蘭愛好家だった祖父が生前、和庭の柿の幹に着生させていた風蘭。
祖父曰く風蘭には、柿の木の様なかなりゴワゴワとした木肌が最も適しているんだそうで。
流石は祖父、完璧なビオトープとなり、素晴らしい大株に育っていたのですが、ある夜、盗難に遭いまして。
木の下に落ちていた小さな株を拾い、取り敢えずその辺に転がっていた流木に着生させ、庭の金木犀に吊るしたのですが、数年が経過し、今では御覧の通り、それなりに見栄えのする株に育ってくれました。
柿の木の風蘭も、少し残っていたものが再び立派に育ちつつあります。
植物は強いですね。
引き毟られてさぞ痛かっただろうに、叫び声一つ挙げず、置かれた場所で文句の一言も言わずひたむきに生き、小さな生き物達の生きるよすがとなり、美しく花を咲かせ、我々人間の心に優しい感動を与えてくれる。
かく在りたいものです。
蘭愛好家だった祖父が生前、和庭の柿の幹に着生させていた風蘭。
祖父曰く風蘭には、柿の木の様なかなりゴワゴワとした木肌が最も適しているんだそうで。
流石は祖父、完璧なビオトープとなり、素晴らしい大株に育っていたのですが、ある夜、盗難に遭いまして。
木の下に落ちていた小さな株を拾い、取り敢えずその辺に転がっていた流木に着生させ、庭の金木犀に吊るしたのですが、数年が経過し、今では御覧の通り、それなりに見栄えのする株に育ってくれました。
柿の木の風蘭も、少し残っていたものが再び立派に育ちつつあります。
植物は強いですね。
引き毟られてさぞ痛かっただろうに、叫び声一つ挙げず、置かれた場所で文句の一言も言わずひたむきに生き、小さな生き物達の生きるよすがとなり、美しく花を咲かせ、我々人間の心に優しい感動を与えてくれる。
かく在りたいものです。