msysgit v1.7.10 のインストールと日本語入力の暫定対応
先日、msysgit v1.7.10がリリースされたので、インストールしてみました。
インストール
msysgit のページの Downloads から「Git-1.7.10-preview20120409.exe」をダウンロードする。
インストールは基本的にnext押すだけですが、PATH の設定と core.autocrlf だけ少し説明を書きました。
core.autocrlf の設定
Gitによる改行コードの自動変換は特に必要ないので、「Checkout as-is, commit as-is」を選択。
ちなみに、それぞれの設定の意味は下記の通り。
- Checkout Windows-style, commit Unix-style line endings
- チェックアウトすると
を に変換し、コミットする時に を に変換する。 - Checkout as-is, commit Unix-style line endings
- チェックアウト時は変換せず、コミット時のみ
を に変換する - Checkout as-is, commit as-is
- チェックアウト時、コミット時も改行コードを変換しない
詳しくはPro Git - Pro Git 7.1 Git のカスタマイズ Git の設定 core.autocrlf を参照。
日本語の表示の設定(bash)
C:\Program Files\Git\etc\profile の最後に下記を追加する。
alias ls='ls --color=auto --show-control-chars'
lsで日本語ファイル名が表示されるようになります。
--colorの設定はお好みで。
日本語の表示の設定(git)
下記のコマンドを実行する
$ git config --global core.quotepath false
git statusやgit logで日本語ファイル名が表示されるようになります。
日本語の入力の設定
C:\Program Files\Git\etc\input の"# disable/enable 8bit input"以下を下記のように修正する
# disable/enable 8bit input input-meta on output-meta on convert-meta off
本来は上記の設定だけで日本語が入力できるようになるのですが、v1.7.10では文字化けするようです。
日本語の入力の暫定対応
nkfを使い、gitの引数をutf-8にするラッパーを作ります。
nkf.exe nkf32.dll Windows用 をダウンロードし、nkf.exe と 下記のgit_wrapper.sh を C:\Program Files\Git\bin\ に置く。
C:\Program Files\Git\etc\profile の最後に下記を追加する。
alias git=git_wrapper.sh
日本語の表示は文字化けしたままですが、内部的にはutf-8に変換されて、addやcommitが出来るようになります。
ただ、特にコマンドでの操作にこだわりがないのなら、ファイルの追加は右クリックからGit Addを選んだ方が楽です。
どちらからと言えば、日本語ファイルよりもgit commit -m やgit log --grep などで日本語を使いたい時のためのラッパーです。