどさん』ならではの魅力からお伺いしてみましょう。

「夫婦ふたりきりなので、一番使い勝手がよさそうな二合炊きサイズを選びました。シックな黒と土の色、ころんと丸いフォルムは、見ているだけでなごみます。セットで、鍋敷きと杓文字もついていました。」
一粒一粒が際立つ、美味しいごはんが炊けます


「シンプルに、ごはん炊きに使っています。しばらく他の鍋で炊いていたのですが、かまどさんで炊くとごはんの粒も大きく感じ、一粒一粒の味もしっかりしているように思います。炊いてから時間が経っても、冷めにくい保温効果も良いです。」
なるほど、使う土鍋による炊き上がりに違いが出るんですね。長谷園のサイトを見ると、かまどさんの絶妙な炊き上がりの秘密は、伊賀焼に使用される粗土ならではの『呼吸』にあることがわかります。焼き物ならではの色味や風情も素敵ですが、機能面でも申し分のない魅力をもったひと品です。
いくつかの手間とコツをつかむまでの時間も味です


「最初に、『目止め』という作業をする必要があります。そして、使用後はきちんと乾燥させることが重要です。使いはじめは、蒸気が出てからの火の止め時がわからず、何度か失敗もしました。半年ほど使用した今は、ほぼ毎回同じように炊けています。」
目止めとは、陶器特有の表面の凸凹をコーティングする作業です。これをしておくことで、凸凹に食材が入り込むことで起こる臭い移りや変色の予防や、シミ・ひび割れの予防ができます。このように、焼き物ならではのお手入れや管理も必要になりますが、その時間をかけたからこそ得られるものも多く、愛着もひとしおになるのではないでしょうか。失敗もまた、きっと良き思い出になります。
より丁寧にごはんを味わう日本の文化

土鍋でごはんを炊くのは当たり前だった時代があります。やがて、そこに掛かる手間やボタンひとつで任せっきりにできる便利さで、土鍋の役割は『電気炊飯ジャー』にとって代わりました。でも、手間ひまを掛けて炊き上げる土鍋炊飯ならではの良さは、決して日本人の記憶からは消えません。ちょっと気になっている、炊飯にもっとこだわりたい!という方はぜひ、rijuさんの愛用品を参考にしてみてください。
rijuさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!