映画のレビュー動画で興味を持ち、すぐにアマプラで視聴。あらすじとしては
主観映像のホラー「REC レック」シリーズを手がけたスペインのジャウマ・バラゲロ監督が、男の妄想をテーマに描く官能サスペンス。バルセロナのマンションで住み込み管理人として働く男セシルは、美しい住人のクララに目を奪われる。合鍵を自由に使える立場を利用したセシルはクララの部屋に忍び込み、ベッドの下で息を潜めてクララを待つようになる。そしてクララが寝静まると薬を嗅がせ、夜な夜な彼女の体を慰め続ける。次第にエスカレートするセシルは、自分がいた痕跡を残すようになるが……。
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というお話。いや上の紹介文だと全然面白くなさそうなんだけど、40〜50代男性のねじ曲がった変態性を、さらにひと晩煮詰めた気持ち悪さをおなかいっぱい味わえる。映画『ドント・ブリーズ』の問題のシーンに迫る変態描写。
主人公セシルの見事なサイコパスっぷりと、セシルが歪んだ思いを寄せるクララのハツラツさとの対比。クララの反応を見ながらエスカレートしていく変態行為。忍び込んでいることを知る子どもから強請られるセシルの不甲斐なさ。忍び込んだ翌朝、見つからないように部屋を出ようとするシーンのハラハラ感。まんまと見つかるんだけど。そしてラストシーンの絶望感。
セシルはただのド変態ではない。自分のストーカー行為を清掃人になすりつけたり、クララの恋人を自殺に見せかけて殺したり、自分を強請る女児をコテンパンに脅したりと、極悪非道っぷりにも目が離せない。
彼の年老いた母親が涙を流していたのはたぶん、息子の身を案じていたのだろう。そこはちょっとね、親を悲しませるなよと。見舞いのたびに自分の犯罪行為を話して聞かせるなよと。
オレの評価は★★★☆☆。
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映画は『マッドマックス 怒りのデス・ロード 』や『ゼロ・グラビティ』などが好みだ。分かりやすいハリウッド映画。それも何年かに1本観る程度。間違っても「趣味は映画鑑賞」とはいえない。が、冬は時間を持て余していることもあり、映画を観ることが増えた。
週に1〜2本ペースで観るようになって思ったのは、もったいなことをしてたな、ということ。何百億円もの制作費をかけたコンテンツをたった2,000円程度で楽しめるのだから、もっと映画館で見ておけばよかったなと。
サブスクで観ることもできるが、映画館の迫力には到底及ばない。とくに『怒りの~』は、絶対に映画館で観るべき映画だった。本当にもったいないことをした。
映画館まで観に行くことはオレにとって一大イベントだが、それでも年に2〜3回くらいは映画館で楽しみたいと思う。市内にも新しい映画館ができるらしいし。
で、ことあるごとに「こないだ◯◯っていう映画見たんだけどさ」って、したり顔で語ってみたい。