SHIINBLOG

SHIJIN BLOG

あなたに綴る。とあるブログの黙示録

 

comicoのリニューアルによる有料化と「レンタル券」「読み返し」問題について 

スポンサーリンク

 

comicoという漫画が無料で読めるサイトについて皆さんはご存知でしょうか

常時数十点のネットやアプリで読める漫画が無料で読めるサイトだったのですが、この度11月の終わり頃から「レンタル券制度」が導入され間接的に有料化の流れになる事で大きな阿鼻叫喚を呼んでいる様相です

そもそも私がこのcomicoというのを知ったのはAmazonプライムでやっていた「RE LIFE」というアニメの1シーズン目を観てその後、続きがみたいなと探していた所原作がcomicoという無料の漫画サイトであった為に知る事となりました

今回の記事ではあくまでも自身がライトユーザーですので詳細な部分などは完璧には把握出来ている訳ではないのですが気になる部分もあったので少し記事にさせて頂きました

今後漫画やアニメと言うコンテンツが有料の流れになる事を考えると今一度焦点を当ててみても良い内容かなとは思います。Webメディア方面からの考察として書いていきたいと思います

無料の漫画サイトcomicoについて

元々は無料の漫画サイト、アプリとしてかなり漫画好きの間では人気のあるサイトの様でした。RE LIFEのページを私は読んでいたのですが、1話が更新される度にコメントが3000とかの規模で付くんですよ

はてなブログというブログを運営していたの所感ですが、1記事に20人来訪して1ブクマとかいうレベルですので相当ファンが付いていたのかなと言うのは肌感覚として感じていました

comicoのトラフィックを見て行くと訪問者数は月に910万人、ページの閲覧数が一人当たり9ページ程度なのが見て取る事が出来ます。合計で言うと8900万PVくらいでしょうか。日本でのサイトランキングでも228位に入っています

※simillarweb調べ

f:id:gustave_buzz:20161204064517j:plain

 

さて、これまで無料で漫画サイト、漫画アプリを運営して来た訳ですが今回リニューアルに際して大きな決断を行いました

それが下記のリニューアルのお知らせです

www.comico.jp

comicoの「レンタル券」と「読み返し」について

無料で読める要素を残す為にレンタル券を配布する事、このレンタル券は1週間に1回補填される事等が書かれています

今回のリニューアルに際してレンタル券で読めるので「立て読み!タダ読み!まとめ読み!comico」という無料の部分は残しているという事なのですが「読み返し」をする際にも過去の記事を読む時にもと言う事ですね、この際にもレンタル券が必要だと言う事で伏線を見直す読み返しが出来ないじゃないかという話になっています

コメントが7000件くらいついていますね

引用出来そうにない仕様と規約なのでリンク先を読んでもらえればどんな感じか分かると思います

comicoの有料化について

comicoの有料化については読者の方のコメントを見ていると企業で収益が上がらなければ続けられないのは分かるから広告を貼っても良いからレンタル券というユーザービリティーを落とす様な事をして欲しくないという意見や、読者が7000件くらいコメントをしているのですが一番多い「読み返し」に対する読者の希望をまったく聞いて無いじゃないかという反応もあります

またPCだと使えない?という意見や、これまでコメントを一緒に見て楽しむのがcomicoだったのにという意見も出ています

実際の所今回の有料化は本当に必要な事だったのでしょうか

ここで少し会社の規模等を見て行きましょう

会社名NHN comico株式会社(英語社名:NHN comico Corp.)

設立2013年 4月 1日

資本金31億円役員

社員数170名

子会社

NHN PlayArt 株式会社(NHN PlayArt Corp.)

NHN ハンゲーム株式会社(NHN hangame Corp.)

NHN テコラス株式会社(NHN Techorus Corp.)

NHN TAIWAN(台灣玩藝股份有限公司)

NHN Service Technology Corp.(大连慧搜网络技术有限公司)

NHN Entertainment Thai Ltd.

NHN comico Corp. | 会社情報

 NHNというのは母体は韓国の会社でネイバー(まとめ)やLINEなども派生する大きなインターネット企業です

これまで無料で漫画サイト、漫画アプリを続けて来れたのは大きなバックボーンがあった事は想像出来ます。また従業員数170名という事と、作家の方にもマージンを出しているのでそれだけの費用をこれまでは持ち出して来た形になります

社員の一人平均の年収を500万と考えると年間で8億5000万

こちらの記事を参考にすると

紙の出版物ではスペースに限りがあり自分の作品を掲載してもらえる可能性は非常に低かった。しかし現在ではデジタルコミックという場が用意されており、そこからデビューすることもできる。事実、1年半でマンガアプリcomicoで公式連載している作家は100人以上になったという。

【中略】

「報酬はどのくらいか」との問いに「毎月20万円プラス人気応じたインセンティブの原稿料をお支払いしています。現在のところ公式作家は128人います」と大藤氏が答えると、会場からはどよめきが。

http://ddnavi.com/news/234871/a/

 作家の方の報酬を加味すると年間240万+α = 2億4000万〜となっています

合計で10億〜12億位は持ち出しがあったのではないでしょうか

月換算で9000万〜1億は最低でも収益を上げて行かないといかない計算になります

読者の意見とcomicoの企業としての収益化の命題

ここで読者の意見としての広告を考えてみましょう

普通に広告を貼るだけであれば約9000万PVですので3000万〜4500万円程の収益が妥当かなと思います

ただこれでは足りない事が現実に分かります、ここにグッズや単行本を作る事で収益を上げる事で1PVあたりの収益は上がるとは思うのですが今回はそういった要素も考えた上で「レンタル券」「先読み機能」などを使った間接的な有料化への導線を貼る方向に持って行く事になりました

その辺に関してはこの方の記事を参考にすると詳細がより詳しく読めると思います

blog.brand-new.tokyo

実はグッズを売って収益を上げている企業もあり

社員数は50名、アルバイトの方を入れて60名月間100万PVで30億を売り上げている企業として「ほぼ日」をやっている糸井重里さんの企業が上げられます

この企業はメディア+グッズでかなり特殊なサイトなんですが異様に収益率の高いサイトもこの様に存在しています

www.1101.com

※ほぼ日の収益についての詳細を解説されています

東京糸井重里事務所の仕事と仕組みについて - ほぼ日刊イトイ新聞

 規模感で言うと下記の様なサイトも広告運営でまかなっています

小説家になろう

・2014年時点で9億5000万PV

・従業員数 16名

・収益構造-クリック型広告+書籍化ロイヤリティ?

syosetu.com

GAME WITH

どこの記事で書いてあったか忘れましたが速攻で6億PVを達成したゲーム攻略サイト

・6億PV〜

・収益構造-アプリインストールロイヤリティ

・従業員数?

gamewith.jp

一応どれもユーザーとしては普通に楽しみながら無料小説を読んで広告で収益を上げてもらい時には書籍化したライトノベルを買い、片や攻略情報を見つつ良いゲームがあればインストールしといううまい流れが出来ているんですよね

comicoリニューアルに際しての所感

comicoのお知らせページを見ると7000件越えのコメントが出ていて、今回のリニューアルの有料化では正直うまい事やれてないなと感じました

メディア単体で社員+作家さん300名近い人数を食べさせて行くって正直難しい部分はあると思います。ただグッズや書籍化した漫画を売れば十分いけるラインだったのかなとは思うんですよね

HNHが元々ソーシャルゲームで大きく儲けた会社でもあるので900万人のユーザーの3%〜5%が有料課金してくれて

27万人〜45万人x有料課金額=

という計算でソーシャルゲーム的な計算で行ってしまったのがまずかったのかなと感じました。たぶん編集部と上の意見とで認識のずれがあるんじゃないかな〜と思うんですよね

私もRELIFEの続きを見たかったので正直ちょっと悲しいと言うか、後で読もうと言う感じでまた見れるだろう感覚でいたのが失敗したなと感じました

ブログ運営等でも読者の読みたい記事と書き手にもメリットのある記事と言うのは違ってちょくちょくそういう話題はのぼるんですがやはり難しい所ですね

皆さんは今回の読者vs comicoさんの話に対してどう思いますか?

よかったら参考に聞かせて下さい

 

無料で漫画が読めるアプリではマンガBANGもおすすめです

マンガBANG!-人気漫画が全巻無料読み放題-
マンガBANG!-人気漫画が全巻無料読み放題-
開発元:Amazia, Inc.
無料
posted with アプリーチ

スポンサーリンク

スポンサーリンク